このレビューはネタバレを含みます▼
染井桜は高校生の時からずっと雪平司に片想いしていました。自身もきれいな顔立ちで、可愛いと言われ続けてきた桜は、違う高校に通う雪平のイケメンっぷりを噂に聞いてわざわざ見に行き一目惚れしてしまったのでした。それからは陰からひっそりと雪平のことを見守り続け、頑張って同じ大学にも入ったのですが、お近づきになるきっかけがありません。そこで勇気を振り絞って、角でぶつかってお詫びのお誘い大作戦を決行します。ところがタイミングがズレて失敗してしまった桜はのぼせ上がってしまい、翌日いきなり雪平にキスしてしまうのでした。中身はとっても純情なのに見栄を張って強がる桜を、雪平がなかなかのSっ気で翻弄してきます。雪平の絶妙なイジワルと優しさ、それをギリギリ耐える桜の健気さ可愛さが楽しいジレきゅん系ラブコメです。二人の共通の友人•おねえキャラの西尾国春の恋を描く『ため息の春に恋の夏』、その主役二人のそれぞれの師匠のお話『ゆらめく秋の恋ごころ』と続くシリーズの第1弾です。