世話焼きDomは孤高のSubを懐かせたい
」のレビュー

世話焼きDomは孤高のSubを懐かせたい

幸崎ぱれす/幸村佳苗

控えめに言ってすごくおもしろかった

ネタバレ
2025年6月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「支配的で威圧的なDomの出すコマンドプレイが苦手」な方でもこの作品は読めると思います(個人の感想)

【以下ネタバレ及び熱い独り言です】

武岡英輔:強いDom性を庇護欲に全振りしているような包容力のあるDom、庇護欲が満たせたら誰でもいいかのように思われたけど…
桐生皐:特異能力持ちのSub、過去のトラウマやその天才的な能力により感情が欠如していたが武岡と出会って変わっていく…

一言多い桐生はただただ淡々と事件を追跡することでしか満たされないSub性の為、誰がパートナーでも捜査だけのものと割り切っている自己完結型Subにかわいげはないなーと思っていたら!中盤から急にかわいくなっていくんですよー!
懐かない猫が懐きだしたらそりゃかわいいし構いたいしもっと懐かせたいぃって思うよね、武岡さんの包容力と庇護力が心地よくて読んでるわたしも「おいで」とか言って欲しいわ~なんて思った(笑)

ストーリーは事件とうまく絡んでミステリーとバディとDom/Subの1粒で3度おいしい仕様になっています
1つの大きな事件が軸にあり伏線も回収されてミステリーだけでもおもしろかったですよ
ラブは合理的から非合理的な事へも愛の力で変化したし庇護欲も桐生限定で支配欲のスイッチも入るようになったしで満足でした
終盤は心を許した桐生の甘え全開がもうかわいくて!!前半との違いに驚愕ですよ

タイミングよく入るイラストも2人のイメージ通りの美しさで、惚れ惚れ~
ポンコツ健気な野良猫はほんと武岡さんの事好きすぎるやろ~~
※ラストの武岡さんが不死身すぎる件はつっこんじゃダメだよー(笑)
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