人生のひと休み

リベンジポルノにあい途方に暮れていた男が、偶然助けてくれた元ホストのラノベ作家との生活で前向きに立ち直るお話。
クズな元カレのせいで何もかもぐちゃぐちゃにされたつづり。自暴自棄になった時に、タイトルのように、脳みそが溶けるような自堕落な生活を送る日々が必要な時間だったのかもしれません。頑張ってきた日常から離れ、何もせずにただ時間が過ぎていくことで癒される傷もあるんだということが良く伝わってきます。入日との出会いや生活そのものが世間から隔離された空間のようでした。
そんな生活から一歩ずつ前を向いていく過程が丁寧に描かれていました。払暁(ネーミングセンスが最高です)との暮らしでさらに癒されたつづりの気持ちが、明るくなっていくのが分かりました。先輩へのトドメの一言も最高。こんな幸せな世界線、羨ましい限りです。