爺さんと僕の事件帖
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爺さんと僕の事件帖

しかくの

ノリが苦手だった(1巻のみ)

ネタバレ
2025年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 少年と爺さんという組み合わせは大好きで、無料読みになっていた1巻を読んでみました。
……が、この作品はノリが苦手。悪い意味で「同人的」だという印象です。
作者さんの趣味がショタ好きのBL(発表当時にこの言葉は無いだろうけど)好きなんだろうな、っていう……主人公と爺さんのシーンに無駄にそういう雰囲気が入っていて苦手です。
主人公の友達のお姉さんがまた……ショタ好きなところまではいい、けど「恥ずかしい写真を寄越せ」という行動は一線を越えていると思います。個人的な倫理観として、このキャラクターが「おもしろいキャラ」として扱われているのが耐えがたい。
話の本筋は、小学生が友達と一緒に日常にある事件を解き明かす、というもので、リアリティーはあまりないものの、少年少女向け教育テレビドラマの風情があって、こういうのもアリだとは思います。
けど、ノリが苦手すぎて、本編を楽しむ際の大きすぎるノイズとなってしまって、脱落です。主人公が爺さんに引き取られる際の詳細がよくわからなくて、この先出てくるのかな……と少し気にはなるのですが、読み続ける気力が湧きませんでした。

何よりも合わなかったのが、他著者・他作品のキャラクターを登場させていること。
思わせぶりに火傷痕のあるキャラクターが出てきたのですが、その思わせぶりな特徴が話に全く絡まない……「何故??」と思っていたら、欄外に他著者の他作品を読んでねという旨の記述があり……調べてみたら、それに登場するキャラクターだったようです。
「爺さんが知ってそうな人物……どういう過去があるのかな?火傷はどう絡むのかな?」と考えながら読んでいたのでもう本当に本当に興醒めでした。これを商業作品でやってはいけないと思います。
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