陰と日向のボーダーライン
」のレビュー

陰と日向のボーダーライン

大島かもめ

対照的な2話

ネタバレ
2025年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+他1話。

「陰と日向のボーダーライン」
読者としては初登場で丸山は「いかにも」な人に見えたのだけど、誰が見ても善良な市民柴村くんは、仕事の出来るカッコいい上司丸山さんに憧れていた。がそんな彼も付き合うと違和感を覚えるようになる。丸山は自分のしていることはダメだということも、やめないと柴村が離れていってしまうだろうということも解っている。それなのに気持ちを試すようなことをやめられない。生い立ちはその後の人格形成に深くかかわる。その点は同情するけど。柴村の器の大きさに驚いた。我慢の上に成り立っているのではなく、丸山の別の顔にショックを受けながらも自分にしか見せない姿を見られて嬉しくもあったと。凍えた丸山の心は自分が溶かすと。丸山どうか柴村を大事にしてくれ、超絶貴重なお人ですよ。

「街角のプロローグ」
陰と日向〜が重かったのもありこちらの作品に救われた思いです。ユースケもロベルトも可愛くてずっとニヤニヤしてました。やっぱり一生懸命な子っていいな。堅物ロベルトがユースケを好きになるの分かる!
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!