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レビュー

今月(10月1日~10月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • ルームメイト

    佐藤アキヒト

    指先に恋した
    ネタバレ
    2025年9月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 電子コミック大賞2026ノミネート作品のこちら、ずっとお気に入りに入れておきながら後回しにしちゃってました。

    寄宿学校のルームメイトで片や優等生片や問題児という、お話としては割と王道かと思うけど2人の魅力と色気があまりにスゴイ。まさにパブリックスクール・ロマン。やはり選ばれし者たちって感じがするわね。カイは問題児とされているけど、富裕層としての隠しきれない所作の美しさが問題行動さえも魅力的に映して見えてしまう…。あ、わたし公立中高出身のど平民です。

    家族のことなど詳細は今後明らかになっていくのだろうけど、どうも父親に認められたい一心で勉強し続けているらしいノアと、特に努力せずとも結果を出してしまうカイ。
    カイに惹かれ、でも嫉妬してしまうノアの複雑な気持ち分かるし、とても人間くさくてめちゃくちゃ好感持てる。
    カイみたいな子っているよね、こういう子が自分の才能を鼻にかけるような人間だったら見向きもしないけどカイはそうじゃない。無口(にならざるを得なかったのかな)なカイがノアに見せるさりげない優しさ、笑顔に、私がぶっ倒れました(笑)
    つまりノアもカイも大好きです。

    1巻で重要な役割を担った怪我した小鳥。この子を扱う時のカイとノアの指先の優しさたるや涙出そうになった。特にカイったら、この尊い指先で小鳥だけでなくノアに触れるんですよ。でどうやらこれは天然ではなく計算なんですよ。カイ、おまっ!ってなるよねー(笑)
    猫足バスタブのシーン、なんかもうほんとありがとうございます。1巻はノア目線だったもんで、ずっとノアと共にトゥンク…ドキンドキン…とし続けてきたのだけど、この入浴シーンでドンドコ!になり…ここでto be continuedかい!
    つつつ続きを早く〜〜〜!
  • Life 線上の僕ら

    常倉三矢

    こんなんだったのかっ…!!!
    ネタバレ
    2025年9月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 今まで何度も目にしていながら、何故もっと早く読まなかったのか私は。
    今胸がぎゅうぎゅうに苦しくて、頬は涙の乾いた跡でカピカピに引き攣っていて、そんな状態でレビュー書いてます。

    序盤は何度も目にした試し読み通り、高校生にもなってこの子らは何しとるねんと笑いから入りました。でも夕希の無邪気さにはたぶん私この頃からやられていました。いつも通りの時間に現れない晃をポツンとしゃがみながら待っているところとか、晃を見つけた時の満面の笑顔とか、素直で健気で…最初に恋に落ちた晃の気持ちが分かり過ぎる。

    2人は共に歳を取っていきます。白線上での出会いが17歳、最後は夕希82歳です(!)
    これだけの年月が経っているんです。そりゃ2人の間にも色々ありました。3話では夕希が可哀想過ぎて「晃っ!テメッ…ざけんなお前っ…!」とこれ以上は書けないような言葉遣いで罵倒した時もありました。
    人を愛する気持ちってこんなにも複雑で難しいものなんだっけ。
    そして歳を取るということのリアル。
    そりゃ私だってもう若くないですから日々漠然と考えているし憂鬱な気分になったりもします。同時に若さって本当に素晴らしいよなと、自分にも確かにあった学生時代を2人に重ね、憧れにも似た気持ちで思い出したりしていました。
    人は同時に死ねないからどちらかが残されてしまう。この2人の晩年期もやはり読んでいて辛かったのだけど、最後病院の廊下の白線を高校生に戻った夕希が跳ねるように駆けていくところ、いやその直前の笑顔のアップで私の涙腺は最後の崩壊をみせました。皺だらけで酸素マスクを使っていた絵から一転、生気漲る夕希の、あの好奇心いっぱいの笑顔が懐かしくて眩しくてたまらなかった。私は天国の存在を信じていないつまらない人間だけど、もし本当にこんな再会が叶うのなら死ぬのが少し怖くなくなる。あそうかだから信仰があるのか。確かに救われた気持ちになるわ。

    読み始めた時はこんな壮大なストーリーが待っているとは思いませんでした。白線踏み外したらサメが〜氷剣が〜とか言ってる高校生がBLしたとしても一冊もつのかなんて失礼な心配までしていたけど、今は逆にこれだけの話をよくぞ一冊にまとめて下さったものだと感服しきり。
    これはちょっとほんとにすごかった(涙腺とともに語彙まで崩壊)
    この初読み作家様の名を改めて確認。
    出会いに深く感謝します。
  • 長浜To Be,or Not To Be[コミックス版]

    スカーレット・ベリ子

    明太子はよかと?
    ネタバレ
    2025年9月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 鮭も朝食のド定番だけれどもっ

    スカーレット・ベリ子先生、ずっとずっと気になっていたけどこちらの作品でとうとうデビューです。
    皆様のレビューを読んでいると、元来もう少し色っぽい描写が多いのでしょうか。こちら吃驚するくらいピュアッピュアでしたね。
    海辺の街で、名前も湊凪沙と港一颯って。(苗字あってるよね?一緒なのね)冗談みたいに爽やか。
    んで一颯よ、今時の高校生とは思えぬ一昔前の男っぽさがいいね。遠洋漁業で恋人に手紙って(しかも遺書みたいな!)戦時中の兵隊さんのようだ。でも彼は大真面目だから、凪沙のツッコミに声出して笑いつつもジンとしましたよ。
    指が触れて赤くなり、手を握り赤くなり、キスをして赤くなる高3男子。いいっ可愛いっ!なんか安心する。(普段相当なのばっか読んでるから?笑)
    絵もとても綺麗で見やすく、コマ割りは大きめでお洒落で美しく、映画を見ているように感じました。
    一つだけタイトルの意味を考えた時、有名な日本語訳だといまいち意味が分からなくて。あまりストーリーと合っていないような。でも色々調べて、単純に「生きるべきか死ぬべきか」とは違った解釈もあると知り納得した次第です。
    これはこれで大満足だったけど先生の他の世界も見てみたいです。気になる作品が2つほどあるので次はそちらを読もうかと。
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  • ラブネスト

    南月ゆう

    シリーズ3作目
    ネタバレ
    2025年9月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まだ「ラブネスト2nd」「エンゲージ」は未読ですが、これまで読んできた同シリーズの中でこちらが一番読み応えありました。

    登場人物も多かった。真理江と彼女。恒生。有村と要祐はすっかり安定したカップルとしてちょいちょい登場。カフェバーのマスター、そしてナル!何と言ってもナル!この魅惑たっぷりの男は主役2人と同じくらいの存在感がありました。(だからエンゲージが楽しみ過ぎる)

    穂積と旭のそれぞれの過去。穂積チェンジワールドではなかなかの憎まれ役だったけど辛い別れがあったのね。というかあなた別人ね(驚)。読む前に作品情報で「几帳面な匡人」と書かれていたことにまず「?」となり、読み始めたら本当に本作ではそういう人格で描かれていた。旭と対比させる為だったのかなと思いつつもチェンジワールド通ってきた者としては最初は違和感ありました。しかもめちゃくちゃ泣き虫だし乙女じゃないですか。要祐の上を行くんじゃないの?彼のそういう面を知ってからは、要祐に絡みに行くたび「ふふん」と笑わせてもらったわよ(笑)
    旭はもう…ナルの言うように幸せになってくれなきゃ困る!と私も思った。心許した人の前で穂積が大泣きしたように、旭にもそうして欲しかったなあ。穂積言うところの浄化作用というやつ。でも岩みたいに凝り固まっていた旭の心を穂積は確かに解かした。この2人を引き合わせたナル…ほんとに何者?恒生との会話の中で「僕は神サマじゃない」と言っていたけど、私には預言者に見えるよ。

    旭の建築士って仕事もよかった。この物語にかなり効果的に絡んでくる。
    Hシーンはよくよく考えると回数は多くないのよね。だけど濃厚。穂積がとんでもなくエロいもんで印象強過ぎ。
    上下巻通して山あり谷あり、途中かなり泣いたし読後は心地よく疲れました。評判良いのが納得です。すごくよかった!
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  • チェンジワールド

    南月ゆう

    ダメ押しの恋だわね
    ネタバレ
    2025年9月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ サヨナラゲームの続編です。
    既に次(=ラブネスト)を意識してる?穂積ご紹介の為の作品?なんて思ってしまった。
    ラブネストのあらすじとレビューをチラ見しちゃったもんで、穂積があれこれ意地悪しかけてきても私はあまり動揺しなかったです。だけど先輩はそうはいかないわね(笑)それだけ要祐のことが好きで好きで堪らなくなったってことだから良いのではないでしょうか。当て馬と海外赴任によってギクシャクする2人だけど、全くハラハラすることなく読みました。その点ではサヨナラゲームの方がドキドキしたな。何せあの頃は、これから始まる2人だったからね。
    チェンジワールドは正直上下巻使う必要あったかなとも思うけど、先輩の嫉妬と独占欲をたっぷり見られたのでよかったです。要祐も遠慮が無くなって、この2人はもう大丈夫と確信できました。安定したピンクとハートの世界でラブラブでいてください♡
    さて私は次はラブネストで翻弄されてきます(?)!
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  • 天使のうた

    西田東

    魂持っていかれそうに…
    ネタバレ
    2025年9月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 以前島で(熱く)お勧め頂いた作品。ようやく読めました。
    何から書いていいやら…とんでもないもの読んじゃったなと。

    「音楽なんかあてにするな」と言うクリス。
    彼を見ていると、同じく音楽を心から愛しているだろうにクリスよりもっと強い言葉で「音楽なんて◯◯だ」と言い放ったアーティスト2人が思い起こされ、そのうちの1人がクリスと被って仕方なかった。同じ名前の仲間もいたし。西田先生にその意図はなかったと思うけど。

    こんな激重テーマを最後まで読むことが出来たのはやはりミシェルの存在よね。彼も相当辛い思いを経験したけど何であんなコミカルなんだろう。同じことがアレックスにも言える。なんならクリスにも言える。皆、自身が負った事実だけを見ればいつ潰れてもおかしくないのに、3人の強靭な精神力には感服する(ひいては西田先生の筆致)。それでもクリスの闇深さは誤魔化そうとしたって到底無理なほど壮絶で、2巻はもう言葉を失いっぱなしだった。

    最後の最後までこれはどうなってしまうのとページを捲るのが怖いのに止まりませんでした。特にミシェルとの情事の際のことは、毛細血管破れるんじゃないかってくらい私の目は見開かれました。呼吸も浅くなったしちょっと待って嘘でしょと。
    いつもピンチの時にミシェルに降り注がれる優しいマリーの声。彼女もミシェルにとっての天使ですよね。

    クリスこれまで一人でよく頑張った。彼の生い立ちを思えば逆によくぞアレックスを守ってくれたと抱きしめたい気持ちでいっぱい。それがアレックスにも伝わっているのが何より嬉しい。悪夢の連鎖を断ち切ってくれてありがとう。そして今は1人じゃない。ミシェルありがとう。
    正直言ってこんな希望的なラストを迎えられるとは思っていませんでした。先生他の結末も用意していたとかありませんか?私は覚悟してましたよ。それはそれで作品としては傑作になったと思う。でもやっぱり幸せな気持ちで終わるのが一番嬉しいから西田先生ありがとう!
    読後いても立ってもいられず感情の赴くまま書いたもんで読み辛いレビューになっていたらすみません。
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  • サヨナラゲーム

    南月ゆう

    サヨナラゲームまでのドラマ満載です
    ネタバレ
    2025年9月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あちこちで評判の良いラブネストを読んでみようと思ったら、あらスピン元があるのねじゃあそちらを先にと思ったら、更にその前の本作に辿り着きました。

    あーん涙がポロポロこぼれましたあ。
    話としては王道だけど薄っぺらくない。ストーリー展開に無理がない、かつ丁度いい広がりと深さがある。
    キャラはありきたりな動きをしない。特に先輩の心の動きがリアルで、その描写が見事だと思いました。自分でも気持ちがはっきりしないまま要祐に手を伸ばした時の、何とも言えない不安定さ。でもそうせずにはいられなかったという気持ちもビシビシ伝わってくる。交際後は随所で要祐とのズレを感じるところ。それは失言となって度々露出する。皆で食事をしていた時の発言のことを言っているのではありません。むしろあちらの方が考え方によってはマシと思えるくらい(嫉妬から来る失言だと先輩自身が気づいているから)。私があー…と思ったのは、例えば「(母に)まさか俺たち付き合ってるって言えないもんなあ」というような悪気ゼロの部分です。この言葉がどれだけ要祐の胸を抉るか夢にも思わない、そんな描写がものすごくリアルでかつ切なかったです。この直後の要祐の表情が忘れられない。
    そういうのが積もり積もった結果の要祐からの別れ話とその後の先輩の胸中は涙なしには読めず。でもこれはね一旦別れて正解だったと思う。さあ先輩再度自分の心と向き合え。最初は何だこいつはーっ!と思っていた妹が、ベソベソする兄貴に実に響く言葉を投げてくれた。グッジョブ。
    タイトルが活きてますね。勝負は9回裏2アウトから!走れー追えー盗塁王!
    …………
    はいタイトルのサヨナラゲームそのままです。盗塁成功😁大逆転〜!
    私"蜜月期"で、これから会えないかという要祐の誘いにパアアッと喜んでもちろんと答える先輩を見て何とも言えず嬉しくて。交際初期同じ質問に先輩はどう答えたか覚えてますよね皆さん。グッときませんか。
    これ私セ、、がなくても大満足だったと思います。ありましたんでありがたく頂戴しましたけど〜(笑)
    全てを心から堪能いたしました。言うまでもなく有難過ぎる大幅値下げ+クーポンのこの機会にチェンジワールドとラブネストも購入しました!
    と思ったらこれまたあちこちで目にするエンゲージがスピンオフになるのですね。値下げは続行中だけどクーポンが無い。ギリギリまで悩むとします。嬉しい悩みです。
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  • ちょっと待とうよ、春虎くん

    あめきり

    暫定レビュー →星の数変えます
    ネタバレ
    2025年9月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この総レビュー数。星も1から5まで満遍なく。好き嫌いは置いておいて、間違いなく話題作と言えますね。
    あめきり先生好きでこれ以外は読んでいました。こちらの作品だけ長いこと躊躇っていたのは、イジリが大の地雷だからです。でもレビューをチラ見しまして、1巻はともかく2巻でかなり希望が持てそうで、他所様ですが100円で購入できたのもあり、とりあえず1巻を読みました。

    うううやっぱり揶揄いキツイ。君ら毎回同じことしか言えんのか、一人くらい庇ってやる人はおらんのか。お、だいちゃんがそうなのかな?と思った矢先の出来事に、怒りというよりショックを受けてしまった。
    春虎とスイが吃驚するほど早く両思いになったもんだと思っていたけど、この作品は恋の駆け引きを楽しむというよりは、性的マイノリティにおける悩みや葛藤をより強いテーマにしているようですね。先述のスイを揶揄う奴ら然り、それを笑って誤魔化す悲しい術を身につけてしまったこととか、2巻では親へのカミングアウトもあるようだし。
    というわけで私が1巻で一番違和感感じた春虎がスイを好きになった経緯も、春虎はバイなのか?(でなきゃ無理あり過ぎる)という疑問も、問い詰めるのは野暮ということですね?最初春虎があまりに距離詰めてくるんで、こんな思わせぶりなことばかりして「そんなつもりじゃなかった」とか言い出したら許さないと思っていたけど、さすが恋愛モダモダ話じゃないこともあってかそこは何の問題もありませんでした。
    1巻だけの感想ですが、やはりモヤモヤの方が多くてあまり楽しめなかったです。スイに対しては単純に可哀想だなって。自己防衛のためのマスクも常に糸目で笑っているのも。ヒーローのはずの、タイトルにもなっている春虎くんが気の毒なくらい私の中で印象が薄いです。そういうの全てすくい上げてくれないかなって2巻にすごく期待しています。どうか星の数書き直しに来れますように。

    ★来ました。2巻読みました。泣いた。もう字数ギリギリだから一番言いたいことを。誰が何と言おうとスイが好き。応援する。
    タイトルがあまりピンとこないこと&冒頭ワラワラ集まってくるガキモブたちにムカムカはしたけど、それ以上にスイの頑張りと春虎のいい男っぷりに感動した2巻でした。何が起きても拗ねず諦めず一途にスイを愛し続けてくれてありがとう😢
    先生星の数変えさせてくれてありがとうございました!
  • クールなふたりは見かけによらない

    道雪葵

    BL脳には困ったもんで
    2025年9月5日
    とても面白かったです(ええ語彙を失くすほどに)
    1ページの2コマ目で爆笑してから笑いっぱなしでした。
    見た目は万能感たっぷりの2人のポンコツさ。
    社長も多田野くんもいつも大真面目な顔つきだし、心の中でもこれほどまでに一生懸命に色々考えているのにねえ…(また思い出し笑いが)
    でもねただのポンコツだけだったら2人ともこんなに愛されていないんですよ。性格が実に素直で、周りに迷惑かけたくないから頑張ろうとしていて、こういう人は応援したくなりますよね。

    ところで私は普段BL界隈にいるのですが、この作品はそうじゃないよと分かっているのにまず表紙で「どっちがどっちかしら♡」と当てようとしたり、1話終わるごとに「いつくっつくんだろうー♡」って思ったり、猪狩さんが出てきた時は「彼が当て馬かしらん♡」とか…その度に「違う違うんだって」と1人突っ込んでいました。結構本気なのが我ながら怖い。

    これからも素敵な作品を見逃さないよう視野を広く持ちたいと思います。
    無料作品マラソンありがとうございましたー!
  • 心情呼吸

    四宮和

    雰囲気漫画…かな
    ネタバレ
    2025年9月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 四宮先生の作品を読むのは初めてです。こちら初単行本なんですね。
    ゲイの高校教師奈良と、彼に想いを寄せる生徒生田。
    ゲイであるがゆえ学生時代に辛い経験をしたということも、怪我によりスポーツ(今作はバスケ)への道が断たれ落ち込んでいる時に接触してきた先生に特別な想いを抱き始めるというのもよくある設定。生徒からのアプローチが強く、教師という立場や過去のトラウマなどですぐ応えるわけにいかないのも、諸々卒業を待つのも、教師✕生徒の王道中の王道という感じです。設定上秘め事が多いので切なさがあって、そういう雰囲気は好みです。
    ただこちらは最初からもう先生まんざらじゃない感じだったから、時間だけの問題かと思いながら読みました。だって答案用紙での告白に(これもすごいですよね、リスキー!)「期待なんかしたらバカを見る」と思ってる時点で、え嫌がってない…(笑)って思ったから。
    で本当に時間だけが流れていく感じです。ターニングポイントとか何も起こりません。卒業式の日、待ちきれなかったお2人学校でいたしてめでたしめでたしです(笑)
    少し絵が稚拙で「ここどこだろう」とか「これ何だろう」と思うところはありましたが、人物の表情は色気があってよかったです。
    教師生徒ものとしては心穏やかに読めましたが、もう少し起伏が欲しかったかなという気持ちがあって星1つ減らしました。
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  • マイペースと歩く

    三本阪奈

    キュンが止まらなくなる予感120%
    2025年9月2日
    というかもう既にキュン始まっております。
    99%BLの私のレビューで青年漫画のジャンルは初かも。
    というか青年漫画ほとんど未知の世界なんで分かってなかったけどこんななんですね、何なら少女漫画と同じかモノによってはそれ以上にピュアでキュンキュンするではないですか。加えて笑える。高橋と新田の相合傘のシーンは声出して笑ってしまった。ジャンルに囚われるのは損ですね。新しい世界が広がり嬉しいです。
    中学生という難しい時期。一気に◯十年前に連れ戻されたかのようなリアルさを近藤さんに感じました。作中登場した主に4人みんな大好きです。友達になりたーい!
    いやちょっと待て…高橋とは付き合いたい…かも…キャ(きもい)
    高橋のメガネの下が、少女漫画(じゃないけど)定石の美男子じゃなかったとしてもたぶん好きになる。普段のマイペースぶりも橘の言う通りカッコいいと思うし、こんな男子がまさかのギャップを見せてくれたとしたら!た…堪らんっ!かも!(きもいな私)
    これは続巻が楽しみ過ぎます。
    タイトル通りマイペースにでいいので青春する可愛い彼らを見守りたいです😄
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  • あっくんとまーくんPINK1~3再録完全版

    sunoma

    イチャラブ〜!最高です!
    ネタバレ
    2025年8月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お付き合い編ずっと見たいと思っていました。
    結論から言うと大満足です。
    H総集編というだけあってH多かったです。こういうの作品によっては途中で胸焼けしたり飽きたりすることあるんだけど、こちらはそれがなかった。やはり話として面白いのと、2人のキャラがとても魅力的だから。

    まーくん10に対し1くらいしか喋らないあっくん。喋ったとしても単語というかカタコトというか。もうそれだけで面白い。たまに吹き出しが多いとそれはそれで面白い。まーくんにキュンとするたび、言葉の代わりに耳と尻尾が生えてピコピコ揺れます。あっくんはまーくんの横にいるだけでおそろしいほど可愛くて面白いです。それでもそのクソデカ感情をそんな無口で処理しきれるのかと思っていたけど、いやあ今回カラダで語ってましたわあ。

    まーくんは前作から思っていたけど見た目に反してかなり男らしい。前回のレビューで書き忘れたけど、告白が彼からだったことが私の中では好感度爆上がりでした。今回はあっくんのバイトに関して又聞きしたことを、時を置かずにしっかり本人に確認するところとか。それに対しあっくんも正直に答える。そうすることであっけなく誤解は解け悩み解消。こんな簡単なことが出来ないばかりにすれ違いや煩わしい事態になる…そんな漫画をどれだけ読んできたことか。この2人はウジウジしていなくて、見ていて実に気持ちがいいです。
    またHの時のまーくん…最高でした。sunoma先生の絵は線が粗めでちょっと雑に見えるかもしれないけど、そんなのが全く気にならなくなるほど表情がいいです。普段はあっくんは言わずもがな、まーくんもいつも冷静な目をしていてあまり動きがないけどそれが味になってる。と私は強く思っている。それが今回のセ、、では、まーくんなんっって表情をしてくれるの。やはり引き出し多い先生だわ。こんなトロトロのお顔されちゃあっくんがこれでもかとカラダぶつけてくるのしゃーないわ。無口な彼がたまらず漏らした「好き」「好き」「好きだ」、っかー!萌えました!
    無表情な大男が光るカチューシャビカーっとさせて笑わせてくれたと思ったら、一生懸命バイトする理由に泣かされ。やばい亜蘭めちゃいい男。この2人の今後、ずっと見ていたい。
    ゲリラ後のポイント激減りで購入迷いましたが、今日までの値下げに我慢が出来ませんでした(結果大正解)!
  • リンゴに蜂蜜

    秀良子

    ああやっぱり好きだ秀良子先生
    2025年8月29日
    尊敬申し上げる秀良子先生の10年以上前の作品。
    この頃から既に世界が出来上がってたんですね。
    絵もあまり変わってない。
    最近セリフとモノローグが多い説明的な漫画を読んだばかりだからか、秀良子先生の余白を読ませる感じ、実に気持ちよく堪能させていただきました。

    表題作+他1作
    やはり表題作がすごくよかった。
    夏樹の(髪切った後の)ビジュがめちゃ好みです。
    過去の出来事により人生に期待することなく気怠い感じも、コマノと出会ってからは新しい世界に怯えたような、でも完全には幸せを諦めきれずにおそるおそる進む感じも、この上なく人間味があってほっとけない。コマノみたいなぐいぐいタイプが合ってると思う。ただの無神経男ではなく、ほんとに夏樹を好きだからね。
    続編の「彼のバラ色の人生」が準備万端でスタンバってます。タイトル希望に満ちてますねー楽しみです。
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  • ピットスポルム 合冊版

    三上志乃

    二葉までの感想
    ネタバレ
    2025年8月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 何だろ、んー何だろ世間の評判ほどハマれないでいます。
    エピソードがいちいちツッコミどころ満載で失笑と困惑の嵐でした。(例を挙げてもいいのだけど如何せん多過ぎてこれだけで文字制限きちゃいそうです。)おかげでスムーズに読めないでいるのに読者を皆このレールに乗せよう、少しの違和感はあるかもしれないけど目を瞑って!みたいな強引さを感じました。2人の主役もちょっと極端というか、小田島あそこまで学校で女子とヤリまくる設定にする必要あったかな。自分の性的嗜好を否定したいがための行為であったとは理解しているけど…。矢野は動きと表情がせわしなく見ていて疲れました。
    小田島が矢野を好きになっていく過程は結構丁寧に描かれていると思いました。でも矢野はなぜ小田島をこれほどまでに好きになったのかよく分かりませんでした。全体的にご都合主義な作品だなと思ってしまいました。
    あとこれ個人的に重要なんだけど、先生がコミカルに描こうとしている部分があまり面白くありません。シリアスさを上手に描く作品が大好きですが、笑いのセンスも重要視している者としてはこの点いまいちです。

    ただ小田島の母親と、矢野の家庭環境について描かれた部分は興味を惹かれました。
    母親は最初毒親?要注意人物?と身構えたのですが、かなり印象変わりました。夫のことで直後の不安定さはあったし幼い小田島に縋ったりしたことで彼を苦しめたかもしれない、でも元?夫について暴言とか恨みつらみを吐く場面はなかったし、矢野との会話の時の言葉は私には自分を裏切ったはずの夫への理解と、思いやりにすら聞こえました。更に「あなたたちにはそうなってほしくない」と。夫と同じ性的嗜好を持つ息子を受け入れようとしている。それまでにはどれだけ葛藤があったことか。その後も畳み掛けるように矢野に向けた言葉に、この母の強さと息子への愛情を感じました。主役2人がくっついたとか何かより、こちらの方が断然感動大きかったです。

    矢野の実家の経済事情は今作でも分かったけど、少し先の試し読みで更に気になりました。三葉以降も読めばこの作品に対する感想が変わってくるのかもしれません。その時はまた書き(直し?)に来ようと思います。
    現時点では3で。
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  • つむぎくんのさきっぽ 完全版

    暮田マキネ

    敗者復活作ですって!!??
    ネタバレ
    2025年8月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 雑談時々解説読んで驚きました。
    これを没にした他社さん今頃地団駄踏んでやしませんか!?
    でも実は私この他社さんを嘲笑うわけにはいかないのです。だって私もタイトルと試し読みで長いこと、や、やめとくか…となっていたからです。大好きなマキネ先生なのに。アブナカッタ‐
    ただ今読了直後。泣き腫らした顔で吠えさせていただきます。
    傑作神作!さいこーう!!

    幼馴染の煌成と紬。
    片や御曹司、片や身寄りのない居候の身、煌成の両親兄は無慈悲…という環境ではいつまでも仲良しの幼馴染みのままではいられない。
    2人とも高校生となり、無愛想な煌成も、幼い頃のやんちゃな面影が消え控えめになった紬も、ひとえにお互いが大事で傍にいられる環境を守りたいが故。でも煌成はこれじゃ分かりにくいよね。冷たく感じるけど紬への想いは変わってないはずよね?ね?って読者に思わせる、中立的な意味合いでの微妙な描き方が秀逸だと思いました。

    ちょいちょい辛い目に遭いながらも微笑みを絶やさず煌成に癒しを与え続ける紬は、こんなん大事に守ってあげたいと思わずにいられる人がいる?ねえ莉生莉麻?
    あなた方がいなかったら煌成、紬の幸せはなかったかもしれない。ピンチの時に必ず現れ助けてくれた双子、中でも離れてしまった2人を再び引き合わせてくれたのはお代以上の働きだよ莉麻。彼らに大喝采を贈る。

    鼎と瑞季と木島さんに再び会えたのも嬉しかったです。「木陰の〜」では鼎の闇が深過ぎて星も満点つけられなかった記憶があるけど今回の鼎は大好きだー。木島さんと双子も繋げてくれてありがとう。

    通常版は読んでないけど、この完全版素晴らしいですね。たっぷり全315ページ。
    全話全力で楽しめたけど、泣けたのは…あちこち(P181,216〜219あたりが特に)、笑顔満開になったのは8話の温泉旅行。長年気持ちを抑えていた煌成のデレの始まりです。
    描き下ろしも特典もどっさり。どんどん強くなる煌成の甘々っぷりが私の心を幸せでいっぱいにしてくれました。紬は昔も今も「かわい〜」ってニコニコしちゃう感じだけど、煌成は今までの鉄仮面を知っている分「ぐぁーわーえ゛え゛〜!」ってグフグフ笑っちゃう感じでした。

    いやはや素晴らしかった。マキネ先生の作品の中でこちらナンバー1となりました。
    もし私のような理由で敬遠してる方がいたら全力でお勧めしたいです。
  • 夜も、朝も【電子限定描き下ろし付き】

    一輪薔薇の花言葉
    ネタバレ
    2025年8月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ バーの店長升麻と書家の藤は高校時代に先輩後輩として出会い10年以上経ち、今は同棲2ヶ月目の恋人同士。
    劇的な何かが起こるわけでもなく何でもない日常を描いた話です。
    平凡な毎日にささやかな幸せというのは私の歳になるとかけがえのないもので、それはアラサーのこの2人にもそうなんだなと節々から感じられ、読んでいてとても穏やかな気持ちになりました。

    でもそんな中で所々感じる藤のチクっとした痛み。寡黙な藤の表情から不安が私にまで伝わってきて落ち着かなくなる。
    実はこの2人は過去一度別れているんですね。
    自分勝手で臆病だった覚悟がなく怖くて逃げた…升麻はそう振り返る。確かにその通り。ただ夢を二の次にして自分を追って同じ大学に来ようとしている藤を見て、自分の存在が一人の男の生き方を変えてしまうかもしれない恐怖を覚えたこと、頭ごなしに責める気にはなれない。好きじゃなくなった?という問いに「うん」と嘘を言ったことも悲しかった。藤にしてみれば突然のことで意味不明でこちらも可哀想なのはもちろんなのだけど、今は当時の升麻の気持ちを理解し共感している。賢い男だなあと感動した。
    それでもね、話が戻るけど、藤は完璧に乗り越えたのかというと違うんだなと思わせるシーンが切な過ぎて。突然いなくなってしまった当時の同じ時期が来るだけで不安になって甘えたり、家に升麻が居なかった時フリーズしてしまったり。
    私途中まで2人が別れていた期間はせいぜい1年くらいかと思っていたんですよ。それが8年と知った時驚いたのなんの。そして藤が升麻を探しに来たこと、再度の告白も藤からだったこと、いやこの時ばかりは升麻何してるんだー!って思ったね。全て藤が動いているではないか。升麻今度こそ腹括れよ?って思いました。
    まあこの話過去と現在を行ったり来たりしていて、現在の升麻を見ていれば既に藤の人生も受け入れているの分かるし、覚悟とかそういう無理やりにじゃなくて自然にそういう気持ちになれたのもよかったと思う。平凡な毎日に幸せを感じられるのは土台がしっかりしているから。8年は長かったけど、一度離れて絆が強まったと思えば意味のない期間ではなかったのかなと。
    最後、1本のバラ渡した時の升麻の言葉素敵だった〜。私最近も花言葉にまつわるレビュー書きました。BL読んでると花言葉とかカクテル言葉とかよく出てくる気がする。BLってロマンチックだな。
  • 1人と一人の3650日 【電子限定特典付き】

    hitomi

    赦しと救いの物語
    ネタバレ
    2025年8月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 贖罪に10年。
    いや長過ぎるし罰の内容も罪の内容に見合ってない。
    確かに勝巳の言い方は酷かった。牧が傷付くのは当然。でもまあ高校生なら仕方ないかなあ…程度。猛省し次に活かすなり当人に謝るなり色々な方法があるのにあそこまで自らを追い詰める道を選ぶとは(大学時代のあの男のせいもあるのだろうけど)。牧と再会しなかったらいつまであんなこと続けるつもりだったんだろ。ほんとあの本屋に入ってくれてよかったし、お目当ての本が在庫切れでよかった。
    牧は積極的には恋をしないオトナになっていたけど高校時代のような弱々しさは感じなかった。当時は勝巳が攻めで牧が受けだと信じて疑わなかったけど、10年後ここまでパワーバランスが変わってしまうと、なるほど攻受はこうなるかと納得。
    いつ見てもダーダー泣いてばかりの勝巳を、牧の愛と包容力がじっくり癒していく。
    自ら招いた奴らだとはいえ、どうかこれ以上クズ男どもが再び勝巳の前に現れることがありませんように。作中の1人で充分です、もう許してやってください。
    勝巳と牧はここからまた始まる。10年前言えなかった言葉を勝巳言えてよかったね。幸せになってね。

    同時収録の「未熟な〜」は都会を離れ田舎暮らしをする男の子2人の話。なんだこの攻めは…っ!と一瞬思ったけど、自分で「もしかしてこういうことか?」と気付き、自分の気持ちを認め、逃げるのを止めて受けの元に戻ったことで好感度回復。となると可愛い2人を応援するのみ。

    hitomi先生の作品は読むの初めてでした。
    こちら初コミックスと知り、まずは絵の上手さに感動。内容も痛い場面はとんでもなく痛く可愛らしい場面はとっても可愛く、あらゆる部分で魅せられました。ぜひ他の作品も読みたいと思います!
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  • グッドバイライラック

    ゆき林檎

    ひたすら愛し、愛された人の話
    ネタバレ
    2025年8月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高校教師笠井と、元教え子で今は同僚となった加藤の恋物語。
    笠井先生ってまだ若いしカッコいいしモテるだろうに何故こんな枯れてるんだろう。大学時代に彼女に二股かけられたのがトラウマとか?
    何が理由なのか分からないけど本当なら彼女がいてもおかしくない素敵な男性がずっとフリーで居続けてくれたという加藤にとっては実にラッキーな設定(笑)
    加藤は高校生の頃から笠井を慕っていたけど、当時はまだ控え目で可愛らしかった。それが再会時は随分突き抜けちゃったもんだなと吃驚した。同棲していた彼氏をこんな簡単に切り捨てることが出来る子なのか。笠井への甘え方も正直最初は高校時代のように素直に「可愛いな」とは思えず、どこで覚えたんだそれって。(たぶんハプバー?というかハプバーの意味が分からず調べちゃったよ)
    加藤は結局ずっとずっと笠井が好きだったんだね。卒業しても忘れられず、でも諦めなきゃと必死で、寂しさを埋めてくれる人や場所に縋っていた。あまり褒められたことじゃないけどそうするしかなかったのかなと。
    それが再会。加藤の恋心はあっという間に再燃焼。他の男性と笠井とでは全く想いの強さが違くて(笠井に「怖い」と思われるほど)、嘘偽りが無いのは分かるので頑張れと思った。ここまで一人の人を強く愛せる加藤が羨ましいとも思った。
    が、笠井のスタンスは加藤が高校生の頃と全く変わってなかった。当時から私笠井先生大好きでした。表情筋死んでるけどw薄情ではなくて、加藤からの気持ちも上手に(でも毅然と)かわし、あくまで教師と生徒として進路の手助けもした。
    再会後もどんなに言い寄られても拒否。本当に迷惑そうな顔で(笑)、結構冷たい言葉を遣ってるのに2人の間が全然重苦しい空気にならないのがすごい。ゲイとノンケが簡単にくっつく漫画の世界で、ここまで姿勢を崩さずいてくれるのがいっそ清々しかった。
    それがどうハピエンになるのか、ですね。
    字数制限迫ってきたので気になる方ぜひ読んでみて下さい(笑)
    最後まで自分の気持ちに正直に、誠実に加藤の気持ちに応えてましたよ。加藤の「俺のこと好きですか」に対する笠井の言葉、私は感動しました。
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  • ばらのアーチをくぐってきてね【山田と少年 番外編】

    三田織

    この日常が尊いのよ
    ネタバレ
    2025年8月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本編大好き。番外編嬉しいです。
    山田さんと千尋くん、すっかり恋人同士が板について♡
    あちこちで薔薇が飛んでるし、千尋のお花のエプロンもまた見られた。やっぱり似合ってる😊
    そして本編では見られなかった本番も描かれていました。出来ればお初のを見たかったけど!でも千尋幸せそうで胸が熱くなった。よかったねえ。
    お母さんに話せて解ってもらえて私まで嬉しかった。あとは友達か、千尋のタイミングでね!
    同棲編もぜひ見たいです。
    ロマンチックなあの物件にほんとに住むんだろか?山田キャラ変わった?可愛い子と一緒にいると可愛くなっちゃうのかな(笑)
    *スーツ、髭無し、髪のセットもちゃんとしてる山田さんめっちゃ男前で千尋同様私も薔薇飛ばしました〜!
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  • ひっぺがして、こころうらはら 【電子限定特典付き】

    幾田むぎ

    遠回りを楽しませてもらいました
    ネタバレ
    2025年8月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 好きなレビュアーさんたちがこぞって読んでいたので興味津々だった作品。でも新作だからしばらく値下がらないな、も少し我慢(せこい)と思っていたら…シーモアさん100%還元ありがとう!!😂

    なんて可愛い男の子たちなのかしら〜
    読後「かわえ〜かわえ〜」で胸が満たされてしばらく余韻に浸っていたらスマホがタイムアウトで暗くなり、その瞬間画面に映った己のキモいニヤけ顔にギョッとし、急いで可愛いDDたちを再び見直しに行きました!ああ同じ人間とは思えないくらい可愛いわあ(2次元だけど)

    大体すれ違いというのは言葉が足りないからか、誤解して受け取っているからかなんだけど、この2人は両方でしたね。優作独り言が大き過ぎる上内容がしっかりし過ぎてるわ(笑)漫画だからそれカナメ聞いちゃうのよ〜
    すれ違いはもどかしくて時にイライラしちゃう時もあるんだけど、こちらは不思議と大丈夫でした。両方の視点で描いてくれたおかげでそれぞれの気持ちがはっきり分かって安心できたからか、それがなかったとしてもどう見ても2人は両思いでくっつく未来しか想像できなかったからか。あと優作が何としてでも繋がりを絶たない努力をしてくれたからってのも大きい。たとえ心とはうらはらのセ フレを持ちかけたとしても、きっとひっぺがしてくれるって、タイトルを信じていたから。(解釈間違っていたらごめんなさい)

    周りもいい人たちでしたね。
    普段からカナメがキツいとも取れる物言いするんで、優作の友達はもしかしてこの結果に批判的になるのではないかと少し懸念していたんだけど、よかった先生そこは広げないでくれて(笑)
    店長は、いやカナメの絶対的味方なのは分かっているんだけど、なんや余計なこと言ったり肝心なこと言わなかったりするお人やなって思ってた。良い人なんだけどね。カナメは世間知らずなところあるから、店長今後とも親代わりに色々アドバイスしてやってください(できれば回りくどくない言い方で)。笑顔が破壊的に可愛いこと、それをカナメに伝えなかったことを優作は涙流して感謝していたけど、私はそんな受け止め方して笑わないよう努力してたなんて勿体な〜いって思っちゃった。可愛い笑顔はバンバン見せてこーよ。アノ時のあんな顔やこんな顔は優作の前限定でいいけど♡
    読後の多幸感お約束します。気になっている方はぜひ😊
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  • 0パーセントの花束【電子版限定特典付き】

    三上志乃

    スズランの花言葉
    ネタバレ
    2025年8月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 名家の次男である巴は小さい頃から優秀な兄と比べられ劣等感を抱いて育った。優しかった母は自分のせいで(と思い込んでいる)死んでしまい、心が壊れかけた時に世話係としてやって来た南雲と出会う…。

    父と兄は極悪人とまでは言わないけどいけ好かないです。ただ兄のように優秀ではなくても母の愛情をたっぷり受けている弟を羨ましそうに見ている幼い頃の航の姿や、暗い部屋で航に積年の思いを話そうとする父のシーンなどが、2人を決定的に嫌いにはなれなくさせます。

    巴と南雲の心情表現も見事で、お互いに惹かれる理由が心から納得出来るから応援したくなる。それでも南雲からの告白は結構驚いた。だって父に雇われ巴に仕えている身だよ。普通ならこちらが身を引きそうなところ「2人で家を出ませんか」って、お、男らしい!それに対し離れようとする巴の気持ちも分からないでもないから...すれ違いが苦しかった。

    ちょっと荒削りな絵柄も、やや緩急が激しく感じられる部分(ホテルでの突然のHとか)もデビュー作ならではって感じですが、それでも主要登場人物の心の機微を丁寧に描いていて、大ヒット中のピットスポルムよりこちらの方が私は好きです。

    話数の数え方も素敵。
    ピットスポルムも似たような感じですよね、植物お好きなんでしょうか。
    クリスマスローズの花言葉は切なかったけど、ラスト幸せそうに笑う2人の背後に咲いているスズランの花言葉は…今の2人にぴったりですね♡
  • ほたる君、きみは【分冊版】

    三田織

    こんな短いのに感情のウェイブが何度も〜!
    ネタバレ
    2025年8月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私ったらいつの間にかゲイ✕ノンケでもハピエンなのがBL漫画において王道と頭に刻み込まれていたようです。この結末に驚いた自分がいたので。
    バドエン(はあまり見たことないけど)ならもっとシリアスな感じで終わるし、こんな明るい雰囲気でくっつかなかったBLは私初めて見たかも知れません。すごく新鮮でした。

    この先のことは読者の想像次第ということですね?
    私は松尾くんの方により感情移入してしまっていたので、出来ればこの恋が成就して欲しいなあって思っちゃう。
    電話のシーンはヤバかった。いや序盤からこれ絶対泣くやつと思いながら読んでおり、まずここで第一の涙の波がきた。きっと松尾はこの後1人で泣くんだ、いや日吉相手に明るく喋っている今も涙が頬を伝っているかも知れないと、勝手に松尾を泣かせて自分も泣くという😅
    第二の波は日吉が花火よりほたるを選んだとき。キュンキュンうるーってきたけど、私の予想はくっついて終わりだったので大波号泣はそこまでとっておこうと思ったらまさかのあの終わり方で〜!行き場をなくした涙が胸に溜まったままになってもうた〜。
    でもレビューを書いている今はこの結末もアリだなと思っています。私松尾のことばかり考えていて日吉放ったらかしだった(笑)普段BLのファンタジーさを楽しんでいる私だけど、実際はそう簡単にはいかないというノンケの現実も描いてくれているのは最初にも書いたけど新鮮だった。そう思うとせめて明るく終わらせてくれた先生に感謝です。
    でもねひよちゃん言葉というのは、自分ではちっぽけで小さな罪くらいに思っていても相手にとっては大きな傷になることもあるから、今後はもう少し慎重に発しましょうね。
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  • ノット

    秋平しろ

    最後の1冊は…ヘビーかつハートフルでした
    ネタバレ
    2025年8月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2025年は秋平作品に出合えたことが最大の幸せだったと言っても過言ではありません。
    それくらいドはまりし手当たり次第読んできましたが、このノットだけは躊躇し続けていました。(いじめ、虐/待を知って)
    でもやはり大好きな作家様なので全部読みたい気持ちが勝りました。というわけでこれにてコンプです。

    秋平作品といえばほんわか、先生のお好きな紳士が必ず登場、脇役も皆温かな人たちばかり。
    だけど今回はクズ通り越して◯意を覚える義父のせいでかなり重たい作風です。
    最初の夫も大失敗だったのに次もこんなで男を見る目がない母にも嫌悪感を覚えました。何も知らないでのほほんとした電話寄越したりして。私は十のように優しくないのでこの母に全てぶちまけ十の苦しみを全て背負え!って思ってしまった。言うまでもなく義父にはそれ以上の地獄を見せてやらなきゃ気が済まない。

    最初の登場ではどう見ても怪しいおっさんにしか見えなかった島岡さんが、風貌は置いといて紳士役?…いや違うな(笑)でも彼が現れると空気も頬も緩みました。
    攻めの静が先生曰く「ちゃら犬紳士」(笑)
    私の印象はこんなに避けられ続けても諦めない感心するほどのメンタルおばけ(笑)
    私、小学生の頃十に悪質なことされた静が怒るでも泣くでもなく敢えて言うなら困った感じで十を見つめていた顔がずっと頭から離れないんですよね。中学で今度は十がいじめに遭っていると知った時は「ちょっといい気味」という等身大のセリフにリアルを感じた。
    再々会時、自分が十に嫌われた原因と中学の頃庇えなかったことを謝ります。自分も十にいじめられたのに。
    再々々会時、キスしたこと、自分の友達がやらかしたことを詫びます。謝ってばかりです😅
    そして義父のことを知った上で十の苦しみを自分にも背負わせろって。こりゃただのちゃら犬ではないですよ先生。

    義父への制裁が無かったことだけがモヤるけど、長い間拗れていた2人の恋は胸のすくようなハピエン。完結とはなっていないからもしかしたら続編来るかもだし、来なければ何が起きても必ず静が守ってくれるストーリーを妄想するとしよう(笑)
    勇気出して読んでよかったです。星?もちろん5です。

    ところで先生の攻受ランキング興味深く拝見しました。ちなみに私の1位は
    攻め 浅桐王子(ノット発売時点なら青木先生)
    受け 古川くん
    だけどみんな好きだよ〜!
  • 俺と彼氏の恋の果て

    ナナメグリ

    最終巻。素晴らしかった。
    ネタバレ
    2025年8月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ最終巻です。
    相も変わらず徳永さんのチベスナ並みのツンと超絶可愛らしいオチから話が始まります。
    タイトルいいですね。上司でも部下でもなく彼氏になりました。
    作品紹介&レビューのチラ見で、また泣かされるんだろうなとは予想していたけど…はいガッツリ大泣きしました。

    期限付きではあるけど高梨の転勤が決まった。同じ本社内での異動でもメソメソしていたのに徳永大丈夫かと心配していたら、案の定ツンツン強がる強がる。
    そして起こるすれ違い。川のイルカのあのシーン。ナナメグリ先生…容赦ない(泣)

    徳永よもう少し落ち着いて高梨の言葉を聞こう。自分の思い込みでないか疑う癖をつけよう。
    高梨はまっすぐ伝えてくれる男だし充分過ぎるほど徳永に寄り添ってくれてると思う。強いて言うなら大事な案件のメールは1回でまとめて送ろう。恋人はせっかちで傷つきやすく、2通目を読む前に携帯を新しくしてしまうような男なんだ。

    ところで今回私は古谷さんに謝らなければいけません。
    2人が絶賛すれ違い中、高梨に言い放った古谷の言葉にたぶん私高梨以上に傷ついた。高梨の話を聞きもしないで一方的にそんな。らしくないじゃないか、人を見る目には自信があったんじゃないんかいガッカリよと、古谷さんに初めてムカッとしてしまった私。…4コマ見ましたごめんなさい!そうよね古谷さんに限ってそんなはずないのよ。ごめんなさいよかった!
    謝罪ついでに1つお願いがあります。ご自分の人選に惚れ惚れすると以前仰っていたけど、その通りだとは思うんだけど、いいおじさんたちが噂話ばかりしている場面には毎回イラッとします。これでも昔ほどひどくはないんだろうけど。彼らに仕事するよう言ってください。
    あ、マリリンお元気になられたようで何よりです。一度ご尊顔を拝見したかったです。

    最後まで高梨のゆるぎない愛と包容力に感動の嵐でした。徳永の両親に挨拶に行った時のピンと伸びた背中。若いのに何て堂々としていて立派なんだ。
    徳永はやっぱりくっそ可愛かったとしか。可哀想なシーン多かったけど私の最終的な感想は結局「はああ可愛い〜」です。描き下ろしが最高過ぎる。なんてったって彼シャツ姿よ。何よ〜天然萌え萌え男め〜!そんなん高梨じゃなくても私だってピラっとしたくなるわー。

    切なさに涙したい気分の時、愛に感動したい時は、こちらのシリーズ自信満々にお勧めします!
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  • 俺と部下の恋の先

    ナナメグリ

    高梨ぃぃぃ
    ネタバレ
    2025年8月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 今更ながらはまっているシリーズの2作目を読了。
    いやいや今回も出だしから徳永のツンが炸裂してました!
    こっそり寝顔を撮って画像見てはにかんだ後に蹴っ飛ばして起こすとか、拗ねてベンチの端ーーっこに座るとか、妄想で別れを想像して号泣してたくせにスンッと電話に出たりとか、本当にどれもこれも何やってんだよと笑ってしまう。

    2作目の山場は高梨の異動と契約破棄のところでしょうね。
    嫌な予感的中です。破棄されたことでなく、その理由を知った後の徳永の行動がです。
    ああもう一人で突っ走ってえ…。超ツン男だけど根は真面目で優しいからこういう思考になっちゃうのね。お願いだから一人で悩まないでよ〜ちょっと待ってハッテンバに行くなって〜ほら寄ってきたどうしようピーンチ!ってところで現れましたよ王子様が!…古谷が!いや高梨じゃないんかい。古谷さんいつもかっこいい役さらってくなあ!初老だろうと何だろうと彼はいつだって徳永の王子様です。まあその後きっちり高梨に引き合わせてくれて、どこまでも男前の古谷なのでした。

    でもその後の高梨も見上げた対応を見せます。徳永には彼を大事に大事にしてくれる人が近くに2人もいて羨ましいわ。
    一人思い詰めた徳永の涙に私ももらい泣きでしたが、その後の高梨が素晴らしいんです。彼のどでかい器にクラクラきました。しまいには「はいケンカ終わり」って。これは痴話ゲンカだよって、全然大した問題じゃないんだよってことを徳永に伝えようとするんですね。なんて徳永の操縦がうまいの(笑)これからも息子(違うけど)をよろしくお願いしますっ!って頭下げたくなった。

    徳永はめんどくさいけどかなり繊細でスペシャル可愛いやつ、その横で高梨はどんどん男を上げていく。私の胸はずっとキュンキュンしっぱなし。
    このシリーズ止まらない!!
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  • 初恋が牙をむく

    英数字

    初恋の痛みと甘さ
    ネタバレ
    2025年8月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 英先生の絵柄ですかね、そこまで深刻な内容でもないし、ところどころクスッとさせようとしている部分も見受けられるのに、終始漂う重苦しい空気とシリアス感(嫌いではない)。
    特に家ちゃんの表情見てると大丈夫かこの子はって気になってくる。弟くんを全身で守ろうとしている兄貴だけど、いや君こそ守ってあげなきゃとソワソワした気持ちになる。嵯峨くんが虜になるの分かるわ。

    高校生の頃部屋で嵯峨とキスしているところを弟に見られた家ちゃん。幼いけど感受性強そうな弟みーくんは無意識に衝撃を受けしばらく喋らなくなる。そのことに心を痛め嵯峨と距離を取り結局そのまま疎遠になってしまったが、大人になって再会する話。
    さあモダモダの始まりです。片やクールを決め込み、片や分かり易く狼狽し、のち諦め、でも好きで、でも諦め…(もちろんこっちが家ちゃん)

    じんわりじわじわ描いてくれてます。
    だからこちらもゆるい右肩上がりでキュンキュンきます。そしてとうとう嵯峨の想いが溢れた時の、敬語が外れ「家ちゃん」呼びのシーンでドッギューン!!です。

    思い返せば冒頭のキスシーン、めちゃくちゃ初々しくて可愛かった。初恋の甘さが伝わってくる尊い描写でした。それが苦い思い出に変わったままにならなくてよかった(泣)皮肉なことに要因となったのも弟なら再会できたのも弟絡みの縁。
    今のみーくんにはほーうとなりましたよ。
    家ちゃんは良い意味でも悪い意味でも変わってないけど、みーくんは逞しく成長したもんだなー!
    当時のみーくんを見てるとかなり繊細さんぽいしこの後大丈夫か心配だったけど、人間の忘れる能力って偉大!
    家ちゃん、みーくんはもう心配ないよ。だから思う存分初恋の続きをしておくれ。その可愛さで、当時嵯峨につけてしまった爪痕を癒してあげてね。そしてたっぷり愛されてますます可愛くなって。あ髪切ってくれて嬉しかった、そっちの方が断然似合うよ♡
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  • 俺と上司の恋の話

    ナナメグリ

    徳永ぁぁぁ
    ネタバレ
    2025年8月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 会社で「うっかり」ゲイバレしたけど現在はあっけらかんとして、来たばかりの後輩高梨にもゲイであることや古谷が好きなことまで聞かれてもいないのにペラペラ喋るし、周知の事実を何とも思っていないような徳永が、高梨と付き合ってからはあそこまで頑なに交際を隠し通そうとする姿を見て、ああゲイバレ直後一時期差別的な扱いを受けたこと、笑っていたけど本当は深く傷ついていたんだなと。いや自分が言われるのはいいとしても高梨には同じ思いを絶対させたくないというのが伝わってきて泣けてくる。

    そんな当時の同僚の陰口を聞いた時に、男前な発言で庇ってくれたのが社長の古谷だった。これをきっかけに徳永は古谷に恋をします。
    古谷既婚者だし愛妻家だし成就することはなかったのだけど、恋破れた後も古谷好き好きハートは変わらず飛び散り、その懐きようは交際後の高梨が気の毒なほどで(笑)。徳永のツンデレっぷりは今まで見てきた中で一番かも。古谷にぶつけるハートの1割でも高梨に向けるツンと交換してあげたい。
    なんか文章だけだと恋人いながら古谷何してんだってなるけど嫌悪感はないんです。実際古谷と接する時の徳永の可愛らしさときたら私の目尻どこまで下がるんだってくらいで。これはひとえに古谷の人格と(過去の話もよかったなあ)、高梨も古谷を尊敬していることと、徳永が本当はちゃんと高梨を大事に思っていることを知っているからです。
    描き下ろしの飲み会後のデレの方の徳永を見ました皆さん!?目尻が地面まで下がるどころではない、体中の血が鼻から出尽くすかと思いました。

    これはシリーズ3部作のうちの1作目。
    初読み作家様でしたが切なさと笑いのバランスがよくてめちゃくちゃ面白くて2作目も3作目も購入しました。さっそく読み始めています!
  • 【単話版】お父さんは許しません

    木下けい子

    あっはっは
    ネタバレ
    2025年8月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 小学生の時に読んでいた「お父さんは心配症」を思い出しました😄
    「月光坂〜」でも息子大好き父がいたけどこちらはもっとギャグテイスト。死んだ父が息子の彼氏にイチャイチャさせまいと妨害しまくります。幽霊に三角の布というベタさに初っ端から大笑いでした。
    木下先生は作家買いさせていただいていますが本当に作品の幅広いですよね。木下先生の作品の中で、というかこの世の全ての漫画の中で「17」が一番好きなのですが、こうも違う世界を描けるものかと驚きます。
  • sick

    倉橋トモ

    やっちまった…
    ネタバレ
    2025年8月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ゲリラのあとに起こりがちなことが起きてしまった…。ポイントに余裕があって、少しでも気になったものを熟考せずにホイホイ買ってしまうと…のいい例。

    先輩をいじめるのが楽しい日課だという、信じられないけどこれで大学生の攻めと、いつもおどおどしている院生の受け。
    いや〜な感じの嫌がらせです。小学生レベルと友人は笑っていたけど、飴はしょーもなで済むとして足引っ掛けて転ばすのは全く笑えない。これで一気に須藤が嫌いになったのだけど、どこかで一転するのかと思いきや最後までオラオラで何かすごく悲しくなりました。
    溺愛?違うあれはお気に入りのオモチャを独り占めしたいだけ、まさに小学生です。
    受けもちょろすぎる。今まで怖がった男たちと何が違うの。キスされたら、少し手伝ってもらったら好きになるのか。お兄さんでなくても今後がすごーく心配。というか結局過去に何があったのさ。小学生の須藤を振ったのは君なのか?全てが曖昧なまま。
    これでもずっとターニングポイントがくるのを待っていたんです。でも結局最後まで平坦なままでした。何をもってsickなんだろう。もっと闇深い話だったら、しんどい気持ちは発生すれど物語的には面白かったかも知れないのに。
    ただの性格の悪い攻めと何かよく分からない受けの話でした。くすん。
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  • 彼がマスクを外すとき

    たき猫背

    ほのぼの〜
    ネタバレ
    2025年8月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作家様買いです。
    ジローかっわい!!
    可愛いけどいくら何でも襲われ過ぎ(笑・漫画だなぁ)
    痴漢から助けてくれたサラリーマン藤さんに恋をする、もーピュアッピュアな表情がぶっ通しで見られるお話です。
    そんなジローくんだったから同時収録されていた「トネとマコト〜」を読んだ時「ジロー別人じゃん!」ってビックリした。あの乙女のような可愛らしさは藤さんの前限定なのね(笑)
    というわけで最後の描き下ろしでは再びかんわいーいジローくんが見られます。なんなのよ君はもーう!😆藤さんも大人で優しくて可愛くて、私はやっぱり表題作推しだな〜。
    トネとマコトも可愛いんだけど、マコトがちょっとお調子者過ぎでキュンがあまり来なくて。トネの雰囲気は好き。始まりはふざけてたけど、最後は2人とも幸せそうでよかった。余談だけどトネは勝手にトネガワくんかと思ってた。ザキくんお役御免ですね(笑)
    余談その2、これにてたき猫背先生コンプリートです♪
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  • やたもも

    はらだ

    満を持して
    ネタバレ
    2025年8月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 長い間お気に入りに入れっぱなしだった作品です。
    他のはらだ作品を読み始めてもどうしてもポチる勇気が出ず、セールを何度も見送ったやたもも。
    今回の値引きでようやく気持ちが固まり読みました。

    ………………。
    こここれは想像以上にキタ。
    最高に痛くて最高に温かい話だった。振り子の振れ幅過去一でした。
    特に2巻3巻モモの母親が登場してからは涙なしには読めず。キツいシーンは心臓バクバクして目を背けたくなった。八田がいてくれなかったら私も耐えられなかった。これは心を麻痺させなきゃ生きていけるわけない。そう思うとモモの張り付いたような笑顔が悲し過ぎて…。

    でもあの母親も、心の底ではモモを愛していたんだよね。
    1巻の最初からモモのろくでなしな生活ぶりに驚かされたけど、彼が最低最悪な人物にはならなかったのは、小さい頃母親に抱きしめられた瞬間を覚えていたからでは。母の柔らかさと温かさが伝わるあのカット。ちびモモの可愛いこと!八田ちゃんはじめ好きな人に見せる笑顔は、きっとあの頃のままなんじゃないかなあ。八田ちゃん可愛い可愛い言うし(笑)
    モブのクズ男3人にひどい扱いを受けた時、それまではこれが性に合うと流してきたのを「すげえ悲しくなってきた」と思えたモモは絶対幸せになれると確信した。麻痺が解け始めたモモを見て安堵の気持ちが流れ込んできました。
    八田には感謝してもしきれない気持ちでいたので口を噤んでいるつもりだったんだけどね…彼の容赦ないセ、、についてはちょっとどうかなと思っていたんですよ。でもさっきも言ったけどそれを上回るいい人なんでね、これは野暮な意見か。スルーする案件だな。と自分を納得させていたんだけど、栗田の本を読んだ八田が自ら問うた時モモが、八田ちゃんはいい奴過ぎるからむしろそれくらい欠点ないと付き合いづらいと言ってくれたおかげで気持ちが軽くなりました。モモがいいならいいのヨ。

    この作品に対する思いは1000文字じゃ利かないです。特に歪んだ須田への思いも書きたかった。ちなみに私須田好きです。お隣さんの栗田くんも大好き。ホームレスのおっちゃんも。
    痛くて切なくて優しくて、涙あり笑いあり、心が揺さぶられ続けた全3巻でした。
    はらだワールド全開のこれは間違いなく至高の作品です!!
  • ファイブコーナーズコーヒー 【電子限定特典付き】

    児島かつら

    シュガーの前に
    ネタバレ
    2025年8月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みだけで雰囲気が気に入り読みたくなりました。カフェの名前(&由来)もお洒落だし、こんなところで働けたら気分良いだろうな。実際ここで働く共同経営者の晴海と公彦、バイトの敬太、和気あいあいとしていていいじゃない、周りの環境とも相まって爽やかそうなお話〜と思っていたら…セ◯レ、突然のガッツリ描写、元彼の登場など、三角関係ならぬ四角関係?とあんまり爽やかでもなかった(笑)
    敬太については、突然泣き出した時びっくりした。確かに敬太の方が相手への気持ちは大きかった(ような描写が見受けられた)。でもレビューで散見される敬太可哀想、公彦ひどいの声はあまりピンと来ません。自分から持ちかけたセ◯レ関係、確かにそれに乗る35歳もどうかと思うけど(しかも目の前に好きな人がいる状況で)。「初めて本気で好きになった人」と説明文で載せられても、それを公彦に伝えようとはしてなかったのだから仕方なくない?可哀想なのは、完全に割り切った関係と自分で言っていたけど本心は違うことに泣くまで気付かなかったことかな。スピンオフこれから読むけど、あちらでは本作のように黙ったままじゃなく言いたいこと言ってるようなのでうんその方がいいよと。
    晴海と公彦がくっつくために都合良い役回りにされちゃったのは雅人ではないですかね。頭も良く仕事も出来るようだけど不器用な人間だったんですね。あんな試し行動して引っ込みつかなくなって別れてしまい、それを10年以上引き摺るとは。そうこの同級生3人とも秘めた思い抱える期間長過ぎるよ。恋心は若さを保つコツなのか、彼らがとても35歳には見えない件(笑)あともう少し描き分けをお願いしたいかも。いいセリフを言っていても、その前に脳が「ええとこれは◯◯よね」と人物確認をする必要があって、スムーズに感情移入出来なかったのが残念でした。
    全体的なストーリーも雰囲気も好みだけど満点にするにはちょっと思うところが多かったかなあ。4で。
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  • 特装版 ピンクハートジャム【電子限定描き下ろし付き】

    しっけ

    もったいない!
    ネタバレ
    2025年8月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ beatの方が先に目に留まり試し読み。とても好きそうだと思ったので先にこちらを読もうと思った次第です。
    お高かったけどたっぷり上下巻+描き下ろし小冊子も付いててレビュー評価もいいし、めちゃくちゃ期待して読み始めました。

    っが…!
    箱ヘルとかバンドとか、こんな使えそうな設定を用意しておいて結果どちらも薄い〜。特にラストライブなんてどれだけ盛り上がるのかと思ったらこんなアッサリ?
    恋物語的にも金江先輩は心の変化が割と丁寧に描かれていたけど灰賀くんは弱く感じました。
    結果上下巻あるにもかかわらずずっと平坦で説明的な為、心が揺さぶられず感動は起きませんでした。
    この舞台設定でこの2人なら絶対もっと重厚感ある傑作になると思うのにもったいない(漫画描いたこともないただの読者がすみません)。めちゃくちゃ失礼なこと言うけどこの設定とキャラを私の推しの作家様に預けていただいてそちらに描いて欲しかったくらいです。

    私がラストライブと同じくらい残念だったのは告白のくだりです。
    いえね「されたいからしたくない」ってとこは私も虚を突かれ、林田同様少なからずキュンとしましたよ。どっしり構えてるように見えてやっぱネコねぇなんてね。でもその後なんですけど…この間延びした告白シーンでどうトキメけと(泣)寝落ちして日をまたぎ「昨日のことなんですが」とか、もう逆に笑えてくる。金江さん確かに灰賀くんから言ってもらったけど「俺に言いたいことない?」とか「気持ちはっきりした?」とか振りまくったあとで言ってもらい…う、嬉しい?のよね…?
    私はこんなグダグダで妙に冷静な告白ちっともキュンキュンしなかったよーっ!

    おかしいなあ読む前は星5で足りるかしら〜なんて思っていたのに。ここで星1とか2にしちゃうと期待に満ちてワクワクしていた自分があまりに可哀想。ってことで星3。動揺していて意味不明ですみません。

    読む気満々だったbeatどうするかなあ(泣)
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  • 山田と少年

    三田織

    Goodluck!山田と少年
    ネタバレ
    2025年7月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ クリスマスの夜出会った(正確に言うと拾った)26歳山田と高校生千尋が徐々に近付き恋をする話です。

    千尋が山田を意識し出したのはいつなのかしらと思っていたけど、初詣での会話の続きを描いてくれたことで分かりました。
    山田が千尋に絆されていくところはずっと丁寧に描き続けてくれたから、すごく自然に納得できました。

    山田いいよ。千尋より8,9歳年上だけど偉ぶらないし押し付けがましいことも全くしないし。無骨だけど優しいしね。千尋はちょっとファザコン入ってるような気がするから山田みたいな人に惹かれるの分かる。体裁を飾らないところも好きだけど1点だけ、無精髭は無い方が数倍イケメンだと思います!

    ゲイの千尋とノンケの山田。そりゃ悩むよね。でも、
    「大丈夫」
    「なんとかなる」
    山田が言ってくれると本当にそんな気がしてきて勇気出る。きっと千尋もそうだと思う。そしてこれらの言葉は半分自分自身にも言い聞かせていた山田。言霊ってあると思うから、山田も千尋もきっと大丈夫何とかなる!ここまで身構えてしまうの解るけど山田の人となりを見ているとうまくいくと思うなあ。うまくいって欲しいなぁ(願望)。私の目にはこの2人はベストカップルです!

    千尋は誰が見ても可愛いよ。
    好きだと気付いたという親友、この話に限らずだけどモブ役として登場する失恋相手って性格悪い人多いよね。主役を引き立たせる意味もあるのだろうけど「見る目ないな、失恋上等、今出会った人が正解なのよ!」って毎回思う(笑)
    山田を好きになって何度も「すみません」って言うの切なかった。人を好きになる気持ちを謝る必要ないんだよ。遠くの見えないところで無理して笑うことないんだよ。山田の目の前で泣けばいい。こういう健気なところにもきっと山田は惹かれたんだろうね。お気にのエプロンはずっとし続ければいいし、耳バラもずっと咲かせるがよい♡

    最後までいたさなかったのも好印象。これからの2人を想像してにやけるとします(笑)
    美味しい料理をにこにこしながら食べる2人が目に浮かびます。しっかり者の妹ちゃん、可愛すぎる弟くん、千尋のよき理解者になってくれたら嬉しいなあ。
    三田織先生の作品は読後いつも心がほかほかします。今回もありがとうございました!
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  • おさななじみ~ず 楽と伊純

    たき猫背

    んまーんまー可愛いったらー
    ネタバレ
    2025年7月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買いです。幼馴染DKの話。
    こりゃまた見事な両片思い。
    教科書に載せたいくらいの王道の両片思い。
    こんなおばちゃんが目を細めて見守っていることを知らぬ2人は、それぞれがおんなじような悩みを抱えながら、お顔ぽっぽさせてますわ。
    無用の心配ではある(と読者の私は知ってる)んだけど、相手を想いながら悩むという行為自体と、もう限界まできて想いが溢れる瞬間と、これまでの関係が壊れる覚悟で打ち明ける勇気と行動が尊いんです。
    楽、伊純よかったね😊
    恋人同士になったら楽がぐいぐいいくのかと思ったら、あらあら伊純が男前ねー!長年の片思い分、思う存分イチャイチャしてね♡
    ひたすら平和で無害な可愛い可愛いBLでした☆
  • おまえでダメならもうダメだ

    未散ソノオ

    すっっっご……
    ネタバレ
    2025年7月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 未知の星で、宇宙人が4人ヒトの形になって、泣いたり笑ったり喋ったり食べたり仕事したりセッ◯スしたりしてるのを、地球から覗き見ていた気分です。

    未散ソノオさんについて知りたい…!
    (フォントサイズ最大、極太、集中線付き!)

    「温泉で〜」がずっと気になりつつ、今回こちらでソノオ作品デビューを果たしたわけですが、読後は一言で言うならショックを受けました。ネガティブな意味ではありません。あ、衝撃といえばいいのか。
    特にミトと伊勢島についてですね。とりわけ伊勢島。
    ミトのような感性剥き出しタイプは、生き辛い人生だったろうなぁとは思うけど、もうそこはとっくの昔に通り過ぎた感じ。自分で自分のこと理解してるし今は達観の域にいる。幾という理解者も側にいるし、興味津々ではあるけど心配はしてない。「どうしようもない僕〜」未読の為、解釈間違っていたらすみません。
    伊勢島は登場するたびドキドキした。いや目がハートのドキドキではなくて。ハラハラ?が近いか。彼はミトと違ってはたして本当の自分を解っているのか疑問だったから。彼の持つ鈍感力、嫌味でなく私が喉から手が出るほど欲しいものです。
    彼がこの力をふと忘れる瞬間があったらどうしようと、それがハラハラの理由です。だって彼の置かれた環境かなりキツいですよね、八雲が心痛めるの当然です。そんな中当人は涼しい顔でいるから…。どうかそのまま鈍感でいて(馬鹿にしてません!)と願っていました。

    ブツがお粗末、俺のつつましい尻◯、エノキとエリンギには大笑いさせてもらいました。この辺は私も馴染みある(?)笑えるBLの世界だったけど、キャラとかストーリーはオリジナリティに溢れ終始瞠目しながら読みました。
    この独創性…すごい!!
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  • ねかせないで

    町屋はとこ

    渡のギャップにやられた
    ネタバレ
    2025年7月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買い。
    町屋先生は長編も短編もどちらもいいですね。
    こちら同じパン屋を舞台に3カップルの恋物語が繰り広げられるオムニバスです。
    それぞれとっても美味しそうなパンが、恋する2人の元にいいタイミングで出てきます。

    1話目
    めっちゃ可愛いDKのお話。登場するパンはオレンジデニッシュ&メロンパン。男の子たちもパンもあま~い!

    2話目
    会社の先輩に片思いするお話。実は先輩も無自覚ながら恋をしてる両片思いです。勘違いから嫉妬するところとかキュンキュンです。ピリ辛マスタードのサンドが、2人の切なさを表すピッタリのアイテムとなってます。

    3話目
    パン屋の店主渡(わたり)は、おちゃらけて見えるけど1話目も2話目も何だかんだキューピッド役になってるし世話焼きの優しい人。3話目はこの渡さんと京吾の話。
    この京吾やや難ありで、30過ぎてプー、飽きっぽく怠け者、渡から離れたり戻ったりの自由人。それでも渡は京吾を恋人と思い続けており、6年ぶりに戻ってきた京吾を呆れるほど優しく迎え入れる。風呂に入れ髭を剃り寝かせ食事をさせ…あと4時間しか寝られない状況で迷いなく京吾のリクエストしたパンを3時間かけて作ろうとまでする。そんな彼だから初めての時強引に奪ったという話がちょっとショックではあった。高校生の熱は抑えられなかったか。それが負い目で世話を焼いている節もあるのか。でも一番は本当に好きなんだろうなあ。京吾が息苦しくならないように、京吾を安心させられる男になれるように、長年それだけを思って同じ場所で恋人を待ち続けて。渡の涙に私も泣かされました。
    2人の思い出のパンはコッペパンピーナッツバター。京吾がリクエストしたのもそれ。優しく懐かしい味に涙する京吾も、渡は誰より特別な存在なのだと確信した。
    うーんよかった。やっぱり3話目が一番ずっしりきました。

    お約束だけど今めちゃくちゃパンが食べたい。
    家には市販の食パンしかないよ〜😓
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  • また あした

    町屋はとこ

    うむ。かわいいぞ。
    ネタバレ
    2025年7月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「ミドルエイジ〜」「俺の室〜」が大好きな作家様。
    これデビュー作なんですね!?
    確かに絵は古い感じがするけど全然気にならないくらいストーリーに魅入られました!
    短編3シリーズ、3CP、全7話も入っていて全て読み応えバッチリで外さないってすごい。
    どれもすごくよかったけどやっぱり一番は「また あした」シリーズかな。

    間中(攻)✕木下(受)
    「また あした」
    「あしたのつづき」
    「引っ越し」

    木下さんが可愛いったらないのよ。
    武士みたいな喋り方で心は乙女。
    これで狙ってないんだから悶絶もの。
    特にP32!生娘のように恥じらいながら(花まで飛んどる!)あなた何言い出しますかー!(⁠ノ⁠*⁠0⁠*⁠)⁠ノ
    間中くん辛抱堪らんくなってそりゃもうガツガツいくに決まってるわ!
    その後も木下さんの天然ジゴロが発動されるたび間中くん雷に打たれ、のちガツガツ…
    超可愛いカップルなんだけど濡れ場はめちゃくちゃエロいんですよ。身体も表情もたまらんです。それにねえこれ修正かかってるの?無修正ちゃうの?ってくらいの、そりゃあ濃いシーンが拝めます。

    これはあと2作品にも言えて、とにかくこの作品受け目線が多く受けの印象が強い&濡れ場濃厚。

    仁村(攻)✕堀内(受)
    「ア・ロット・オブ」
    「愛は降り積もる」

    榎木田(攻)✕藤井(受)
    「やっかいな恋と君」
    「やっかいな境界線」

    でもただセ、、に頼っているというわけではなくて、ドキドキも切なさも盛り沢山でした。
    町屋先生3作品目だけどこれから本腰入れて作家買いします!
  • 忘れた夏まで会いにいく

    梶ヶ谷ミチル

    ほっ。
    ネタバレ
    2025年7月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買いです。
    最近ハードな作品ばかり読んでいたので、こちら読んでなんだか一息つきました。
    とはいえ表題作は教師✕中3生徒だし、もう1話は小6くらいの子が小1くらいの子にキスしてるし(しかも従兄弟)、設定としてはキワドイんですけどね。絵かな、さらっとした優しい雰囲気で良い意味で軽めに読める。

    やはり表題作の血気盛んな大河くんが眩しくてよかったです。でも中学生だからねぇ、さすがに先生もストップかけるわけで。
    再会時は大河21歳。よし充分成長した。さあ思いっきりどうぞっ!(笑)

    梶ヶ谷先生の作品は透明感あってキュンがあって読後感爽やかで大好き。特に学生ものがいい。けど今回の町田先生もすごく好みだった。若くて可愛くて、何ならたまに大河の方がおっさんに見えた(笑)10歳以上離れてるはずだけど全然歳の差感じない😁若い子と付き合ってますます若返っちゃうね先生!
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  • ネオンサイン・アンバー

    おげれつたなか

    理想と現実が混ざってる感じ
    ネタバレ
    2025年7月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ クラブもギャル男も興味からかけ離れていて購読迷いました。でも試し読みで、チャラチャラしたサヤが時折見せる淋しそうな顔がどうしても気になりポチしました。

    サヤやっぱりあれは虚勢を張っていたのね。ギャル男どころかピュアッピュアでした。あの肌の色もてっきり日サロか何かだと思うではないですか、中学生の頃からあの色なら生まれつきなんですね?ハーフ…では無さそうだけど。
    西山のクズさ中学生には見抜くのは無理か…。あんな奴に関わらなければ(泣)多感な時期にあの仕打ち、そりゃ消えない傷になるわ。

    そんなサヤに惹かれたゆーすけ。周りから、いつも無表情で何考えてるか分からないと言われ彼女にも振られる中、サヤだけは理解してくれたから。その気持ちは嘘じゃない。でも本能?には敵わず…初めてサヤの身体を見た時のゆーすけの反応…この場面すごくリアル。キツイけど仕方ない誰も悪くない。むしろ2回目ではうまくいったのが不思議なくらい。でも漫画だからそれでいい!ここはフィクションならではの夢があった。可愛すぎるサヤ見てすごく幸せな気持ちになったし、ゆーすけも何あのバーにサヤが来た時の見紛うことなき笑顔は。この顔見たら、何考えてるか分からないなんてもう誰も言わないと思うよ。

    いい、ちょーいい
    読んで、ちょー読んで
    (笑)
    いいね
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  • サイレントノイズ

    いちかわ壱

    長い付き合いになりそう
    2025年7月23日
    以前島でご紹介にあずかりました。
    リセット、リブートで初めていちかわ壱先生に触れ、とてもよかったので、ずっと気になっていたこちら着手いたしました。

    BLを読み始めて1年ちょっと。オメガバースもようやく理解したところだというのに今度はガイドバースですと?BLって色んな世界ありますねえ。

    超能力者という非合理的なものに限らず、名家の落ちこぼれという設定の話はたくさん見てきたけど、得てしてその者は家族に疎まれ、その結果自己肯定感低く卑屈で…というものばかりだったので、家族の愛をたっぷり受けて育った尊のようなキャラは新鮮でした。やはり愛されて育った子ってメンタル凄く強い。周りの陰口なんて何のその。あと小さい頃から拉致られたり、、ってそんな恐ろしいの慣れちゃダメなんだけど確かにそういう面でも鍛えられてはいる(笑)でもそんな時必ず助けてくれる男、それが護衛の暁臣。尊だけを見つめ片時も離れず(にしては拐われてるけど笑)尊に対する彼の溺愛っぷりは規格外。斜め上いくのが、主従関係だというのに「お前」とか呼ぶんですよ。こんなん彼氏ちゃうの♡

    リセットリブートの時も思いましたが、すごくゆっくりと丁寧に描いてくださる作家様ですよね。この1巻も長いプロローグを読んだ気分です。まさにこれから本格的に物語が始まるって感じ。かなり壮大な世界が待ち受けている気がするので、暑苦しいレビューは次巻以降にします(笑)
  • 「リセット」番外編集【電子限定版】

    いちかわ壱

    こんな日々もあったのですか?
    2025年7月23日
    番外2はまだ読んでいません。
    なのに私が読んだ番外編集(主にリセットの時期の2人よね?)冬真と蒼ラブラブなんですけどどういうことかしら。辛そうですらない無表情な冬真ばかり見てたので、あの時期こんな甘い時間もあったのねと驚くと共に嬉しくなりました。
    番外2はリブートの後の話もあるということで、どんな感じか簡単に想像つきます(笑)
    苦手な槙、ここでは好印象です。常にこのくらいにとどめておいて欲しい😅
  • リブート

    いちかわ壱

    溜飲が下がりました
    ネタバレ
    2025年7月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 初っ端からネタバレします。お気をつけて。

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    何でこんなに拗らせているのか分からなくなるくらい(それを真剣に分析するのもいい加減しんどくなるくらい)すれ違いまくってた2人が、無事くっつきました。ヤレヤレです。

    リセットではあまりに冷めている冬真に怒っていた私ですが、今回冬真別人だった。
    ちゃんと悩んで、蒼への切ないまでの恋心がしっかり伝わってきました。
    蒼も言っていたけど私も今回初めて2人の本物のセ、、を拝めた気がする。
    リセットの方が回数は多いけど、抱かれている冬真が人形に見えて、あんなんじゃキュンも何もなくスッスッと流して見ていたくらいで。
    今回はすごくすごくよかった!やっぱり愛情が感じられるセ、、は最高!

    槙はやっぱり冬真が好きだったんだ…。
    告白し振られた後も変わらず下心無しに(たぶん)冬真を想いアドバイスしまくり、勘違いから変な方向に突っ走ろうとしていた蒼を引き戻し2人の懸け橋となる。リセットの時からあの距離感とクサイ言葉が苦手だったんだけど、こうしてみると気の毒なくらいいい働きしてるな。閑話で小学生?の頃の槙見て小さい頃からこんなだったのか〜と納得。

    もう1人の立役者は新キャラ水無瀬。彼は蒼にアプローチする役として登場したんだけどなかなかにいいキャラ。どんなに蒼に袖にされまくってもめげない、明るい自由人。

    槙も水無瀬も好きな男たちの恋の成就に貢献しちゃうという役回りで、本来可哀想なはずなのに槙は満足そうだし水無瀬は楽しそうだし。言葉足らずの冬真と蒼だけでは永遠にあらぬ方向へ行っちゃいそうだったから2人に感謝せねば。そして冬真たちはこれからも周りのアドバイスに耳を傾けた方がいい気がする(笑)

    一時おかしくなった蒼だけど、正真正銘冬真と恋人同士になってからは元々の彼が戻ってきました(笑)本領発揮の絶好調です。冬真も幸せそうで何より。ああよかった〜。
    これはリセットで終わりにしちゃいけません、必ずリブートまで読みましょう。という皆様のレビュー通りの感想です。
    清々しい気持ちで終われてよかったし、人生の再起動は強い信念があれば必ず出来るはずと勇気も貰えました。ありがとうございました!
  • 苦いのテーマ

    阿部あかね

    バズーカ砲撃ち込まれた気分
    ネタバレ
    2025年7月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 昨日寝る前に読んだら茫然自失状態になってしまい上手く寝付けませんでした。

    あらすじにも載っていたからある程度の内容は承知した上で読み始めた為、序盤の新と夏樹のラブラブっぷりが逆に辛くて。この後、この新の笑顔が失われるのかと思うと…
    夏樹なんて浮気しそうにないタイプに見えるのに分からないもんですね…甘えがあったんでしょうね、新はいつもそばにいてくれるのが当たり前の存在で、別れることは1ミリも考えていない状態の浮気。自分勝手だね。

    新への罪悪感で抱かれながら泣いた時、涼真は途中でやめて夏樹に「もう来るな」と言ってくれたのに。ここで止められていれば。
    この時泣いた夏樹と銭湯で再びおねだりする夏樹がとても同一人物とは思えず、第三者の私がそうなのだから新のショックはいかほどか。
    動揺で見開かれっぱなしだった新の目が、夏樹のある言葉(これが私の胸を撃ち抜いた砲弾。たぶん新にとっても)を聞いた瞬間据わった時、ああ終わったと思った。と同時に阿部あかね先生の表現力の見事さに唸った。
    夏樹さ、どうしてあんな泣く?悔悟の涙はさっき流したでしょ、その上での言動なんでしょ、泣くこと無いよ。バレて我を忘れるくらいパニクるならどうしてあんなこと…どうしてどうして…(泣)

    涼真を悪くは思えないです。恋人の存在を知った時すぐにやめようとした理性的な人だし、保身に走らず自分を過大に悪く見せて、新に自分はいい奴じゃないから安心しろと言った。それは新の、せめて人でなし相手だったら多少救われたかもという発言を受けてだと思う。
    また宏之さんは元彼と思いきや完全なる片思いという純粋っぷり。身近なところで遊んでないで本命に真っ向勝負したらどうですかね。

    あとがきで先生も仰っていたけど色々な結末があったと思う。
    結婚でなく交際なら私だったらたぶん違う道を選ぶけど、「元通りにはならない、でもやり直せる」と信じる新の気持ちを尊重したい。
    再構築を決めたのなら、裏切られた悲しみ怒りをいつまでも引きずるわけにはいかず、元の関係に近付くようにやられた方も努力しなければならない。それを実行している新を尊敬する。(私だったら自分からデートに誘ったりキスしたりなんて出来ないよ…)

    夏樹2度はない!このあほんだら!
    やり直すチャンスを貰ったこと忘れないで。
    お互いが自分の半身だったってこと証明してみせて。
  • リセット

    いちかわ壱

    2回読んだ
    ネタバレ
    2025年7月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 冬真の気持ちが不明過ぎて。
    ちなみにリブートはまだ。
    あちらのレビューで結末を薄々知ってしまったけど、リセットを読んだ時点での感想を物申しておきたい!

    隅々まで読んだつもりだけど、冬真の蒼への恋心が私には伝わってきませんでした。
    あっさり手に入って不安?弱みに付け込んだだけだから遠からず終わる?でもそれについて苦しんでる様子が…無くない?こういう子なの?
    説明文やセリフだけで「先に好きになったのは俺の方」「ずっと好きだった気持ちが邪魔して」とかあるけど、むしろ言葉が無くても隠し切れない恋心に読者は共感しトキメクものなのに、微塵も感じないものを文字だけで言われても違和感拭えず。
    それでも2人の幸せな未来を諦めたくなくて読んでいたんですよ、だけど「別れ話をされるだろうと思った時に何も感じなかった」というところでショックを受けてしまいました。こんなんもうダメじゃん冬真。

    で槙。君は誰だ(笑)
    毎回「口出しするつもりはない」と言っておきながら、まあ〜口出ししまくるな?
    しかも長い上にまあまあ鳥肌…(ごめん)

    蒼、ずっと前から冬真が好きだったこと言えばいいのに。そこがモヤるけど、これはあんまりじゃないかと思うシーンが多くて同情してしまった。
    冬真と槙触り過ぎだし、可愛いなとかそばにいてくれてありがとうとか言い合っている場合じゃないんだわ。蒼、嫉妬とか独占欲強いとかやたら言われていたけど、恋人なら普通に嫌な気持ちになる案件でしょう?それと電話ブツ切りしたの冬真なの?別れるつもりならこんな言い逃げ蒼の言う通りズルいと思うし、極めつけは槙の背中に隠れたこと、これやられた方大ショックだよ。
    そしてこれ槙に対しても酷いことしてる可能性があること気付いているか?この少し前に槙の前で泣いたのもどうかと思う。この2人何か今友達の範囲超えつつあるから、慎重にいかないと罪深いことしかねないぞ。

    ネット越しの蒼、初めて心からの本音が聞けた気がした。涙が辛かった。そして泣いた後に「リセットだ」と言い放った全く諦めるつもりのない蒼が可笑し過ぎて(嫌味じゃなく)応援の気持ちが湧き上がった。
    気になるところで終わらせてくれましたねー。猛烈に続きが読みたい。冬真に怒っていたから星悩んだけど、離脱ではなくこの先も見たいと思った自分の気持ちを信じて星5。

    ったく。
    ではリブート読ませてもらうー!
  • はだける怪物

    おげれつたなか

    シリーズ完結編
    ネタバレ
    2025年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 特装版上巻の「薊」を読む勇気がなく通常版にしようかと思いましたが、どうやら通常版でも回想の形でDV描写があるようで怖気付き(&ポイントも底をつき)、結局下巻のみ購入。
    でもレビュー読んで大阪デートが見たくなりました。ゲリラ後購入を考えております。

    ★読んだ。薊もしっかりと。読んでよかった。でもやり切れない。怒りと悲しみの矛先が無い。かんちゃんの痛み弓の痛みを忘れない

    下巻の感想。
    秀那主役の片割れだし、ほどける〜では林田を救ってくれてありがとうと感謝しておきながらごめんなさいね、登場回数は秀那より断然少ないにもかかわらず今回弓が突出していて、あなた霞んじゃったわ。しかも弓「錆びた夜〜」よりもっともっと美しくなってない?真山に愛されてるんだろうなあ。

    優しかった頃のかんちゃんとの回想シーンから、笑顔が消えDVが始まっても好きだったということ、かんちゃんが再び笑ってると聞いて「俺にはもうできない」「よかった」と泣く場面が、私の中では山場でした。

    取り返しがつかないことになる前にと、あれだけ長い時間苦しんだのに別れは一瞬だった2人。
    当時はそれでいいと思っていたけど、林田と秀那が出会ってからは私は何らかの形で林田と弓が再び接点を持つことが必要なんじゃないかと思い始めた。もちろんよりを戻す為ではない。それぞれが心置きなく前に進む為にだ。謝罪も無く話し合いも不充分な別れだったから、このままでは特に林田は永久に囚われかねない。自分のしたことを忘れないのはいい、ただそれで幸せを諦めるのも違うと思うから。
    秀那が大阪で弓と会ったことを知った林田が、謝罪を含め弓と話すことを選ばない理由を語り、自己満で終わらせたくない林田の気持ちを私も尊重しようと思った。
    秀那さっき霞んじゃったとか言ってごめん。弓と出会ったことで辛い思いもしたのに、それでも林田を支えたいと抱きしめてくれる秀那。理由はただ好きだから。ありがとう秀那(泣)
    2人は再会しなかったけど(それでよかったと思う)秀那の手によって弓からの贈り物を受け取った林田は間違いなく何かを吹っ切った。

    素晴らしいシリーズでした。
    でもやっぱりエロが過剰だとは今回も思った。
    指輪付きの合鍵のシーンがとても美しく、その後のセ、、は要らなかったなあ。。(個人的意見)
    描き下ろしの「このダメはいける!」「このダメもいける!!」は笑えました。
    いいね
    0件
  • 恋愛ルビの正しいふりかた【電子限定おまけ付き】

    おげれつたなか

    表題作&「錆びた夜〜」スピンオフ
    ネタバレ
    2025年7月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作
    タイトルかっこいいな、どういう意味かなって興味惹かれました。
    感想としては、夏生高校の時からヒロを好きだったのなら、現在のド直球ぶりを当時発揮しなかったのは何故だ。夏生にいじめのつもりはなくても暴言やパシリは充分ひどいと私は思ったし、何よりヒロが「地獄」と思っていたことが全て。
    再会後ヒロと気付かず告白し無邪気に懐き、ヒロは復讐のつもりで付き合うことにした時点でオチは見え、これ絶対泣かされるだろうなと思っていたけどその通りでした。夏生とヒロのそれぞれの涙にやられました。まだ若くて不器用だった高校時代、そのせいで傷付け傷付き遠回りしたけどハピエンでよかった。

    ほどける怪物
    「錆びた夜でも恋は囁く」を読んだ時、メインの弓と真山より圧倒的存在感を放っていた林田(かんちゃん)。
    スピンオフをずっと読みたいと思っていました。
    なるほどこういう子を当ててきたか。弓は奇特と感じていたけど秀那はまた違ったタイプのコミュ強。に見えるけど、林田に対しては1.5割増しくらいで意識して盛っている感じもする。
    弓は変わり果てていく林田を目の当たりにしていて、秀那は一番ひどい時期を超えた後の林田を見ているから比べるのは違うのかもしれないけど、弓では出来なかったことを秀那はやってみせた。感無量としか言えない。

    ただ個人的な感想として2作品ともセ、、の比重が大き過ぎる気がしました。
    表題作のようにピュアな二人はもう少し軽めが好み。ほどける〜に関しては何かあるたびにセ、、に持ち込むのが短絡的に感じました。セ フレ設定だから仕方ないのかな。でも2人が悩みながらこのままではいけないと離れようとしている時に、その心の葛藤をもっと見たいのに翌日はあっさりHされると涙も乾く。セ、、に頼らなくても心の描写を非常に上手に描ける作家様であると思うので、そこがちょっと好みとズレました。
    まあそうは言っても、です。たった1/2冊でどれだけ泣かされたかですよ。
    かんちゃんはずっと救われて欲しいと願っていたので、このスピンオフは神です。彼に笑顔を戻してくれた秀那にも感謝感謝です。転職大成功だよかんちゃん。
    無事幸せになったのにまだ続きがあるんですよね。幸せなその後は見たいけど、キツかった日々もきっとまた描かれているんですよね…。
    でもここまで来たらかんちゃんの全てを知ろうと思います!
  • 続 IN THE APARTMENT

    絵津鼓

    赦すということ
    ネタバレ
    2025年7月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「IN THE APARTMENT」でこの続編もひっくるめたレビューを投稿済みですが、こちらも書きたくなったのは、その後「モアザンワーズ」を読んだからです。怖くてずっと読みたくなかったモアザンを読んだのは、より理解を深めたかったから。確かに深まりました、そして…もっと辛くなってしまいました。

    ただの三角関係の縺れで別れたのならここまで辛くはならないんだよな…やはり子どもの存在は破壊力強過ぎる。もちろん子どもに罪はないんだけど、あの時3人が実行した内容はやはりハチャメチャだったと思う。
    それでも、うまくいくかどうかは分からなかったけど、最後まで美枝子が当初考えていたことを遂げようとしてくれていたら。妹尾が逃げずに3人で納得出来るまで話し合ってくれていたら。
    深く刻まれていた妹尾の傷がもう少し浅く済んだのではないかと思います。

    一方杉本も祖父との確執に悩んでいた。
    そんな時同じ目に遭ってきたはずの兄から「折れる」というのは「ゆるす」ことだと聞かされる。昔のことは清算し今の祖父を受け入れることが結果的に自分も救われると。
    私も経験あるけど誰かをゆるせないままでいるとそれに囚われ続けてしんどくなる。辛い思いをした自分をまず赦そうって思った時に初めて、それまで自分を雁字搦めにしていた悲しみや怒りを手放すことが出来た。
    だから杉本と共に私も妹尾にエールを送り続けた。
    杉本の妹尾への寄り添い方は絶妙だったと思う。押し付けがましくなく、話を聞き、側にいる。ふらっと妹尾が去って行っても同じ場所で待っている。そしてここぞという時には背中を押す。

    続〜のラストで妹尾は杉本と共に2人と子どもに会いに行く。乗り越えた妹尾がそこにいた。
    喜ぶべきことです。
    ただ白状しましょう、私はまだ2人に対し複雑な感情を抱いたままです。
    妹尾が良しとしているのだから私もそうしたい。というかモアザンの頃からずっと思ってきた。2人を嫌いになりたくない何なら好きになりたいと(実際途中までは好きだった)。でもやっぱり私はまだあの2人が許せてないんだろうな。って認めます。妹尾にはエールを送っておいて、偉そうに自分語りまでしておいてこの体たらく。
    もう少し時間をください…。
  • キミの撫で方躾け方

    かさいちあき

    久々の空振り
    2025年7月8日
    私はレビューしない作品もあるのですが、それは何の感情も湧かなかった時です。薬にも毒にもならないというか。ある意味星1より残念なことで。
    星1の時は、ちゃんと(?)感情は湧きます。ただし負の感情が。勝手に読んでおいてなんですけどね。
    こちらの作品で一番不愉快だったのは、登場人物のキャラ設定を適当な人物に喋らせるだけで決定とし、そのままゴリ押し・言ったもん勝ちにしていること。表情やセリフで読者もそう思うように描くのは簡単ではないけど、作家様のお決めになったキャラ設定と、その人物の絵および言動は私の中で乖離が大きく、読み進めるたびストレスも膨らみました。レビューは主観ですから、そう思われない方もたくさんいるでしょう。実際レビュー数も高評価も多い。
    このレビューを書くにあたり少し後ろめたいのは、1巻で離脱しそれ以降読んでいないことです。でもどうしても手が伸びない。今のところ再開を考える余地もない…。主役2人とも(特に攻め)魅力を感じませんでした。一意見でした。
  • つまさきの紫陽花

    aioiuo

    家をもっと見たい
    ネタバレ
    2025年7月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「ゆっくりあるいてじゅうごふん」「午前3:00のアイスクリーム」で、そのセンスに驚かされた作家様。
    こちら最初タイトル見た時どういう意味だろうと思ったんですけど、またもや唸ることとなりました。
    怪我をして痣になったつま先を「紫陽花の花びらみたい」なんて表現するの聞いたの初めて。
    この作家様やっぱり凄い感性の持ち主だわ。

    さてこの美しい表紙に写る美しい2人はあおと想と申します。
    お人好しで損ばかりしている会社員のあおと、猫のように気まぐれな可愛さを振りまく想。
    でも想に関しては何やら大きいものを胸に抱えている感じがプンプンする。きっとこれから紐解かれていくのでしょう。

    冒頭何ともエモい古風な平屋があお&私を出迎えた。(エモいという言葉初めて使っちゃった笑)
    木の匂いが漂ってくるような家。お風呂場の蓋も床も檜?
    もっと隅々まで見たいー。間取りも欲しい。
    そして美味しそうな料理。あおの作った栗ご飯と卵焼き食べたーい。
    このおうちと料理もっと描いてください〜!

    最初後ろ姿が続き顔を見せてくれない想。
    突然来た見上げアップにのけぞった。
    何とまあ少女漫画もびっくりの可愛らしいお顔。
    あおとの身長差もあって高校生にしか見えないけど何歳なんだろう。表記あった?

    歳とか素性もそうだけど、それ以外でも疑問に思うことや伏線っぽいものがたくさん見受けられる冒頭の短編3話でした。それも納得、この後に前日譚である本編に続く形となっています。
    2人の出会いから描かれており、1巻はあおが恋の予感を感じまくったところで終了。
    恋の予感も何も、2人のイチャラブしっかり見せつけられ済みなんですけどね(笑)
    この構成も素晴らしいですよね、だって現在をもう描いてしまったんだから変更利かないですよ。作家様の自信が伺えて惚れ惚れするし、ラストまでの詳細なプロットが既に出来上がっているならそれはそれですごく好感が持てる。私ヒットしたから続編決定とか実はあまり好きではないんですよね。(独り言です、すみません)

    これは目が離せない作品になりました。
    正真正銘続編が楽しみです。
  • 恋をするならひれ伏して

    ハルモト紺

    参りました!(私が平伏!)
    ネタバレ
    2025年7月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みであまりに綺麗な絵に惹かれ購入を決めました。
    数ページ読んだ時はケンカップルリーマンものねと思っていたら…そんな簡単な言葉で表してはいけないほど深いぞこれは!と思ったのと涙が溢れたのが同時でした。

    営業トップを争う同期の時藤と早瀬。
    時藤は社長の息子であり営業成績常にトップ、早瀬は地方出身の負けん気の強い男。奨学金も妹の学費も払っている苦労人。
    色々な意味で敵わない時藤を常に気にしライバル心を燃やす早瀬だったが、ある出来事を境に気にする内容が変わっちゃう。赤い顔でソワソワしてるの可愛いな。

    生まれも育ちも違うけどこの2人は似ている。
    どちらも妹のいるお兄ちゃんであり、他人に甘えるのが下手で、欲しいものを欲しいと言えない性質。
    欲しい物って、例えばケーキ。
    同僚たちから見れば完璧に見える彼らが求めていたのはこんなささやかなものだった…って言っちゃいけないね、こどもの頃の誕生日ってかなり特別な日。
    チョコレートケーキじゃなくてショートケーキが食べたかった時藤。ケーキ自体が用意されなかった早瀬。
    時藤が買ってくれたコンビニのケーキに目を輝かせて感動し、時藤の誕生日にはショートケーキを食べようと言う早瀬。2人の切ない思い出が昇華されたようでジンとしました。

    もう一つ欲しいもの、それはキス。
    特別な人とはキスしたいよね、分かるよ早瀬!
    このおねだりシーンで、これでもかというほど色っぽく描かれる2人の唇に私の目は釘付けでした。
    ケーキからキスの流れ甘過ぎるぞ!とキュンキュンしながら読んでいたら、そううまくは行かずしょっぱいシーンが訪れます(泣)

    時藤は父の期待に応えるしか道がないと思いながら育ってしまったから、早瀬と出会いそれ以外の生き方もあるのかもと思い始めてもそう簡単には変われない。
    切ないなぁぁと思っていたら、以前早瀬がポケットに忍ばせた物が再び2人を結びつける。

    かなり気を張っていないと崩れそうな足場に立っていた時藤と、玄関で蹲りながら弱りかけた心を奮い立たせていた早瀬がお互い甘えられる存在となった。
    思っていた通りの結末と言ってしまえばその通りなんだけど過程が良過ぎた。

    今後親父との対決があるんだろうか。更なる甘々を見るためには再びしんどい思いをしなきゃいけないのかもだけど、この2人なら乗り越えられると信じてるので私も気合い入れて続編待ちます。
  • ラストフライデイ

    絵津鼓

    可愛いのう
    ネタバレ
    2025年7月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 何故か番外の「LastFridayNight」から先に読んでまして、無事致したことですしこちらはいいかな、なんて思っていた私のバカバカ!
    そこに至るまでの心の機微が好きだったはずなのに、そして絵津鼓先生はそれを描くことに秀逸な方だと分かっていたのに。
    この前日譚あっての、あの尊い初夜だったのだと改めて実感いたしました。

    というわけでこちら欣也くんとタクミくんが出会ってから付き合うまでの話となります。
    まずですね欣也がいつもアハハーと笑っているのが気になりましたね。
    絵津鼓先生は表情で読ませますよね、欣也は何でもあけすけにしゃべっているようで実はそうでもない。家庭環境に恵まれなかったことは小出しにしているけどまだ何かあるのかな、この笑顔で隠しているものは何だろう、いつタクミくんに打ち明けてくれるだろうって、そんなことを思いながら読んでいました。

    一方両親に愛されて育ったタクミくん(どうしても"くん"を取ることができない…)
    幼くて純朴でドジっ子で…これ少女漫画のヒロインだったら「あざとい」となって多分私ポイってしてます。我ながら性格悪いよなあと思いつつ、全く計算を感じないタクミくんにメロメロの私なのでした。
    メロメロで思い出したけどwケンちゃんは「メロンの味」にも登場してますね?こういうちょっとした繋がり好き。

    で、タクミくんはこのケンちゃんに恋心を抱いており密かに悩んでいるのでした。それを吹っ切る為に彼女を作ろうとしデートの練習として欣也が相手をする。そうこうしているうちに惹かれ合っていくんですねえ。
    欣也はケンちゃんに、タクミくんは奈緒ちゃんに嫉妬しているのに、この2人はいつまでも何をしているんだ、欣也タクミくんを泣かせてどうする、という焦れ焦れがあって…
    今更だけどぜひ読んでみて下さい。タクミくんはもちろんハムスターもつぐみも可愛いです。
    脇役もみんな良い人たちでほんわかします。

    最後に言いたいこと3つ。
    ・米(まい)というネーミングセンス最高。でもそさおは微妙(すみません笑)
    ・花金って言葉に時代を感じた
    ・かすみちゃん、だからノックしなきゃダメだってば!
  • 青とジェント

    秋平しろ

    父の座右の銘
    ネタバレ
    2025年6月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ IT企業の社長と経済状況がピンチの高校生のシンデレラストーリーであることは知っていました。
    読んでみたら思った通り実に秋平先生の作品らしい人格者✕可愛い男の子が主人公で、ストーリーもほんわか優しくて時に切なく時に可笑しく、いつも通り文句のつけようもないです。
    その上で言いたいのです。この作品で私が一番心を持っていかれたのは佐久間だったと。

    そのロボットのような表情の下にどれだけの熱情を秘めていたのか、最初からずっと京一だけを想いながらどれだけの自制力でそれを押し殺し続けていたのか。
    なぜ打ち明けなかったのかは分からない。ビジネスパートナーとしてそうするべきではないと判断したのかもしれないし、本当のところは彼にしか分からない。
    ただ恋人になる気はない代わりに京一が安穏でいられるよう、経営者として仕事に支障が出ないようサポートし続けていた佐久間。
    それでよかったはずなのに、直己が現れてから完璧だったAI男の処理システムが徐々に狂っていく。おそらく永遠に告げるつもりはなかった京一への気持ちを口にしてしまうほど追い詰められていた佐久間の心境を思うとたまらない気持ちになるのです。

    直己が父の写真に手を合わせるたびに目にしていた父の座右の銘「罪を憎んで人を憎まず」
    この言葉はいつのまにか直己の心にも刻まれていた。
    佐久間のしたことが判った後でも「佐久間さんのことは好きですから」と断言する直己。
    間違いなく秀平さんの信念を受け継いだ子です。
    そして「直己くんのそういうところすごく好きだ」と微笑む京一。
    シンデレラは何の魅力も無い子にはなれるものではないのです。
    直己は魅力の塊です。本当は佐久間も気付いていたんだろうな。京一を想う気持ちは直己と同じくらい大きい者同士、正しく京一を見ている者同士だからこそ、この2人は本気で惹かれ合っていると解って冷静でいられず、あんな行動に出てしまったんでしょう。
    当たり前だけど佐久間はロボットではなく、あんなにも深く人を愛することができる一人の人間です。また恋して欲しい。今度は真っ向勝負して、報われて幸せになって欲しいです。

    ちなみに京一と直己のラブシーンは、それまでの2人のイメージを壊すことない軽めの描写でした。それも可愛くていいのだけど、欲を言えばベッドの中では京一のギャップが見たかったなあ(笑)
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  • いちばん遠い星

    秋平しろ

    貝森は一番星!
    ネタバレ
    2025年6月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大学時代の先輩後輩で今は友人関係の海老原と貝森。
    バイの貝森は海老原が大好きで一度告白するも、ゲイバレしたくなかった海老原はそれを断る。それでも貝森は変わらず慕い続け、海老原も後に貝森を好きになるが昔の恋愛でs○xにトラウマがあるのと今更ゲイだと言えないというのが理由で本当の気持ちを伝えられずにいる。

    秋平先生の作品にしては珍しく、超脇役とはいえサークル仲間があまり好きになれないタイプで、重要な役割があったわけじゃなし、セリフ持たせなきゃよかったのになんて思ったけど、貝森の「付き合ったらそう(s○x)したいと思うのは当たり前じゃないですか」という言葉を海老原に聞かせる為だったんだろうね。これを聞いたことで海老原はますます怖気づく。s○xが怖いから。

    それでもどうにか貝森の想いに応えたいとの一心で選んだのが出会い系で処女を失くすこと。この作品で賛否が分かれるとしたらここかな。私も何でやねん!と思ったけどもう海老原切羽詰まっちゃってた。

    先生について。こちらはサークル仲間と同じ扱いにするわけにはいかず、話の上で重要なポジションにいる。
    まず私は出会い系で先生が現れた時ホッとした。先生ならきっと海老原の間違いを指摘し止めてくれると思ったから。途中え?え?とハラハラしたけど、結果はその通りになった。既婚子持ちの先生に対して色々意見もあるかも知れないけど、私はどうか墓場まで持ってけって思うだけです。海老原を導いた事実と「家族を幸せにしたい」と言った言葉を信じます。
    また海老原に対しても、手段ではなく目的を重要視してあげたい。恋愛を諦めて生きてきた彼が貝森と幸せになりたいと思ったこと自体が嬉しいというか。
    そして、最初から一貫してそうだったけど、特にこの件に関しての貝森の懐の広さと、海老原への愛の大きさに、海老原と共に感謝したい。
    可愛くて実はエリートで男前。
    そして待てる男。付き合う前も、後も。
    今回は受けより攻めに深く愛着湧いたわ。

    ところで海老原の勤め先の店長とトワイライト〜の北山さんは友達でしたか!
    古川くんは桜ちゃんへの枝豆伝導犯だったのですね!
    いやー私トワイライト〜の、枝豆ぱすっと飛ばしておデコにひっつけるシーン大好きで何度も読み返しに行くほどでしてね、いつか桜ちゃんもやっちまうのかしら。そんな天然は古川くんだけか(笑)
    あとがきもいつもおもしろいです😊
  • 僕らの群青

    秋平しろ

    試し読み不要の作家買い
    ネタバレ
    2025年6月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 秋平しろ先生はそういう存在と相成りました。

    個人的に大好きな教師✕生徒もの。
    開始2ページ目で、青木先生のアップに木ノ下くんより先に私が一目惚れしてしまいました(笑)
    しかしすぐに見た目は魅力のほんの一部と気付き、穏やかで優しいところ、誠実なところ、お茶目な部分もあるところに木ノ下くんより先に(しつこい)惚れました。特に誰に対しても丁寧で敬語使いはどストライクに好みでした。
    こりゃ形だけ彼氏の契約なんかしてるけど木ノ下くんも秒で惚れるぞと思っていたら、まんまとその通りになった(笑)甘え方かわええなあ〜!
    友香?何や手強い身内が出てきたぞと思ったらめちゃいい子だった。対して伊藤先生、あんた許せん。先生としても人としても同じ女性としても情けなさ過ぎるぞ。自分で自分の格落としてどうする💢
    でもあの事件があったから先生の気持ちがはっきりした。そして友達の尊さもはっきりした。マサからの電話のシーン何回見ても泣ける。これはマサや周りの友達もいい子なんだけど、そもそもは木ノ下くんの人徳に他ならない。愛すべき子だわ。
    元々は木ノ下くんの無茶なお願いを先生がたっぷりの条件付きではあるけれど(笑)受け入れてくれたところから始まった偽の交際だった。
    でもこんな性格の可愛い子、やっぱり先生だって好きになるよね。人間だもの。うんうん。
    想いを伝え、たまらず玄関でキス。木ノ下くんも私もwワーッてなって大興奮したんだけど、そこはやっぱり真面目な先生、きっちり線引きします。あそこまでされて先生よくぞ留まった。こういう信頼のおけるところも好きなんだけど正直いうとちょいと残念だったりもして(笑)
    卒業してがっつり恋人同士になったところ見たいな〜。
    あ、木ノ下くんのおパンツ可愛かったなあ(笑)
    そんなに遠くない未来に大人になれるから、その時は2人隣に並んで2人で笑っていてね。
  • 「ロッカバイディア」番外編集【電子限定版】

    暮田マキネ

    なんっっっじゃこりゃ!!
    ネタバレ
    2025年6月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
    ハァハァ(肩で息)
    可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いよう!!

    「ロッカバイディア」の番外編集。
    暮田マキネ先生といえば闇深いお話が傑作で、ロッカバイディアももれなく暗黒の世界に連れて行かれたんですけど、こちらはその闇だけを取っ払い、後は「可愛い」と「重厚さ」だけが残っていました。大満足な読み応えです!

    実力ある作家様の四コマとかショートストーリーって大好きで(短編より好きかも)こんな短いのに少なくない感情を人に与えることが出来るなんて天才って思う。
    一話一話大事に読みました。
    もうさ目次の時点でチビ累が私のハートを鷲掴みにしたもんで、そこで数分立ち止まりガン見。その後もいちいち可愛いが脳天貫くから、そのたび鼻血の処置してたら()、全37ページをかなり長い時間かけて楽しんだ感覚です。
    永遠に読んでいたかった〜。
    本当に素敵な作品をありがとうございました。そして遅ればせながらデビュー10周年おめでとうございます。これからも楽しみにしています!
  • 元彼×セキュリティ【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    理原

    仕事してネ
    ネタバレ
    2025年6月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高校時代の先輩後輩で当時付き合っていたけど別れた2人が10年越しに再会するところから始まる。
    先輩の西木はボディガードとなっており、後輩で今は小説家の三晴が仕事の依頼をしてきたのだ。
    いやはや三晴の執着怖過ぎとか西木ちょろ過ぎとかこの2人にはツッコミどころが山ほどあるんですけど、2人がお互い求め合っているなら第三者の口出しは無用ですね。お仕事さえしっかり全うしてくれれば問題無し。その点西木がやや不安ではある。あと周りを巻き込まず2人だけで楽しんでもらえるなら(笑)
    結局この2人は相性が良いのでしょう。
    ただ私にはエロがハード過ぎました。
    絵もちょっと苦手でした。顔の輪郭とパーツのバランスが気になって集中出来なかった…
    読み放題にて。
    いいね
    0件
  • ゴミ屋敷の鎌倉さん【単行本版】

    あるくジョー

    今後に期待
    ネタバレ
    2025年6月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルに惹かれ購入。
    ゴミ屋敷の住人というのは、片付け下手というより心が傷付いている人だと思うから、もっと闇深い話かと思ったらちょっと肩透かし感あった。
    いや用意した設定は(あるあるだけど)よかった。
    でも全てにおいて深堀りはされず、その「設定」だけがあり、かなりあっさり目でサラサラ〜っとびっくりするほど早く読み終わりました。
    鎌倉さんの在職中の苦しみも(先輩の言葉は小冊子を読めば分かるのかな。未読なもので)、荒井くんの弟への罪滅ぼしも、2人の距離が近づく過程も、どれも浅くて表面しかなぞっていないから、うまく感情移入が出来ないままだったのが残念。
    ゴミ屋敷というと真っ先に浮かぶ大好きな作品があるばっかりに、つい比べてしまうってのもある…

    絵はシンプルながら見易くて良いと思います。
    荒井くんは弟のことがなくてもきっと鎌倉さんの手助けをしてくれたんじゃないかなと思えるような優しい人で、恋してからはワタワタしちゃってるのも可愛かった。
    鎌倉さんは色気たっぷりで、ずっと受け身だったのが荒井くんと逆転するような形で積極的になっていくのが萌えた。
    絶対素晴らしい作家さんだと思うんですよ。
    今回はちょっと惜しいと感じただけで、今後も敬遠するということではなく新作とか常に気にすると思う。期待してます!
  • ふたり百景

    三田織

    はい可愛い。
    ネタバレ
    2025年6月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 値下げと、ハピランと、大還元くじと、水曜の還元を合わせて買いました。結局いくらだったのか計算してませんが(笑)、ひとつだけ言えるのは激安です。

    全30ページの短編です。
    風邪を引いて声が出なくなった圭介。恋人の凌は元々無口だから、いつも元気な圭介が喋れなくなると家の中が静か。
    それで普段はウルサイと感じている凌も圭介の声が恋しくなると同時に「大事なことはいつも君が言ってくれていた」と気づくんですねえ。

    筆談で「キスは?」と聞く時とかマフラーまちこ巻きされてる時とかの圭介かわゆーい!全体的に目が黒点になってる時可愛い♡というか何してても可愛いや。でも、言葉は無いけど文字通り湯気が立つセ、、はめちゃ色っぽくて愛ムンムンでたまらん♡

    りょうちゃん究極の照れ屋さんなのに、大きな声での「あいしてるよ!」よく言えました👏
    でもめでたく圭介の声が復活したら再び「うるさいっ」となるのでした(笑)
    ほんとにウルサイ(笑)
    猫可愛い♡
  • 俺を見て。【初回特典ペーパー/電子限定ペーパー付】【コミックス版】

    百瀬あん

    見てるよ。気付いて。
    ネタバレ
    2025年6月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ああ…諸悪の根源は母親ですかねえ。
    小さいこどもにとって母は全てですから、この母の罪は大きいですね。塾の先生もね…ほんとに真っ当な大人に恵まれなかったことが残念で仕方ない。
    条件付きで愛されてきてしまったことと失恋により愛に枯渇し、見た目とは裏腹にタイトルのように思う幼さがある朔。
    その綺麗な目をよーーく開いて見てごらん。
    君だけをまっすぐ見つめている男がすぐそばにいるよ。
    成人していたらもう親のせいばかりにも出来ない。京介のおかげで朔はギリギリなところで救われた。と思いたいし一応ハピエンだったけど、何ともまだ不安が残る子だなあ。京介頼んだ。
    でもいくらなんでも中学生の子の性別を勘違いし続けるもんかな(笑)ちょっと抜けてるところも可愛らしいけど。
    …ここまで書いてふと思った。このタイトルって朔じゃなくて京介の気持ちなのか?
    どちらにも取れますね。
    どっちも同じこと思ってる同士ってことでよい?
    お互いだけを穴が開くほど見つめ合い続けなさいな。
    いいね
    0件
  • 飴とキス

    秋平しろ

    あま〜い(しょっぱい涙も一粒)あま〜い
    ネタバレ
    2025年6月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買い3冊目にして初コミックスにあたりました。時系列でなく手当たり次第に読んでいるからか、これまで読んだ3冊とも絵の雰囲気が違います。でもどれもすごく好きです。

    ショップ店員の自称地味メン前田くんと、彼の憧れの人楊井さんの恋物語。
    遠恋でああいう思考になってしまうの、前田くんの過去を思うと仕方ないことかもなって思った。小さい頃に揶揄われいじめられたことって当事者にとってはきっと後々まで引き摺る。
    大好きな楊井さんから好きだと言われ付き合っても、それまでずっと自信なく生きてきた自分が急に変われるわけはなく、むしろ私はそんな器用ではない前田くんが好きだ。でも疑心暗鬼も行き過ぎると自分も相手も疲れさせ傷付けてしまう。難しいところだね、経験値上げるしかないのか。前田くんはこれからよ。好きな人に愛される毎日を送ることできっと自信がつき、ますます可愛い男の子になるはず。相手の楊井さんは充分それをしてあげられる優しく懐の大きい男性。可愛いよねえフリーペーパーに載るかも知れない話を前田くんから聞いた時、ぴよーんと飛び跳ねながら自分のことのように喜んでくれて。自分を卑下することは自分のことを好きな人に対し失礼ということも教えてくれた。最初のキスの時、この人ちょっと胡散臭い何考えてるんだ、と思ってしまった私を許して。ここまで前田くんにベタ惚れだったとは〜!

    本編も描き下ろしも良かったんだけど、カバー下漫画と最後のおまけ漫画が最高におもしろかった。「飴とリス」の楊井リスさんと、「スパにて」の前田くんで筋トレするワニさんにタックルをかまし、ひゅーんと飛んで行く前田くんに大笑いしました。
    既読の「巣箱の王子様」も「トワイライト・アンダーグラウンド」も何箇所も笑わせてもらったけど、初コミックスからして笑いのセンス抜群だったんですね!
    さあ次はどれ読もう。「僕らの群青」が気になる。値下げ来ないかなー(せこい)
  • 言ノ葉ノ花《コミック版》

    三池ろむこ/砂原糖子

    これは苦しい…でもそれを超える愛
    ネタバレ
    2025年6月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人の心の声が聞こえる。
    ファンタジー設定なので比べるのは違うかも知れないけれど友人にHSPの方がいます。今は大分落ち着いたけど昔はかなり辛そうでした。余村の姿が当時の彼女と被りました。

    人は裏表がある。本音と建前がある。そんなこと解ってはいても実際に他人の心の声が聞こえてしまったらこんな恐怖は無いだろうなと思う。
    同じような設定でコメディチックに描かれた作品は結構あるけど、それこそザ・ファンタジーで元々興味が持てない分野ということもあり読むことは殆どありません。
    が、こちらは続編も含めのめり込みました。ファンタジーとはいえおふざけなしで描いてくれた世界に共感しました。HSPの友人のことがあったからかも知れません。感受性が強く繊細でいつも疲れていた友人。自ら周りの空気を敏感に読み取るのと、勝手に心の声が流れてくることの違いはあるけど、辛さの種類は同じだよなあと、いつも体に重石を乗せているような余村の姿を見ていて同情を禁じ得ませんでした。

    人間の裏表を嫌というほど体験した余村は、新しい職場で長谷部と出会う。初めてと言ってもいいくらい心の声と実際の声が一致している人。そんな彼の自分への好意を聞いてしまった余村は動揺する。ここらへんの余村の戸惑いだったり罪悪感だったり、そんな中でも多少浮かれてしまう気持ちだったりの描き方がとても上手い。徐々に長谷部に惹かれていく中長谷部の妹にトラブルが起き、余村は自分の特殊能力で解決しようとするが、それがきっかけでとうとう長谷部に打ち明けることになる。その後の2人は見ていて辛かったが長谷部の反応を責められるわけがない。後に長谷部も言っていたけど、心の声が聞こえるのも辛いけど聞かれてしまうのもとんでもなく怖いだろう。そんなの気付いて当然のように思うが、この時の余村は少々能天気で自分本位に感じた。でもいよいよ長谷部に本格的に避けられていると気付いた後の、駅のベンチで大粒の涙を落としながら神に祈るシーンはやはり可哀想で泣けてきた。そして…現れてくれました長谷部!(泣)
    あなたが怖い、それでも好きだと余村を抱きしめた長谷部の正直さと強い愛に再び泣けた。
    本作も続編も長谷部が男前過ぎます。精神的に弱い余村を、口数少なく無愛想に見えるけど一本気な長谷部が支える姿が尊いです。
    こちら気に入りましたら、ぜひ「言ノ葉ノ星」も読んでみて欲しいです。
  • 言ノ葉ノ星

    三池ろむこ/砂原糖子

    「信じ合える誰か」の存在の尊さ
    ネタバレ
    2025年6月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「言ノ葉ノ花」の続編です。
    めでたく恋人となった余村と長谷部ですがそう簡単には事が進みません。
    自分でも言っていたけど余村のめんどくささが爆発してました。

    余村を悩ませていた「人の心の声」がある日聞こえなくなった。当然それを喜んでいたのに、それも束の間、皮肉なもので今度は聞こえないことが余村を悩ませます。余村自身も思ってなかったことでしょう。一度心の声を聞いてしまった者の弊害ですかね。
    例えば顧客の要求が正確に分からない時、長谷部が女性と食事しているのを見た時、一度拒まれた時…
    でもこれらって聞こえないことが原因なのかな。声は口からも出るんですよ。人は会話が出来るんですよ。結局は余村の思考の問題ではないかな。
    元々ネガティブだったけど、自分で自分の首を絞め辛そうにしている姿はどうにかしてあげたいと思う反面、肩をゆすってしっかりしろと叱りたくもなり。女性の件で拗ねている時は肩だけでなく頭はたきたくなるほど情けなく、わけわからんまま余村に振り回されている長谷部が気の毒で仕方なかった。
    擁護するなら前作で元婚約者の気持ちを急に知ってしまったこと、不意打ち過ぎて元々の性格もあり深く傷ついたんだろうなあ。元同僚はもっとキツイかも。婚約者よりもっとダイレクトだったし。
    余談だけどこの元同僚と再々会時、再就職を勧める姿が本気に見えて「あれっ?」って思ったんですよ。もしかして余村が聞いていた心の声って潜在的に自分が疑っていたことや反対に願望などの、余村自身の心が投影されたものだったんじゃないかって。それならそれで余村の闇はもっと深いぞ、と一人焦っていたらどうやらそれは違ったみたいで、元同僚はやっぱりただの嫌な奴ってことですね。何だこいつ。

    逸れましたが、このようにずぶずぶ深みに落ちていく余村を救うのが、そう長谷部です!
    長谷部が誠実そのもので諦めない男だったから余村は気付くことができた。自分が見失っていたもの、愛する人を苦しめていたのに自分のことしか考えていなかったこと、全て「声」のせいにしていたこと。
    ああよかった。余村が乗り越えてくれたのも、長谷部の思いが届いたのも嬉しい。途中苦しかったけど、その分のご褒美とばかりの何ページにもわたるセ、、のシーンありがとうございます。それも素晴らしかったのですが、とにかく私は長谷部の深い愛に感動しましたので星5をつけます。
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  • 風の色まで憶えてる

    表紙が叫んでた
    ネタバレ
    2025年6月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「青春!」と。
    連載版の表紙も素敵だけど、こちらもすごくいい。タイトルも美し過ぎる。何せ表紙の絵とタイトルに一目惚れし読むのを決めた作品ですので。
    透明感のあるブルーやエメラルドグリーンの色の中、清々しい風が吹く。そんな世界がまざまざと浮かぶ。それはもう爽やかそのもので、とっくの昔に忘れてしまった何かが私の中に蘇り心が浄化される思いでした。

    お兄ちゃん気質で優しく頼りがいのある森と、学校一美しい容姿を持つ道音。
    森は道音を一目見た瞬間恋に落ちる。
    この作品は作中色んなタイプの風を感じるけど、森が初めて道音を見た時に吹いていたのは春一番のような強い風だった。この時の気持ちを春雷のようだと表現した森。彼の受けた衝撃が手に取るように分かる。
    一方の道音は時間をかけて森に惹かれていく。彼が徐々に森を好きになっていくの、見ていて嬉しかったなあ。道音顔だけ男子じゃなくて人を見る目あるな。だってほんとに素敵なのよ。森くん高1よ?こんな高1男子いる?この誠実さ出来上がってる。2人の時は「おいで」とかドッキューン!

    想いが通じ合ったシーンもキュン爆発だったんだけど、強いて言うならこんなピュアな2人だからこそ、ファーストキスは衝動的ではなくもう少し時間をかけてコマも割いて欲しかったかも…と思っていたら、おかわりありましたー!
    しかもここ連載版表紙の場所よね。緑、ベンチ、2人のシャツに注がれる木漏れ日。道音の長めの髪が揺れている。きっと優しい風が吹いている。そんな中2人手を重ねた後で…。そう!この2人にはこういうシチュがぴったり!ああ、ありがとうございます!スマホに向かって大興奮。
    でもこれで興奮しちゃってたら私…皆様のレビューで今後どうやらもっと濃いイチャイチャが来るってことを知っちゃった私は…ますますの期待と興奮で胸が膨らみ過ぎて今にも空を飛んでしまいそう。
    ああ早く私を飛び立たせてーみつせい!
  • ED発情カリキュラム

    夏村げっし

    ここからまた始まる2人
    ネタバレ
    2025年6月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私は常々受けよりも攻めが辛抱たまらんくなって興奮を抑えきれない様子を見るのが好きなので、そういうcpもっと出てこないかな〜と思ってました。こちらの作品、大興奮の大和くんですが…残念違うんです。普段クールな攻めが表情崩す様にギャップ萌えする質でして。大和くんは良い子だけど想像通り(笑)
    それを言うならこちらに関しては受けが善きですね。初見から色気ムンムンで謎めいていて。必死で気持ちを抑えていたんですねえ。ゲイに関して世間の理解は広がってはきているけど、それでも偏見はなくならないというようなくだり、事実だと思うので司の気持ちを思うと切なかった。
    こういう繊細な人には大和くんのような子が合ってる。さっきは勝手に読んでおいて勝手にダメ出しごめんなさい😅素直で可愛いワンコは大好きよ。好きな人の前では機能するならOKでない?むしろお相手は安心👍というか他でもない原因であるお相手に治してもらったわけで、これ以上の治療法はなかったかと。元々司のことを慕っていたというのが大きいですよね、ここが違ったら再会も辛いだけだしEDに関して大和はもっと長く苦しんだかも知れないし。そう考えるとスタート時点に戻った感じですか?当時は幼くて2人共はっきりした好意は抱いていなかったけど、今はしっかり相手への愛を認識したし、オトナの恋愛楽しんでくださいネ♡
    それにしても夏村げっし先生の作品は汁っけ多いですね!
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  • 愛だの恋だのセックスだの(電子版限定特典付き)

    広里かな

    ゆる〜く楽しめます
    2025年6月19日
    3作品から成るオムニバス。
    学生はおバカでも素直じゃなくても可愛らしいと思えるけど、大人でそれやられるとちょっと…というたちなので、私はDKの2作品の方が好きでした。特に2作品目が攻めがとてもよかった。
    絵がラブコメ風だから、作風にも合ってます。
    出だしを揃えてきたのもフッとなりました。
    オメガポルノでも思ったけど良い意味で軽く安心して楽しめます。チョロさもおバカさも憎めず可愛いです。さら〜っと読める無害BLです。
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  • 足りないふたり【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    kanipan

    見事に補い合いましたね
    ネタバレ
    2025年6月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 女性上司に恋する汐海。相手は既婚なのでどうにもならないからどうにもしない。笑顔の仮面で隠すしかない日々。
    それを見抜いた盤内。いつも無表情でロボットみたいな男なのにいち早く気付くとは、もう無意識に常日頃から汐海を意識していたのでは。

    ふたりとも情熱や激しさとは無縁のタイプ。
    正確にいえば汐海はそういう欲求が出せない、盤内はそもそもそういう欲求が無い。
    汐海は何となくそんな性格に育ってしまった理由が分からないでもない。でも盤内は不思議だ。お母さん見てると育った環境は問題無さそうなのに。
    時に理屈で説明つかないのが人間の心で、何かが足りなければ他の誰かと補い合えばいい。それがぴったり合ってうまくいくのが所謂相性がいいということなのでしょう。
    この2人はお試しから入ったし正直最初はどうなのかなと思ったけど、盤内が驚くくらいの変化を見せ、あらまあこんなにラブラブになるなんて読者もびっくりよ。恋を知らないと言っていたけどポテンシャルはあったんだと思う。開花しておめでとう。やはり人として生まれたからには「人を好きになったことがない」まま一生終えるなんて寂しすぎると思うから。
    最後は2人とも裸の心で寄り添う姿が心に響く、上質なリーマンBLでした。
  • 君と出会ってから僕は

    吉井ハルアキ

    すごく好きな設定だから…
    ネタバレ
    2025年6月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ゲイの高校教師本田と、進路指導することになった生徒遠藤。
    先生✕生徒大好物です。しかも先生受け生徒攻めが好きなので、こちら本来もっとハマれてもよかったはずなんだけど…。
    少々本田側のモノローグが多過ぎるような気がしました。内容も全て伏線的で、その先の展開が手に取るように分かってしまう感じ。
    ここで比べるのは失礼かも知れないけど、私が神と崇める教師✕生徒の某作品と何が違うのか考えるに、本田の葛藤が浅過ぎて本気で悩んでいる感じが伝わってこないところかな。「勘違いするな」「先生と生徒なんだから」という紋切り型の自省を繰り返す割にちょろさが垣間見える。表情もいつも同じで、吉井ハルアキ先生の赤面男子好きなんだけどさすがにそればっかりじゃなあ。もう分かったから、素直におなりって、優しさからじゃなくて面倒くささから言ってしまいたくなった。
    番外編も一緒に購入していたから読んだけど(特にこちらが楽しみだった)うーん、攻めヘタレとる場合か!?受けに言わすんか!?と思ってしまった〜。歳下だけど今まであんなにガツガツいってたんだから、待ちに待った初Hもガツッと行ってほしかったなあ。でもそれを好ましいと感じる方もいるから好みの問題ですね。
    個人的に好きな設定だったから期待していた分評価が下がってしまいました。
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  • 愛し

    くれの又秋

    惜しい!もう少しだ!
    ネタバレ
    2025年6月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻完結かあ。残念、それならこの評価になってしまうなあ。
    芦田の人となりをもっとじっくり観察して、よし彼なら大丈夫だと強く思えなければ、いい人過ぎる翔真を託せない(誰目線だ)
    その拗らせている恋愛観を見つめ直し、自分で「変わる」と決意し実行する姿を見たい。そういうのを続編か1巻の後半にもう少し厚く描いて欲しかったな。
    「それから」のラスト、真っ赤な顔でおそらくしょーまくんの"匂い"じゃなくて「翔真くんを好きだ」と告げようとしているのだと信じている。
    でも実際には聞いていないから(笑)
    もう少しで心が全開になるはず。好きな人を信じられるようになった時幸せが待ってる。頑張って!

    *リバに関しては特に何も感じなかった…(汗)
    嫌だとも最高とも。どういう意図があったのか作者様の想いを汲み取れず申し訳ない気持ちです
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  • カドのまるいさんかく

    村上キャンプ

    3人に手紙を書いてみた
    ネタバレ
    2025年6月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 三角関係と一言で言っても、村上先生の手にかかると、こんなん今まで読んだことなーい!と驚かされます。
    3人共いい人たち。でも3人共に一言物申したくなる…という不思議な3人。

    藤井。基本半目のやる気のない感じも、そんな半目がぱっちり見開き可愛い笑顔で加地さんを見つめる姿も、投げ槍かと思えば1人で抱え込み苦悩する繊細さも全てが君を造る要素で私は好きよ。佐久間の前だと偽らないでいられると言っていたけど、加地さんの前での恋する少女のような君も本物だと思うのよ。正直私は加地さんとうまくいって欲しかったです。別れるにしてもあまりに短い。せめてもう少しだけでも蜜月を堪能して欲しかった。だって初めて本気で恋できた人だったんでしょ。でも生真面目な君もまた好きだから…。悩んで出した結果だから仕方ないけど。

    加地さん。馬◯がつくほど優しいですね。明るくてお人好しで楽観的。全ての物事をあまり深刻に考えないのは良し悪しだけど、多分そういうところに藤井は惚れ、でもその考え方の違いで別れに至った。切ないですね。私主人公でない2人の別れがこんなに辛かったのは初めてかも知れません。だってあんな生気のない藤井の目の中にハートを入れてくれた人なんだもん。実は最後の赤ちゃんの葉書も、それを見て笑顔の藤井と佐久間のように喜べなくて…。漫画の中では5年の時が経っているけど 1巻完結の漫画では私の処理能力が追いついていなかった模様。幸せいっぱいのはずなのにごめんなさい。勝手に一人でモヤモヤしている読者ってだけなので気にしないで下さい。たぶんもう少し経てば心から祝福できます。

    佐久間。藤井と加地さんの別れを散々惜しむようなこと書いたけど、それは事実なんだけど、佐久間のこともすごく好きなのよ。藤井への想いに気付き始めた頃、2人が一緒にいる姿を見て掻き乱されちょっとズルいことしちゃったりして、自分は藤井が言ってくれるようなイイ奴じゃないイヤな奴だと認められる君はイイ奴だ。自分が考えていたよりももっと大人だった加地さんを見て心底恥ずかしくなったと思えるところも。最高の親友が最高の恋人になれるものなのか私はそれが疑問だった。でもそうなれるならそれはそれで最高だ。

    最後に作者様へ。タイトルが言い得て妙過ぎて脱帽いたしました。あと、あとがきにいつも笑わせてもらってます。ありがとうございました。
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  • 【コミックス版】オメガポルノ

    広里かな

    明るいオメガバ
    ネタバレ
    2025年6月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヨミホで読めるところまで読みました。
    悲壮感漂うオメガバースは苦手ですが、ここまでカラッと明るい子がオメガだと随分雰囲気違っていいなと。
    巻数ごとに主役も変わるけどどこかしらで繋がってはいて、オムニバス形式のシリーズ物で飽きずに楽しめます。
    ヨミホは2巻までだったので、私が読んだのはたつる&山岡cpと千昭&虎次郎cpなのですが、レビュー読むと千昭の評判がいいので、ヨミホ対象外だった4巻7巻あたりが気になります。
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  • スクリーン【電子限定特典付き】

    村上キャンプ

    愛だだ漏れ!
    ネタバレ
    2025年6月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染で恋人同士、現在同棲中のサラリーマンカズと俳優の基。
    基のことが好きで好きで仕方ないカズ。
    映画の半券でMOTOKIとかさあ(笑)"ののかず"とかほんと可愛らしいな。ロケットのプレゼントも大笑いしました。「何の瞬間の写真だよ」という作者様のツッコミ通りの顔写真もツボ過ぎました。
    こんな感じでカズの愛情表現が大き過ぎるから、カズばっかりが基を好きで基は淡白に見えるけど、元々好きになったのは基が先だし今だってカズを好きなのは変わってないのよ。ロケットのくだりだって、ダッセェと言いながらも1人になるとほっぺ染めながらふふふと笑う。ね、ちゃんと好きでしょ?
    さて仕事のことで何やら悩んでいる様子の基。セ、、も拒まれ一人でいたすカズが、心と裏腹の「今入ってくるなよ」と言いながら涙をこぼすシーン、泣けました。悩める基に対してのあゆむくんの提案はやや無理があるような気がしたし、結果も都合よすぎだと思ったけど、私は2人がハピエンならそれでよしなのでOKとします。ただ、話が前後するけど役作りのためとはいえあゆむがカズにしたことはいくらなんでもやり過ぎ。恋人があんなことされて、基はもっと怒るべき。何なら普通殴るくらい腹立たんか?ここだけがちょっとなあ。2人の溢れんばかりの愛がこの出来事を上回ったのでまあ…今度ばかりは許すけど(誰?)
    こんなかなり変わり者のあゆむを主役としたスピンオフ「あゆむくん」、また色々と周りを振り回すんだろうなあと思いつつも気になります。時にぶっ飛んでるマイペース過ぎる男だけど覗き見たくなる魅力があるのは否めないですね。
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  • 不意打ちの春雷【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    黒井つむじ

    これぞアオハル
    ネタバレ
    2025年6月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 不器用で色々タイミング間違えて素直になれなくて、そんなモダモダをも楽しむことをアオハルというのでしょう。酸いも甘いも噛み分けた大人から見ると焦れったい、でも眩しい。
    ずっと側にいられるのは「友達」だと信じて疑わず椿からの告白を断った蓮。きょとんとしてたからこの告白は彼にとってほんとに不意打ちだったのだろうね。でもそんなに時経たずして、これは友情ではない恋心だと気付くのも不意打ちだった。色んな経験が初めてで、雷に打たれるような衝撃を受けるのも若さゆえ。そんな体当たり的な恋愛を目を細めて見守る私でした。
    絵がちょっと好みでなく、良いストーリーの割にキュンが少なめだったのと、途中少し冗長に感じた部分があり星ひとつ減らしてしまいました。
  • 晴れも雨も君と一緒に

    吉井ハルアキ

    もっと読みたい〜!
    ネタバレ
    2025年6月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本編の「その恋、自販機で買えますか?」が大好きで、その番外編がヨミホで読めて嬉しい!
    5話入ってます。ささやかな日常の話ですが全てよかった。特に麻婆豆腐の元に嫉妬する話が可笑しくて可愛くてお気に入り。あーでも寝かしつけの話も可愛くて可愛くて1人身悶えた。これを幸せと言わずして何?胸がほかほかです。ハードな作品の合間に読むと癒し効果倍増です。本編を満喫した後なのもあるけど、今後はこちらのようなショートストーリーをもっと読みたいです。
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  • 今はセックス以外したくない

    藤峰式

    再生への過程と読後の多幸感がいい!
    ネタバレ
    2025年6月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ そのまんまのタイトル、帯にもでかでかとセッ◯◯の文字、電子書籍でも購入をためらいましたが中身はいい意味で裏切られました。ただのえっちな話でなく、深い感動が待ってました。
    最悪な元彼のせいで身も心もボロボロ状態のつづりを助けてくれたのは、ラノベ作家の入日。この入日の色気ときたら!売れっ子というわけでもなく絵に描いたような紳士であるわけでもない。でも優しい人間であるのは確かで、大きな包容力と理解力がつづりを癒やしていく。もちろんセ、、もなんだけど、確かに入日と出会ってからのつづりはしばらく人間の三大欲求のみで生きていたけど、それはつづりにとって必要な時間だったと思う。入日という大きな受け皿があったから出来たことでもある。奇跡の出会い、と言いたいところだけどつづりいい子だから必然と言ってあげたくもなる。それに入日にとってもつづりとの出会いは吉と出た気が。もう一つの大事な出会いわんこ。その希望に満ちた名前からして、立ち直り前を向いたことを示してくれたようで、ズタボロから見守ってきた一読者としては感無量。1人の人間を再生し、もう1人の人間も良い方向に動き出すという、まさに払暁という希望の象徴の言葉を送りたくなる、実に気持ちのよい終わり方でした。
    元彼への逆襲は笑えたしスッキリした。けど個人的にはまだ足りん。その粗末なモノと共に一生みじめに生きていけ。バーカバーカ
  • 初恋エスケイプ

    平喜多ゆや

    可愛いCP✕2
    ネタバレ
    2025年6月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作プラス1話。
    両片思いの廉と裕翔。裕翔への思いに気付き避けてしまう廉を見ていると、素直になれば一発で丸く収まるのに〜ってつい思っちゃうけど、親の離婚というのは自身の恋に対しても後ろ向きになりがちで可哀想になあって思う。家庭環境ってほんと影響大きいな。でも太陽のような裕翔の愛は強かった!DKの涙は胸熱もの!

    もう1話は表題作にも登場した、廉に頼まれて恋人役やらされちゃった露木さんとお隣さんでデリ ヘルのマキCPの話。露木さん若い男の子もいけるなら廉危なかったじゃないか!とか一瞬思ったけど露木さん割とまともな人なんで元カノの息子に手を出すことはないか。廉も言ってたけど良い人よね。廉ママは惜しい人逃したなあ。露木さんがマキに惚れていく様子に、平喜多先生おじさんも可愛く描くんだなあと思いました。(若い子が多いイメージなので)
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  • ゆっくりあるいてじゅうごふん

    aioiuo

    飴もこの子らも甘酸っぱい〜!
    ネタバレ
    2025年6月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 秋祭りに出掛けるてつとゆき。
    どうやら直前に2人の間で何かあった模様。
    ひょっとこのお面で顔を出さないままのてつ。ひょっとこというのがまた、この剽軽な顔の面が、この時点では2人に何があったのか分からない読者としてはとても不気味に見えました。
    最後まで隠したままかしらこれはこれでにくい演出…と思っていたら現れました。目くりっくりの可愛いお顔が。そして糸引き飴の食べ方よ!この子ど天然の魔性男子だわー
    境内まではゆっくり歩いて15分。タイトルがひらがななのがまた更にゆったりさを感じる。徐々に心の距離が縮まる様をこんな風に表現するとは。
    夏祭りではなく秋祭り。浴衣では少し肌寒い感覚や、何となく夏に比べると音や光や人混みも落ち着いた感じなのかなとイメージする中、気持ちが通じ合う2人。飴っ!まだお口の中にあったのね!甘い!甘酸っぱい!もーうキュンをありがとっ!
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  • 午前3:00のアイスクリーム

    aioiuo

    濃いカルピスのような
    2025年6月13日
    ああごめんなさいアイスクリームの話でしたね
    いや巷には薄めたカルピスのようなお話もあるじゃないですか、こちらこんな短いのに読後の満足感凄いんですよ。モノローグ(説明)とかほぼ無いのに、2人の関係性、それぞれの思考や性格がちゃんと分かるんです。描写と会話だけで。凄い。(私の語彙は酷い)
    この切り取られたエピソードだけで、読者はこの2人について無限に想像し楽しむことが出来る。読者を信じてくれてありがとう。
    こりゃセンス溢れる作家様だと思っていたら「つまさきの紫陽花」の方でしたか!そちらも気になってたんです。俄然読みたくなった!
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  • 先輩、キスってどうやるの?

    平喜多ゆや

    なんという可愛さ
    2025年6月12日
    もうタイトルだけで可愛さ溢れてますよね。
    中身も可愛さ炸裂でした。
    優しくて可愛い先輩都石と、大好きな都石を追いかけて同じ高校に入学した大きくて可愛い後輩響cp。ちなみに響中学の時はちっこくて守ってあげたくなる可愛さ。はてここまでで何回「可愛い」書いたかしら😃
    先輩とキスしたくてたまらない響、クラスメイトの坂下くんに相談します。坂下くんは大学生の彼女がいるからです。実はこの時点でキスどころか手すら繋げていない2人。さあどうなるか、どこまでいけるのか(笑)、初々しい2人の恋のステップアップをぜひ見てみてください!

    もう一つどうしても書いておきたいのが、同時収録されているスピンオフ作品「先輩、これって青春ですか?」について。
    坂下くんcpの話なのですが、坂下くんの彼女ってのがまさかの…!いやいや驚いたー。都石先輩とのことで響から相談受けてる時どう思ってたんだろう。坂下くんと響はこれからもいい友達でいられるだろうな。
  • まやかしの愛でみたしてよ【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    鳥生莉世

    正反対な2人の恋
    ネタバレ
    2025年6月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 自分に自信がない真尋は大学入学を機にイメチェンを決める。でもどんなに見た目を取り繕っても、それだけではそうそう人は変われない。柊と最初に出会った時の真尋の一言は、悪気がないのが逆に質悪い。こんな事言われたら相手は嫌な気持ちになるって想像出来ないどころか本人は褒めてるつもりなのが、これまで本当に人と触れ合ってこなかったんだなと分かる。でもそういうところが妙にリアルに感じた。

    反対に柊はイケメン陽キャお金持ち、何をしてもスマートな漫画キャラ。拗らせ真尋を変えるために登場したヒーローって感じ。再会後どんな風に2人近づくのかなと思ったらあっという間にカラダ重ねちゃって。真尋は柊のおかげで確かにいい方向に成長してる。先の失言もちゃんと理解し謝れた。そんな真尋は素でも充分可愛い。だから柊も本気で好きになったのだろうけど、柊→真尋への心の動きがもう少し深く描かれていたらなと思いました。
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  • ハッピーバースデー

    ymz

    友情愛情物語
    ネタバレ
    2025年6月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙が素敵だなと思って読み始めたんだけど、中の絵はちょっと線がガチャガチャしていて目が疲れてしまいました。
    あと髪の色が違ったので3人は大丈夫だったけど基輝くん眼鏡外したら危ういです、朔人くんに見えないように気を張りました。

    BLというより男3人の友情物語って感じですね。
    その設定は全く問題ないんだけど、所々強引さや違和感を感じました。例えば山場(?)のひとつでもある悠太郎と恒助の喧嘩。気分を害したのは分かったけど、周りを巻き込み長引かせるほど?そして悠太郎がキレる理由もよくわからない。でも3人の中で悠太郎が一番正義感強そうだから、彼なりに譲れない部分があったのかもね。
    それと悠太郎の高校の時の保健室の先生、あと数ヶ月大人しくしときゃあなあってなに?イジメなんか見て見ぬふりしろよ余計なことすんな、って教師が生徒に言ってるってこと?
    このあたりがちょっと。

    でも3人ともポリシーを持っていて一生懸命なのは伝わってくる。それぞれに絡んでくる、朔人の優しい上司士朗さんもちょっと臆病だけど素敵だし、恒助に懐く高校生基輝くんは一途で可愛くて登場人物の中で一番好印象。
    ただラスト悠太郎に接触する例の先生の意味深発言はどういうつもりなんだ?何かいい男風に描かれているけどあの謎の発言した人よな?私はいけ好かないのだけど。
    3人ともいい子たちだし是非パートナーにも恵まれてほしいところです。冒頭のカフェでわちゃわちゃしてるシーンがなんだかんだ言って一番好きでした。
    いいね
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  • 春眠男の誘惑【描き下ろしおまけ付き特装版】

    鈴代

    隠れ主役じいちゃん!長生きしてね。
    ネタバレ
    2025年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 斗真も薫も初見とかなりイメージ変わっていきます。
    綺麗なお顔だけどスンッとした無愛想な斗真はふにゃふにゃのそれはそれは可愛らしい男の子(26歳だけど)に、薫はミスリードと言われても仕方ないのではと思えるほどチャラくて不気味な笑い方をするヤバい奴だと思っていたのが、健気で一途な男と判明。
    2人ともそれぞれトラウマや親との確執を抱えているんだけど、比べるものじゃないけど薫の孤独は深刻で見ているの辛かった。会うたびに傷付けられるのにあんな親に手を差し伸べ続ける優しい男で泣けてくる。
    だから斗真と薫が惹かれ合っていくたびそれぞれの傷が薄くなっていくようで嬉しかった。
    そして2人にとって無くてはならない存在のじいちゃん!仏様のように優しい優しいじいちゃん。彼なくしてこの作品は成り立たない!
    斗真の両親と10年越しに向き合った結果の和解、こっちまで顔がほころんだ。でもそれ以上に薫の母親の変化が見られたのが一番嬉しかったかも。薫絶対救われたと思う。
    ストーカー元彼のへんてこ瑠唯とやらはどーでもいいや(笑)一時でも薫を傷付けたことは許せんけど2人の絆をますます深めるのに一役買ってくれてどうも。
    最後に、薫くんが(実は斗真も)ずっと我慢していた初H…最高でした。タガが外れたあとのお二人の営みは立て続けかつ濃厚でございます♡
  • すこやか溺愛ライフ

    平喜多ゆや

    スパダリ!!
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヨシオ最高。無償の愛は親(もっと言うと母親)から子以外存在しないと思っていたけど、ヨシオはかなりそれに近い。自分の子に将来こんな人が側にいて欲しいなと真剣に思ってしまった。

    貴海の会社および同僚何あれ。辞めて正解。倒れちゃうまで頑張って…とっくに限界だったろうに😢本当にヨシオがいてくれてよかった。
    そして貴海の何だろあのほっとけ無さ。そんなに愛想があるわけでもないのに庇護欲掻き立てる感じ。不謹慎だけど弱っているときの潤んだ目とかぽてっとした唇とか見てると…全力で守りたいと思ってしまう。スパダリが欲しかったらまず愛されキャラでないとってことですかね。

    ブラックな会社はさておき、他は七海ちゃんも良い子だしみちるちゃんも千くんも可愛くてついでにうさぎも可愛くて、当て馬もいないしお互い大好きで大切にし合っていることがこれでもかってくらい伝わってきました。ヨシオの側でどんどん顔色がよくなり笑顔が戻っていく貴海を見ていて私も癒やされました。
    こんな優しい世界を描ける先生なのに、もう金輪際新作を読むことが叶わないなんて残念でなりません。素敵な作品を遺して下さりありがとうございました。
  • 恋ときどき、焼きサバ定食

    大島かもめ

    コメディ強めだけど金言も有り。いい!
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+他2話
    普段ならタイトルで、たぶんポイント使ってまでは読まないと判断する類です(嫌いではないけど)
    ヨミホ様々です。

    思った通りラブコメ感強かったです。
    ナルシスト証券マン永瀬と、彼が一目惚れした定食屋の息子仁。仁賢いな、ちょっと気持ちが傾きかけている(ように見えた)相手にあんなこと言うの複雑だったんじゃないかな、でも簡単に流されず冷静でカッコいい!と思っていたら…あれっ落ちた?(笑)かっこ悪くても本当の姿を見せろってことだったみたいよ永瀬サン。

    あと3話目のクロの話なんだけど、私は確実にヨミホをきっかけに新しい扉を開けたような気がします。動物が人間にってどういうことよと完全後ろ向きだったのに、この話すごくおもしろかったんです…。世界広げてくれてありがとうございます。
    いいね
    0件
  • もう一度、ここから。(単話版)

    春巻トキコ

    たまにアナログのあの頃に戻りたくなる
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ものすごくズレた感想かもしれないけど、一番に思ったのは「誰もが読める喫茶店のノートにここまで書く?」と。セッ◯スという言葉まで書いてるよ!漫画ならではですね。店のノートを文通のように使う。ちょっと使い古された感はあるけどドラマチックでやっぱりドキドキ出来る。似たようなものだと駅の伝言板とかね。このタイムラグがオバチャンは懐かしい。というかこの2人は私の若かりし頃のように本当にスマホとか無くて素でこういうアナログ使うしか無かったというわけではなくて、ちゃんとスマホ世代なんですよ、なのにこんな手法使うとは可愛らしいことしてくれますな!
    気負わず読める長さなのもよかったし、時の流れを大きく取っているからか短い割に壮大さを感じられました。これから再び2人の間で素敵なことが始まると予想させてくれる終わり方も良かったです。
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  • うちのこが一番かわいい

    藤峰式

    何だかんだラブラブだからオールオッケー
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 外では優秀なビジネスマン、内ではゆうちゃんへの愛がぶっ飛び過ぎでもはや変人レベルの柏木と、ツンデレフリーターのゆうちゃん。
    2人の出会いを描いた「ストレイト!」の柏木は相当ヤバい。路線変えれば充分ホラーになるぞ。でもこれラブコメだしゆうちゃんもまんざらじゃないからオッケー♪となる。とても相性のいい2人ってことですね。かなり楽しく読みました。

    他の2話は、人外シリアスものとオタサーもの。全話通してケモミミ率高かったです。というかケモミミという言葉知ってはいたけど使ったの初めて。自分には縁のないものと思いスルーし続けていたので。ヨミホならではです。貴重な経験させてもらってます。
  • こっちにおいで

    雲之助

    両思いっていいな♡
    ネタバレ
    2025年6月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作も、もう1作(2話)も、片思いが両思いになるまでを丁寧に描いています。表題作は2人それぞれの涙が強く印象に残りました。2人とも一見泣くイメージが無いから余計に。久坂の代わりに泣く森安、へらへらした笑顔の仮面を外し本音を話した時の久坂。どっちも胸が熱くなりました。でもそれだけじゃなくて2人とも魅力の引き出しいっぱい持ってる。特に久坂の天然の可愛さにはやられた。むうむうしながら森安に服を着せてもらうシーンは読後一番最初に読み返しに行きました(笑)それから森安に「あんたじゃなきゃだめ」と言われて「うえ〜〜」って泣くシーンと、霜柱踏むシーンと〜。森安メロメロになるはずです。

    もう一作品はDKの話。こりゃまたかんわいい男の子がいたもんだ。ふわふわ甘々ワタガシみたいな子だな。何やってもつまらない、やる気0のダラダラ男をここまで変えるとは。で気付くの遅れてスミマセンなんだけど、「僕をみつけて」の最後、青木と机を同じくして話してるの森安か!あああそっかそういやそうだったね、いやー間に鏡挟まってるかと思った。2作品とも素敵だったけど描き分けだけもう少しお願いしたい😅
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  • 4月の東京は…

    ハル

    誰かに止めて欲しい…
    ネタバレ
    2025年6月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ り、離脱しそうな私を…

    1巻読み終えたところですが、2巻にどうしても手が伸びません。読み返したくないな…と思うページがあまりに多過ぎて辛かったからです。サナダムシという害虫も憎たらしいことこの上ないけど所詮小物。私がモヤモヤするのは蓮の言動です。ほとんど理解出来ない。暴走?空回り?にしか見えない。それなのに当の本人は熟考の末のような顔をするから、その度に置いていかれる。2人の関係がおかしくなった原因のホテルでのこと、あのタイミングで和真が病気になったのは不運としか言いようが無かった。せめて生死を彷徨うほどではなければね…。まだ中学生だったしパニックになるのも分かるんだけど、なぜあんなこと言っちゃうかな。結局は自分がゲイで和真がノンケであることを殊更に気にし、性行為も仕方なく付き合ってくれたという認識でいるってことよね。つまり和真の好意を信じていなかったと。そこが一番歯痒いし悔しい。読み返すのしんどいから所々間違った解釈しているかも知れません。
    すっぱり諦めきれないのはやはり評判いい作品だし、まだ長く続くので感想が変わるかもという気持ちと、実際過去に1巻読んだ時点で星1でレビューしたけど全巻読んだ後星5に変わった作品もあるから。それに実は大作のにおいもかなりするんです。レビューだって書かずに放っておけばいいのに(実際そういう作品いっぱいあります)気になるんです。しばらくインターバル置いて気持ちが傾けば再開しようかと。それまではこの評価で。
  • 夜明けまではほど遠いrework

    栗原カナ

    アサーッ!罪な男めーっ!
    2025年6月6日
    短いけど吸引力半端なかった。
    絵も素晴らしく綺麗。
    ただいま私のBL脳フル回転させて続きを妄想中。
    もちろんテオが幸せになる結末をです。
    アサーッ!ありがとうーっ!て言える結末を。
    今のままだとタイトル通り叫んでしまいそう。
    どうかテオから中途半端に離れたりしないで。一度差し出した手は最後まで握っていてくれ。もしくは確実にテオにその手が必要無くなってから離しておくれ。でも本当は、拾った子犬の世話を途中から弟弟子にお願いするみたいに、触れ合い方を伝授した後はマリアに引き渡すということはして欲しくないの…。私の妄想では2人手をつなぎ空を飛んでるわー!
  • 陰と日向のボーダーライン

    大島かもめ

    対照的な2話
    ネタバレ
    2025年6月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+他1話。

    「陰と日向のボーダーライン」
    読者としては初登場で丸山は「いかにも」な人に見えたのだけど、誰が見ても善良な市民柴村くんは、仕事の出来るカッコいい上司丸山さんに憧れていた。がそんな彼も付き合うと違和感を覚えるようになる。丸山は自分のしていることはダメだということも、やめないと柴村が離れていってしまうだろうということも解っている。それなのに気持ちを試すようなことをやめられない。生い立ちはその後の人格形成に深くかかわる。その点は同情するけど。柴村の器の大きさに驚いた。我慢の上に成り立っているのではなく、丸山の別の顔にショックを受けながらも自分にしか見せない姿を見られて嬉しくもあったと。凍えた丸山の心は自分が溶かすと。丸山どうか柴村を大事にしてくれ、超絶貴重なお人ですよ。

    「街角のプロローグ」
    陰と日向〜が重かったのもありこちらの作品に救われた思いです。ユースケもロベルトも可愛くてずっとニヤニヤしてました。やっぱり一生懸命な子っていいな。堅物ロベルトがユースケを好きになるの分かる!
  • 割れたカップを戻すには【単行本版】

    ヲリコリコ

    センスの塊!
    ネタバレ
    2025年6月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「愛しものに蓋」を先に読んでいてそれが素晴らしく良かったので、初コミックスであるというこちらをずっと読みたいと思っていたところ値下げとクーポン併用のチャンスが来て飛びつきました。

    入れ替わりものは昔からあるけど実はあまり好きではなく。やはりフィクションに過ぎ冷めてしまうからです。ありがちなのと少し違うかなと思ったのは2人の体が入れ替わるのではなく1人の人間(桔平)の過去(18歳)と現在(28歳)が入れ替わったという点。それでも充分あり得ない話なんだけど、この作品の大きな魅力を得るためには確かにタイムスリップはいい設定かもと思いました。それによって桔平は圭太の本音が聞けたり辛い過去を知ったり、当時の気持ちを思い出したり反省したりで改めて相手の存在の大きさを知ることが出来たからです。

    タイトルだけ見た時は、まるで今の2人は修復不可能なまでに壊れてしまってそれを元に戻すためのタイムスリップ?と思っていたのだけど、そうではなくて基本仲良し。ただ仲良しが長過ぎて家族みたいになってしまって、レスではないんだけど素面では出来なくなってしまった桔平。
    そんな問題を抱えていたものだから(?)過去も現在もセ、、のシーンすごく多い!ほれ何か気付け!と作者様に言われているみたい(気のせい?)
    相手は同じ人だから浮気…ではないはずだけど何となくいけないところを見ているような不思議な気分でした。最高だったけど(笑)
    まんまと大事なことに気付いた桔平、元に戻れたら圭太に伝えたいことがあると決意する。
    入れ替わったのが桔平だから彼主動の場面ばかりかというとそうでもなく、バランスよく圭太サイドもあります。これが泣ける。辛いだけではなくて「桔平湯」は笑えるわ泣けるわ。シリアスな場面なのに表面に浮く桔平君に笑い転げそうになり、その後精神ズタボロだった圭太の体と心が温まり「あったかいなぁ」と涙するところでもらい泣き。作中で一番好きなシーンです!

    過去の2人と現在の2人の、2人なんだけど4人出てくるからごちゃごちゃしそうなところ、全く混乱することなく読めました。2人の心の動きも上手に描きながらきれいに1冊にまとまっています。お見事の一言。迷うことなく作家フォローさせていただきました。今後も目が離せません!
  • 雨上がりに見た泡沫【雨上がりの僕らについて同人版】

    らくたしょうこ

    幸せな日常
    ネタバレ
    2025年6月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本編は全部は読めていないのですが「ふたりだけのはなし」の、初夜なのになんともおまぬけでスマートには進まないのがリアルでおもしろかったのを覚えています。こちらもそんな感じで笑えるささやかな日常を描いてくれています。これを幸せと言わず何というのか。プッと笑えるものからブハハ!と笑えるものまで(鼻血とか)あるし、かと思えばカフェのカップル割の話やアイスを分け合う話はじんとする。番外短編をまとめた同人誌で68ページと短めだけど内容は濃くて大満足です。
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  • スプーンが曲がったら【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    夕倉アキ

    可愛いサイキック・ラブ
    ネタバレ
    2025年6月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あらすじに超能力とか瞬間移動なんて文字が。タイトルだって「スプーンが曲がったら」だし、普段なら回れ右してるところです。読みホっていいですね。だって試しに読んでみたらものすごく面白かったんです。非科学的な世界でキュンいただけるとは思っていませんでした。こちらの作品は恋物語メインで、良い意味でそういうのが軽めの、ちょっとしたパーツ扱いだからかもしれません。だって最初の瞬間移動からして友輝の反応軽過ぎでしょ(笑)
    幼少期からこの力があった為、心配する父から過度に管理されて育った日昴と、中学の時の事件がきっかけで人を寄せ付けなくなった友輝。クラスで浮いている者同士が、例の瞬間移動がきっかけで距離が近づく。
    元々はとても誠実で優しい友輝を、たぶんテレパシーなど使わなくとも、どっちにしても日昴は好きになったはず。また、中学の時信頼していた人たちから信じてもらえず傷ついた友輝だから、日昴が自分を信じてくれたことが嬉しかった。しかもいつも無表情だったのに仲良くなってから見せる恥じらいの顔とかめちゃ可愛いしね!分かるよ友輝!
    そして友輝の前ではとても自然な笑顔を見せる日昴を見て父の考えも変わっていく。電子限定特典の、まるで娘を溺愛する父みたいな嫉妬には笑った。
    いいじゃない、すごくきれいなハピエン!
    これを読みホでなかったらスルーしてたのか…と考えると普段どれだけ損してるんだろ💦読みホは期間限定の予定ですがそれまで目一杯恩恵にあずかろうと思います。
  • 仕立て屋と坊ちゃん

    大島かもめ

    僅かなデレにこんなにも感動するものか
    ネタバレ
    2025年6月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高宮くん20歳大学生。
    7歳で父の行きつけのスーツ屋さんのテーラー片山に恋をする。それから13年経っても熱い想いは変わらずせっせと片山の元へ通う毎日。育ちのいい人って素直ですよね。それと言葉遣いが丁寧。敬語も正しく使えるし。「お相伴させてください」とか私大学生の時使ったことあったかなあ。いつもニコニコして元気で常に全力で片山さんへアプローチする姿は時に可笑しく時に健気で、高宮くん私は大好きです。

    一方いつも眉間に皺を寄せている(ように見える)片山さん42歳。
    高宮くんの求愛に対し清々しいほどそっけない。まあそりゃそうよね、お得意様の御子息、しかも同性で22歳下。むしろすんなり受け入れる方が問題でしょう。と思ってたら!カラダは結んでしまうんかい!
    すっかり交際が始まった気になっていた高宮に「付き合っているわけではない」と塩片山。
    高宮くんの長い戦いの始まりです!

    1巻2巻かけて片山のツンツンツンツン→ツンツンツンデレ→ツンツンデレデレ…となる様子を楽しむ話ですかね。いやラスト付近でもデレを探すのは難解な間違い探し並みに難しいけどね。その代わりと言ったらなんだけどちょいちょい挟まる2人の濃厚なセ、、は見ものですね。片山のこの表情、まさに目は口ほどに物を言うってやつですか。こんな切ない営み見せられちゃ、2人の関係はただのセ◯レとは言いたくないですねー。

    2人は一旦物理的に離れて正解でしたね。片山には自分で気付いて欲しかったから「僕には帰りたい場所がある」ってはっきり言ってくれた時嬉しかったな。
    空港にて、入社前にしてすっかり大人っぽくなった高宮くんの迎えを受けて、その胸に顔をうずめる片山。その安心した表情。感動的なエンディングでした。
    番外編もすごく良かった。特に遊園地の話。相変わらず鉄仮面の表情ばかりだったけど、なぜ遊園地だったのかその真相を知った時、片山の優しさにくううッ!となりました。やっぱり大人だな、ちゃんと覚えていてくれたんだなって胸がじーんとなったよ。
  • いとしいぼくら【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    夕倉アキ

    ほんとに愛しい子たちです
    ネタバレ
    2025年6月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作中一番心が動き、一番大声で叫んだ言葉は「ちょっと待ってこの弟何歳よ!?」でした。

    ひとまずそれは置いておいて、さて何から書こうか。全てが素晴らしかったもので。
    まず絵が最高。美形設定の恵麻はひたすら美人で、地味設定の竜は本当に地味。漫画はおブス設定でも普通に可愛いってあるあるで、あとはメガネをかけさせたり(目は描き込まない)眉毛をゲジゲジにしたり、そばかす散らしたりで差別化しがちだけど、この竜くんの素朴なお顔は絶妙なライン。本当に嫌味ではなく描き分けの素晴らしさに感動してしまった。

    ストーリーも深い。竜のコンプレックスは分かりやすいけど、竜からすれば恵まれているように見える恵麻も後藤も凛々愛も皆劣等感を持っていて、後藤や凛々愛を見ていると自分の心を守るために他者を下に見ようとするのはあるのかもなあと。岡本くん(いい人だった)も言っていたけど、やられる側はふざけんなって話だけどね。
    まあ劣等感は程度の差こそあれ持っている人多いと思うけど、それを他者へ攻撃することで消すのではなく、自分自身と向き合い超えて行ける人は素敵。それには理解ある人との出会いも重要なんだと恵麻と竜を見ていて思った。竜は恵麻から自己肯定感を上げる言葉をたくさん貰った。それを大切にしようと思える竜は変わっていける人。
    反対に恵麻も竜に救われた人。凛々愛もそう。もしかしたら岡本くんも。後藤のその後は不明だけど、竜の優しさは少なくとも2人の人間を素敵な人に変えたんだよ。だから自信を持ってね。

    凛々愛を救ったもう一人の重要人物が琉愛ね(冒頭に戻る)。おそらくまだ小学生のこの弟、とんでもない大物だぞ。きょうだいだからきっと凛々愛は琉愛のような顔をしていたのかな、充分可愛いけどねえ、と思ってしまった私に、そういうことではないんだということもこの弟は教えてくれました。君中身は30歳?40歳?仙人?

    一話分おあずけだった読み放題、秒で課金しました。だってどこまで仲良しするのか気になるじゃない♡
    んふふとっても可愛かったです。大満足!
  • 兄さんはΩのオレと番になりたい【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    芽生

    こういうオメガバなら大歓迎!
    ネタバレ
    2025年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オメガバースは基本避けがちです。
    ヨミホだったのと芽生先生の絵が好きなので読みました。私が苦手とする白ける感じのオメガバではなかったので最後まで読めました。というかかなり楽しく読みました。

    ステップファミリーとして出会った杏里と柊。
    義兄となる柊が最初の挨拶で杏里にまさかのプロポーズ!いやいやいや出会って1分も経ってないんとちゃう?と思っていたから描き下ろし読んでやや納得。それでもぶっ飛びすぎだろうと思うけど。

    義父も柊も出会いから印象良く、むしろ良過ぎて胡散臭いほどで、この2人は絶対裏があるんだろう、さあいつ化けの皮が剥がれるんだ!?と思いながら読み進めたけど、待てど暮らせどそんなシーンが来ない。むしろますます慈愛に満ち溢れる柊。県内トップの進学校で成績一位、そして生徒会長、容姿端麗、文武両道、逢坂グループの御曹司…ってそんなん絶対どこかに穴があるはずなのよー!菅原?めっちゃイケてるのが出てきたじゃん、きっとこの人とどうにかなるのでは?とか性懲りもなく思っていたけど、はいすみません柊くんは本当にただの完璧な王子様でした。柊のことばかり書いちゃったけど杏里くんもお母さん思いの優しい素直な男の子でとても可愛いの♡
    となればもう甘々な2人を楽しむだけよ。ちょろっと邪魔してくる白鳥と甲斐なんて一瞬で吹き飛ばし、可愛い可愛い2人はついに…♡
    はあ〜胸がぽかぽか〜!いい!こんなオメガバだったら喜んで読む!最高でした!
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  • 春のデジャヴに踊れ

    おどる

    五感が刺激される
    ネタバレ
    2025年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 初めましての作家様でした。
    初コミックスなんですね。絵がとても綺麗で見易いです。「おどる」先生だけあってそちら方面に長けているのでしょうか。作品を見ていてもダンスがとても好きなんだなということが伝わってきました。私はダンスについて無知ですが用語や意味を知ることは楽しかったし、単純に美しい踊りのシーンを見るだけでも楽しめました。

    大学生の晃介も社会人の淳も華麗なダンス作品にぴったりの美しい男性です。
    漫画だけど映像が浮かびます。スタジオの描写では嗅覚や聴覚も刺激され、「お腹で伝達」というのを知って細身の2人のおなかの感触はどんなかしら…なんてことも想像しちゃったりして。

    何やら相当の覚悟を決めてダンススタジオに入っていく晃介。ここからスタートです。
    ここは母が経営していたスタジオで久しぶりに訪れた場所。言い換えればしばらく来ることが出来なかった場所。ステップの音、フロアの匂い、生まれる風等大好きなものたちと相反する辛い思い出があるから。
    晃介の目の前でフロアに倒れた母、その瞬間に流れていた音楽、それらが晃介の脳裏に焼き付いてしまったのだ。でもいつまでも後ろ向きではいけないと、変わるために訪れたスタジオで1人の男性と出会う。それが淳。大人の余裕があり踊りも色気たっぷり、惹かれるのに時間はかからなかった。

    晃介にとってこのスタジオが特別なように、淳にとってもこの場所は特別だった。淳はここで初恋をしたから。相手は晃介の母。何とまあ…。でもドロドロした感じではなくて淡い憧れみたいな感じだったのでホッとした。晃介の為にも晃介父の為にも、何より淳のことを軽蔑したくなかったから不倫とは無関係で良かった。
    晃介に母の面影を見る淳、そのことに晃介は気付いている。それでも好きという気持ちは止められない。その気持ちに向き合う淳が誠実そのもの。考えるのを諦めずちゃんと悩んでくれた末に出したこたえ、この覚悟が実に男らしい!
    ちなみに晃介の告白の場所も、淳が返事した場所も、スタジオ。初めてのキスも。2人が将来について思い悩んだ後の、覚悟を決めた晃介の告白と、その後母の愛した音にのって2人踊った場所も(屋上だけど)。ここはやはり2人にとってずっと特別な場所であり続けるのでしょう。
    これからも2人でステップを踏みながら一歩一歩進んで行って欲しいです。
  • モーニングムーンに奪われて【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    芽生

    読みホにて
    ネタバレ
    2025年6月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大学生みつきと、大学助教朔眞。ふたりは10歳差の幼馴染。
    歳の差とかの前に、産まれた時を知っている子が恋愛対象になるとは!これぞ漫画(笑)
    現実ではそうそうあり得ないですもんね。しかも親友の弟。家族ぐるみの付き合いとはいえ家族ではないですよ、なのに名付け親にまでなったことにも吃驚。漫画です漫画です(言い聞かせてます😁)
    小さい頃と変わらずさくちゃんさくちゃんと懐いてくるみつきに、朔眞は昔とは違って塩対応。半ば押しかける形で始まった同居にもルールを課し迷惑を隠さない。戸惑うわんこみつき。健気なんだよなあ。言われたこと守りなさいっていうより先に、たまらずよしよししたくなる。
    さて朔眞の真意は?
    本当は好きだけど様々な状況を鑑みて恋人になるわけにはいかないと律しているのか、親友(みつきの兄)洋介が好きなのか、更には洋介との恋が実らなかったから似ている弟に惹かれそうになる自分に嫌悪しているのか…とか色々考えちゃいました。
    もったいぶるほどでもないんだけど正解はぜひ読んでみてください😁
  • トワイライト・アンダーグラウンド

    秋平しろ

    笑えて泣けて萌えて萌えて…パーフェクト!
    ネタバレ
    2025年5月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買いです。2作品目です。

    ライブハウスでアルバイトをしている天然人たらしの古川くんと、そこの店長北山さん。
    古川くんは爽やかで明るくて誰からも好かれてきた人生。それが今初めて人に嫌われているらしい体験をし戸惑いつつも、やはりめげない明るい。で、その人こそが店長。どういうつもりなの店長さん?と思っていたら、1巻P22で古川くんの頭を守った瞬間キュンが来て、それがラストまで続きました!店長は実は古川くんが好きだったんですね、でも恋人いたし古川くんはノンケだから好きになるわけにいかないと必死にブレーキをかけていたんですね。慎重で繊細な店長です。
    逆にイケイケどんどんの古川くんは店長を好きだと自覚したらまっしぐら。懐に飛び込みっぱなしの可愛い可愛いワンちゃん。本当に何この子撫で回したいくらい可愛いんだけど。2巻に入ってもますます可愛く、その思考にも言動にも笑え、1ページにつきひと笑いしていた気がします。ちなみに2巻最初の笑いはトリチュンチュンでした。秋平先生の笑いのセンスって最高!
    でもそれと並行してですね繊細男店長の苦悩が見え始め、2巻後半は切なくて涙涙です。
    ノンケの古川は俺といない方が幸せになれる、将来を台無しにしてる気がするっていうヤツです。自分の気持ちがありません。それだけ相手を思いやる優しさがあるということなのでしょうが、古川くんには無意味な優しさです。うじうじ店長に縁結びのカメラオカマ様が「ほんとそれ!」ってことを全て代弁してくれたけど、店長ったらそれを変な風に受け止めちゃって、とうとう古川くんに最悪な一言を言ってしまう。もーう何してるのよう。でも!古川くんはただの可愛いだけじゃなく、なかなか見上げた男でした!ちゃんと反論し自分の気持ちをまっすぐ伝えた。言葉遣いも強めになってる。ギャップ萌えっ…!と思ったらきっちり笑いも挟んできた(さすが)。
    さあどうなる?古川くんの想い店長に届け!

    ところで前回読んだ作品と絵の感じが違ったけど、どちらも大好きだと思いました。すごくシンプルなのに笑いも切なさも引き立てる絵柄。ころころ変わる可愛い古川くんの表情も、憂いを帯びた店長の表情も本当に魅力的に描いてくれてます。脇役も皆素敵でした。秋平先生の愛溢れる作風大好きです!
  • かわいそうなひと 分冊版

    勇の字

    秋月響の過去
    2025年5月31日
    「同居人シンドローム」を先に読みました。
    大学生になり天馬と出会った未来の響を先に知らなければ、この「かわいそうなひと」は途中で挫折していたと思います。
    いや知っていても響の壮絶な「今」を見るのは「辛い」なんてものじゃない。響はよく狂わずにいると思う。
    まだ完結していないこの作品、作者さま「同居人シンドローム」より先に描き上げてもらえませんか。
    壊された心はそう簡単には元に戻らないけど、時間がかかってもきっとそうなると信じられる希望の光が天馬です。心を落ち着かせた状態で「同居人〜」を読み進めたいです。
    どうか早く響に救いと解放を。
    水無川朔には響が受けた100倍の地獄と制裁を。
    どうか。
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