たおやかな真情
」のレビュー

たおやかな真情

崎谷はるひ/蓮川愛

ひどい男は一体どっち?

ネタバレ
2025年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一難去ってまた一難〜音符てな感じで、2人はまだギクシャクしてました!あれ!?なんか、前回のラスト結構いい感じの2人で終わったと思ってたけど、継続できてなかったみたい!?でも、読み込んでいって思ったのは、慈英が一度二つに分かれてしまって、完全に元通りにはならないの当たり前だわなと。芸術やっている人は気が強くて、もともとアタリが強い人も多くて、攻撃的というのもさもありなんという感じやし。慈英って本当にこれまで画家としては穏やかな方やったんやな、と思いました。そして負けしらず、挫折知らずでここまできて、失礼で傲慢で幼稚なところを残しているのも、それ込で慈英らしさだと思うし、書いてあることひとつひとつあ〜わかる〜と共感できることばかりでした。この辺の慈英が混乱してしまったわけとか、臣さんとすれ違ってしまった要因については、マジで読んでほしい。崎谷先生、この辺の説明やら人の心の機微に関する文章がお上手です。個人的には早く籍入れたい。もっと一緒にいたい。と焦る慈英も好きです。余裕がなくてキツい物言いしてしまう慈英、新鮮だった。愛ゆえにという感じで。そして、臣はもう腹括るしかなくなりました。そもそも7年も付き合ってたら、亭主元気で留守がいいという人もいるからね。いつまでもお熱くて羨ましいわね。臣はすぐ別れを念頭におきますが、距離ができるぶん、本当に覚悟決めるしかないとおもうので、がんばってほしい!男の娘ヒトツさんもなかなか一筋縄ではいかない強烈なキャラクターで、田舎で伸び伸びすくすく育って面白かったです。浩三さんと仲良しな風景もグッドでしたわよ。田舎の夏休みじゃ。三島再登場にも驚きました。アインさんは良い人…?悪い人…??まだわからない。なんか、いよいよフィナーレが近づいてきたな〜っていう終わり方じゃない!?次巻へつづく…なんてしたこと無かったじゃんよ!?ひえ〜ミサキさんも老体に鞭打ってここまで来たけど限界近し。環境やら、人々思惑、価値観など色々なものが変化しつつ流れてゆく日常。次巻も楽しみ。今作は照映さんへの嫉妬続行中な慈英、髭のないカットが素敵だったな。
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