ハートフらない妖もの、期待大(5話既読)

無料読みになっていた5話まで読みました。
骨董屋店主と少年という組み合わせ、おそろしさもありそうだけどハートフルさもあるようなヒューマンドラマなのかな〜って思って読み始めたんですが、これ、思った以上にハートフらないw
少しオドオドしたところのある(けど意外と頑固で気弱じゃない)主人公の少年と、それに憑いている「クロ」と呼ばれる見た目おどろおどろしい謎の妖、この二者の会話がいい感じ……なんだけども、割と仲は悪くなさそうながらもそこそこ殺伐としていて、ハートフルって感じとは程遠い。
何より骨董屋店主の青年、これがいかにもクセ者。親切心は皆無、骨董にも興味は無く、笑顔で和装で物腰柔らか系と思いきや荒っぽく残虐性も見え、ハートフルどころじゃない。
あんな禍々しい見た目のクロが「世界の歪みを正せ」と言うのはなぜなのか、骨董屋店主は何を狙っているのか、謎めいた部分も多くてその辺りが今後明かされていくのかどうかも気になるところ。
初読み作家さんでまだまだ序盤で、この先どう転がるかがとても未知数なため星の数は4つに抑えましたが、登場キャラの緊張感漂う関係性とこの「全然ハートフらない」感じに独特な良さがあり、期待値の高い作品です。
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2025年6月現在、単話は18話まで、単行本(4話まで収録)1巻が出ています。もう少し早いペースで単行本にしてほしいし、単行本のお値段はもう少し抑えてほしいところ……。
そして、単行本1巻や単話の8話以降の表紙がBL匂わせの雰囲気が漂っているのがもったいない……そういうのを期待して読む話ではないと思います。ってか作中の二人とあの表紙の二人、距離感が違すぎるw　キャッチーな表紙にしようという意図があるのかもしれませんが、単話7話までの表紙の方が断然内容をよく表していて私にとってはキャッチーでした。