訳アリ淫魔はそれでも誰かに愛されたい
」のレビュー

訳アリ淫魔はそれでも誰かに愛されたい

吉池マスコ

王子の純情

ネタバレ
2025年6月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 吉池マスコ先生の作品はしみじみと良い。星⭐︎4.0
時系列的には「魔王様、この恋はなかったことに!」を読んだ方が入りやすい。

物語は鬼国王子の九十九が5年もかけた片想いが失恋に終わったところから始まる。九十九はヤンキーの格好をしてはいるが中身はかなりの初心。好きな子にはとことん尽くすタイプ。相手を丸っと受けとめる器を持っている。対して百合也は人間とイン魔のハーフ。美形な上に好きな人を甘やかせることができる人。ただ百合也にはその美しさゆえの事情があって。

九十九に肩入れしている身としては百合也が美形でもちょっとマイナスが多かった。最初こそ九十九達に反発するけどすぐ次の恋に身を費やす心変わりの早さ。百合也が本気で愛されてなかったとしても彼の愛はどうなのか。
そんなことを詮索したりしないのが九十九の愛。カッコイイ!まあ百合也とラブラブしている顔つきで幸せ度が測れるから、外野は見守るのみ。

九十九が百合也を何年も探し続けて、やっと見つけた時のセリフの凄さ。痺れる〜〜♡

鬼国王子の純な愛に打たれたい方へオススメの作品。
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