闇の腐女子以外は買いなさい。損はさせない

同作者作品の「能美先輩」が私の中でヒットしたので、こちらも購入してみました。光、夜明け、黄昏、闇の腐女子という属性を一旦さておいて、いい空気ごっつぁんでした。青春の甘酸っぱさと若さと、甘ったるさと、特別さ。それを全て宝箱に詰め込んで、ぎゅっと凝縮させたような澄んだ空気がこの作品にはありました。

人気者ノンケと陰キャゲイというテンプレでありながら、それぞれのバックグラウンドは薄っぺらくなく、でもボリュームがあり過ぎない。丁度いい塩梅で二人の物語を進めてくれるので、互いに惹かれていく流れにも説得力と納得感がありました。絵柄も可愛く、甘酸っぱい気持ちで読了できます。

当方は、夜明けと黄昏を行ったり来たりする人種ですが、この作品はこの作品で清く、青く、尊いので読み終わった後に天を仰ぎ見たくなりました。ドロドロした生臭く重たいのしか萌えられない闇の腐女子以外はドドド刺さるんじゃないかな？ぜひ、お勧めします。