少年の残響
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少年の残響

座紀光倫

2巻までで止めておきたい

ネタバレ
2025年6月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻無料&2巻の表紙絵が可愛いかったので全巻購入。
海外、閉じられた空間、身寄りのない少年、暗殺家業、拗らせた大人たち、となり合わせの死、タイムリミットが間近、消えていく記憶という設定や一部キャラやその関係性、エピソードなど、かなりガンスリに影響受けて描いたんだなと思いながら、読了。私もガンスリが大好きで、1巻を読んで設定は似てる部分はあるけど別作品だと思ったので購入。こういう設定好きなので。
2巻くらいまでの少年たちの群像劇部分は丁寧に描かれてて、すごいよかった。ここで終わってたら⭐︎5です。クリス先生より少年たちの話を読み続けたかった…。

評価下がった理由
まず、打ち切りエンドと思われる終わり方なのが残念です。前半の少年たちの群像劇の部分を丁寧に描いた分、後半を急足で描いたためか、未来を語るクリス先生が軽薄な大人に見えてしまった。
作者が意図的にそう描いたのかもしれないですが…。
でも作中では生徒、同僚に純粋で優しくて好かれる先生なんですよね。私はそこに共感できなかったです。
クリス先生とミヒャエルはあんだけ引っ張っといてミヒャエルの自己解決みたいな結末だったのも残念です。それに関するエピソードもそこまでやるんだ…と引きました。ここで読む気力が風前の灯に。
あまりにひとつの作品から要素を引っ張ってきて、どうしても比べてしまう結果になり、かなり複雑な気持ちになりました。
2巻までは楽しく読めたんだけどな…。

海外舞台のいろんな少年の群像劇と若干のBL要素を味わいたいならオススメです。
制服かわいいし。
ニーハイソックス?を履いた少年にかなり作者の癖を感じておもしろかった。私もその少年が一押し。
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