追い出された万能職に新しい人生が始まりました
」のレビュー

追い出された万能職に新しい人生が始まりました

宇崎鷹丸/東堂大稀

とにかく展開が遅い

ネタバレ
2025年6月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公が薬草を取りに行くと決めてから町を出るまでに、巻をまたいで200ページくらいかかっている。
これは視点が多すぎるのが原因。主人公、主人公の元パーティ、商会、冒険者ギルドと、大きく4つの勢力があるが、作者は同時刻に動いてるものは並列して同じ濃度で書かなければ気が済まないらしい。
たとえば、主人公のバトルシーンを6ページやったらバトルの途中で商会の視点になってそこが8ページ、さらにギルドの視点に変わって8ページ、さらに元パーティの視点に変わって6ページ・・・といった感じ。
さらにそれぞれの勢力内で別々に動いているキャラがいた場合、そちらの視点も挟まってくるので、細切れになりすぎてうんざりしてくることになる。

唐揚げに醤油とマヨネーズとソースとケチャップ、全部掛ければ美味しくなると思っているのだろうか。
メインとサブの切り分けができない。引き算ができない。濃淡の塗り分けができない。
そういった印象。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!