これが「ともだち」ってものだと思う





2025年6月20日
1〜3巻161、4巻143、5〜6巻約140、7〜9巻約150、10巻200ページ。
少し不思議なSFのような日常のような哲学のような、高校生女子二人の「ともだち」の話。
奇想天外な日常コメディというスタートですが、「友達選定」と「デジタル天国」という設定が二本柱となって世界観を支えており、どこかそらおそろしいような哲学的な雰囲気を醸し出しています。こういうの大好き。
襲いくる謎生物、便利そうなようなそうでないような謎ガジェット、カジュアルに行われるコールドスリープ、しれっと家に居つく未来からのロボット……楽しい。
読切連作を基本として、6巻ではいろいろつながるタイプのオムニバス展開、7巻ではまるごと1冊鏡の世界の大長編、そして……9巻から10巻の、今までの話の虚実の境界線を崩してくる展開。思わず2周目に突入するタイプの構成で、めちゃくちゃ私好みです。
そういった楽しい部分もさることながら、なんてったって重要なのは女子二人の関係性。
金やんは至ってフツウの子、高木さんは少しズレてる子、という印象なんですが……この高木さんがこう……「友達選定」の書類にみっちり書かれた内容に「ひでぇな、おいw」とツッコミ入れたくなる感じではあるんですけど……ずっと友達ができなかった理由が悲しくて、「友達選定」制度に全てを賭けてはっちゃける気持ちわかる。
そしてもうほんと、10巻がね……この、友達との関係にズレが生じるこの感じ、うまくいかないこの感じ、覚えてる、自分も若い頃にこんなだった、という痛々しさ……冷凍保存されていたあの頃の気持ちが解凍されたような……。
私は「ともだち」の持つ力を信じてる。会うだけで時空を超えるような特別な、ともだちの力。だからこの作品がたまらなく好きで涙がこぼれる。
〜〜〜〜〜
友達を書類でマッチングして決める「友達選定」制度の延長として、結婚を前提としたお相手を紹介する「赤い糸」制度が登場するんですが、その通知書類の通称が「赤紙」ってところに、召集令状かよとツッコミを入れつつ結婚とは何かを考えたりもしました。
〜〜〜〜〜
爆安になる機会も多いので、ぜひその機を掴んでお読みください。
少し不思議なSFのような日常のような哲学のような、高校生女子二人の「ともだち」の話。
奇想天外な日常コメディというスタートですが、「友達選定」と「デジタル天国」という設定が二本柱となって世界観を支えており、どこかそらおそろしいような哲学的な雰囲気を醸し出しています。こういうの大好き。
襲いくる謎生物、便利そうなようなそうでないような謎ガジェット、カジュアルに行われるコールドスリープ、しれっと家に居つく未来からのロボット……楽しい。
読切連作を基本として、6巻ではいろいろつながるタイプのオムニバス展開、7巻ではまるごと1冊鏡の世界の大長編、そして……9巻から10巻の、今までの話の虚実の境界線を崩してくる展開。思わず2周目に突入するタイプの構成で、めちゃくちゃ私好みです。
そういった楽しい部分もさることながら、なんてったって重要なのは女子二人の関係性。
金やんは至ってフツウの子、高木さんは少しズレてる子、という印象なんですが……この高木さんがこう……「友達選定」の書類にみっちり書かれた内容に「ひでぇな、おいw」とツッコミ入れたくなる感じではあるんですけど……ずっと友達ができなかった理由が悲しくて、「友達選定」制度に全てを賭けてはっちゃける気持ちわかる。
そしてもうほんと、10巻がね……この、友達との関係にズレが生じるこの感じ、うまくいかないこの感じ、覚えてる、自分も若い頃にこんなだった、という痛々しさ……冷凍保存されていたあの頃の気持ちが解凍されたような……。
私は「ともだち」の持つ力を信じてる。会うだけで時空を超えるような特別な、ともだちの力。だからこの作品がたまらなく好きで涙がこぼれる。
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友達を書類でマッチングして決める「友達選定」制度の延長として、結婚を前提としたお相手を紹介する「赤い糸」制度が登場するんですが、その通知書類の通称が「赤紙」ってところに、召集令状かよとツッコミを入れつつ結婚とは何かを考えたりもしました。
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爆安になる機会も多いので、ぜひその機を掴んでお読みください。

いいねしたユーザ2人
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shikimi さん
(女性/50代) 総レビュー数:445件
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お白湯 さん
(女性/-) 総レビュー数:1件