風の色まで憶えてる
」のレビュー

風の色まで憶えてる

表紙が叫んでた

ネタバレ
2025年6月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「青春!」と。
連載版の表紙も素敵だけど、こちらもすごくいい。タイトルも美し過ぎる。何せ表紙の絵とタイトルに一目惚れし読むのを決めた作品ですので。
透明感のあるブルーやエメラルドグリーンの色の中、清々しい風が吹く。そんな世界がまざまざと浮かぶ。それはもう爽やかそのもので、とっくの昔に忘れてしまった何かが私の中に蘇り心が浄化される思いでした。

お兄ちゃん気質で優しく頼りがいのある森と、学校一美しい容姿を持つ道音。
森は道音を一目見た瞬間恋に落ちる。
この作品は作中色んなタイプの風を感じるけど、森が初めて道音を見た時に吹いていたのは春一番のような強い風だった。この時の気持ちを春雷のようだと表現した森。彼の受けた衝撃が手に取るように分かる。
一方の道音は時間をかけて森に惹かれていく。彼が徐々に森を好きになっていくの、見ていて嬉しかったなあ。道音顔だけ男子じゃなくて人を見る目あるな。だってほんとに素敵なのよ。森くん高1よ?こんな高1男子いる?この誠実さ出来上がってる。2人の時は「おいで」とかドッキューン!

想いが通じ合ったシーンもキュン爆発だったんだけど、強いて言うならこんなピュアな2人だからこそ、ファーストキスは衝動的ではなくもう少し時間をかけてコマも割いて欲しかったかも…と思っていたら、おかわりありましたー!
しかもここ連載版表紙の場所よね。緑、ベンチ、2人のシャツに注がれる木漏れ日。道音の長めの髪が揺れている。きっと優しい風が吹いている。そんな中2人手を重ねた後で…。そう!この2人にはこういうシチュがぴったり!ああ、ありがとうございます!スマホに向かって大興奮。
でもこれで興奮しちゃってたら私…皆様のレビューで今後どうやらもっと濃いイチャイチャが来るってことを知っちゃった私は…ますますの期待と興奮で胸が膨らみ過ぎて今にも空を飛んでしまいそう。
ああ早く私を飛び立たせてーみつせい!
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