このレビューはネタバレを含みます▼
27歳•スラム育ちの榊猛は腕の確かな殺し屋ですが、大雑把でバカなので、死体の始末屋•温厚な跡無潔とバディを組むことになります。潔が33歳にしてDTと聞き、榊は俄然興味が湧きます。早速二人が組んだ初仕事はサクサクと片付き、良い気分になった榊は潔の初めてを頂戴します。事後、「いい恋人が出来たことだし、これからよろしく」と言う榊にクールなままの潔でしたが、榊が死体をdisった途端に榊をホテルの隣の隣の室までブッ飛ばします。その怪力もさることながら、受けたダメージの割にはあっという間に回復する榊も凄いです。そして二人は高級ホテル3室分の賠償金50億円を折半で支払うことになるのでした。潔のサイコと榊のバカの掛け合いはもちろん、それぞれのモノローグも笑えます。ミンチなお仕事を始め、ヤバいシーンには「SENSITIVE CONTENTS」のプレートを掲げた潔が現れて、その顔つきに笑わされます。また、ナニがびっくりするほど直線です。真っ直ぐすぎて笑います。さらに最中にターゲットが現れて、下半身丸出しの二人が夜のビルの屋上を疾走します。それでも最後はよくできたエンターテイメント映画のラストシーンのようで力がありました。デビュー作らしい勢いとセンスに溢れた作品です。