暗闇の龍は蜻蛉を抱く
」のレビュー

暗闇の龍は蜻蛉を抱く

いさき李果

すごく雰囲気がある

ネタバレ
2025年6月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ いさき先生の作品は、いつも作品全体に独特の雰囲気があって、それを感じながら読むのが楽しい。特に、底知れない考えを持ってるようなデキる渋い男に先生特有の魅力と雰囲気があって、本作はそんな男達が勢揃いした作品で、すごく良かったです!キャラ達を見てるだけでも楽しい。
固い意思と実行力を持って、手に入れたい大事な存在を守ろうとする煌の執着には冷静さと熱さがあり、そんな煌に翻弄されながらも自分の気持ちを見つめて進むべき道をきちんと見つけている利世。彼らの生きる世界には、いつも危うさがつきまとい、冒頭から最後まで、不安と緊迫した空気が常に漂っている。その中で、覚悟を決めて気持ちを与え合う彼らがどうなっていくのか、終始ハラハラとして、すごく惹きつけられる作品。すごく面白くて、覚悟を決めて地に足のついた潔い男達がとても魅力的で、好きな作品です!
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