ディファイン・ザ・リレーションシップ【タテヨミ】
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ディファイン・ザ・リレーションシップ【タテヨミ】

チャダ/フローナ

貴族受が初めて地下鉄に乗るシーン好き

ネタバレ
2025年6月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ これは凄い。とんでもない名作だった。α×αで、転変無し。冒頭がタイムズスクエアのニューイヤーキスから始まるので、アメリカのリーマンBLかと思ったら、庶民育ちのエリートディレクター攻め×英国貴族受けでした。とにかく、受けのカーライルがとんでもなく高貴だった…、地下鉄に乗るのが初めてでICカードを買うのにもたつき、みかねた攻めに女王即位50周年記念のICカードを貰って、内心(宝物にしよう…)と健気に思うシーンなど、海外のアレコレがサラッと出てくるセンスに痺れました。高貴な受けのカーライルは、弟に「兄が笑ったことは数えるほどしかありません」と言わせるほど表情が希薄で、社交界で生き抜くための彼なりの武装だと判明してくると、お祖父様に締め付けられた生い立ちに思いを馳せてしんみりしてしまった。

全編通してエロいシーンはとことんエロかった…、ちょっとこの尋常じゃないエロさを分かち合いたいので、40話から45話までの「一夜」を読んでレビュー欄に戻ってきてほしい。というか長いな…!そりゃあ濃厚なはずだぜ。直前に、攻めの家族と食事するエピソードで、カーライルが誰とも交際経験がないことが明らかになり、その無垢さに攻めの姉が「なんでうちの弟なんかと…!」と驚きメロメロにされるわけだけど、そんな無垢なカーライルを、潮を吹くまで追い詰めたアッシュ(攻め)は罪深い。尿と勘違いしてグズグズに泣くカーライルの姿に興奮して、よりひどく攻めるアッシュがヤバかったです…、ごちそうさまです…、その後にすれ違いが起こり、なんとエチシーンがないまま80話近くまで続きます。50話から関係がリセットされて、アッシュが追いかけはじめると、貴族社会へ庶民が足を踏み入れる難しさがかかれつつ、伏線を回収してのお祖父様との対決、大団円まで疾走感のある読みごたえでした。そして92話から96話…!とんでもないエロが待っていました。ラットになったアッシュは、何度も来るな引き返せと警告したのに、聞き入れなかったカーライルが酷い目に合います。理性がふっとんでいるので、欲に忠実なアッシュが、ほんとうに容赦なくて、ノッティングされてグズグズに泣くカーライルに興奮を強めていくアルファ性全開のアッシュの三日間が堪能できます。まだ外伝が配信されるらしくて楽しみです。
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