ゴミ屋敷の鎌倉さん【単行本版】
」のレビュー

ゴミ屋敷の鎌倉さん【単行本版】

あるくジョー

今後に期待

ネタバレ
2025年6月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルに惹かれ購入。
ゴミ屋敷の住人というのは、片付け下手というより心が傷付いている人だと思うから、もっと闇深い話かと思ったらちょっと肩透かし感あった。
いや用意した設定は(あるあるだけど)よかった。
でも全てにおいて深堀りはされず、その「設定」だけがあり、かなりあっさり目でサラサラ〜っとびっくりするほど早く読み終わりました。
鎌倉さんの在職中の苦しみも(先輩の言葉は小冊子を読めば分かるのかな。未読なもので)、荒井くんの弟への罪滅ぼしも、2人の距離が近づく過程も、どれも浅くて表面しかなぞっていないから、うまく感情移入が出来ないままだったのが残念。
ゴミ屋敷というと真っ先に浮かぶ大好きな作品があるばっかりに、つい比べてしまうってのもある…

絵はシンプルながら見易くて良いと思います。
荒井くんは弟のことがなくてもきっと鎌倉さんの手助けをしてくれたんじゃないかなと思えるような優しい人で、恋してからはワタワタしちゃってるのも可愛かった。
鎌倉さんは色気たっぷりで、ずっと受け身だったのが荒井くんと逆転するような形で積極的になっていくのが萌えた。
絶対素晴らしい作家さんだと思うんですよ。
今回はちょっと惜しいと感じただけで、今後も敬遠するということではなく新作とか常に気にすると思う。期待してます!
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