このレビューはネタバレを含みます▼
要約してしまえば、NYからの転入生・和真と、ゲイである優等生・蓮の初恋成就の物語なんですが⋯⋯。
ふたりが中学生で出会い、惹かれ合い、大人になってから再会し、ふむふむと読み進めると、実は離れていた間に衝撃的な出来事が起きていたことが。
これはもう、読んでいて辛いし、痛い!胸がキリキリ痛くなるというあの現象が。
作者様に「そんなに酷くしなくても⋯⋯」と涙目で訴えたくなるくらい、ふたりの恋は苦しい。
実は初回読んでから、さてもう1周、とはなりませんでした。それくらい辛いんです。
中学生のあの雨降りのたった1日が、人生を、恋愛を大きく回転させてしまう。
ここは、実際にご自分で読んでいただきたいので、詳細には触れずにいます。
大人になって再会してから、離れていた間のことに触れない蓮。和真に、当時の友達との連絡も取るなという徹底ぶり。
あらすじにもあるように、それでも離れ難いふたりはセ フレになるんですが、それで収まるわけがない。
この物語はBLです。いくら和真がストレートだと言っても、ゲイの話なんです。
けど、このふたりはお互いがお互いしか必要としてない愛の形を持っています。ゲイだから、とか、ノンケだから、とか関係なく、お互いだけを求める姿に、陳腐ですが心動かせれました。
すごく、すごく切ないです。
ですけど、読んでほしいなぁと思える作品です。
わたしと同じ感動を共有していただきたいです。
小冊子2023の方は、ふたりの後日談のかわいらしい話になっています。こちらもどうぞ。
ちなみにわたしは蓮推しです!イケメンというか、かわいい。ドライなところもいいですが、デレて無邪気になるところも好き。心の中に複雑な想いを持っている、そんな強くて一途な彼を推します!
シリーズ作品『四季』に、ふたりのその後が載っているということで、それがすごく評判が良いので購入検討中です!
刺さる人には刺さる作品だと思います。