愛蔵版 蛍火の杜へ
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愛蔵版 蛍火の杜へ

緑川ゆき

どうにもならないけど、どうにかしたい恋

2025年6月29日
表題作は映像化もされた「蛍火の杜」。不朽の名作です。
映像と比べると時間の経過が早く感じる(というか本作からあの映像を作成したスタッフが神)けど、やはり情緒たっぷり。
ラスト、ホントどうにかしてあげたいけど、どうにならない。本作に収録されてる番外編を読んでも、いかにギンが蛍を想っているかが分かって、余計に切ない。これが最善だと頭では分かっているけど。
切ないのに読んじゃう、読んでは切なさを引き摺るというこのループよ。。。

他、2編が収録されています。どちらもラストに余韻を持たせるストーリー。なのだけど、個人的には(表題作は仕方ないにしても)この2編に関してはハピエンまで描いていいんじゃないの〜?という気が…。やっぱり野暮ですかね。。。

という点も含めて、愛蔵版、最高でした。
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