穏やかに生きたい悪役令息なのに、過保護な義兄たちが構いすぎてくる ~イヴは悪役に向いてない~
鯖猫ちかこ/逆月酒乱
なかなかに没入しづらい作品ではありました
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼
設定、キャラなど割りと好きな要素ではあるのですが、主人公イヴ=伊吹のぐるぐる悩む心情がずーっと綴られていて、没入はしづらくなかなかに集中力が切れがちでした。
かと言ってそれが嫌と言う訳でもなく、ただ分量はもう少し減らした方が良かった気がします。
イヴは前世の記憶があるのですが、そこに纏わる色々な謎が最後の五分の一ほどに集約されていて、尚且つそれをもたらされるのがほぼ登場人物の1人であるアンリからと言うのが何とも勿体無いなぁと。
イヴの家族も前半は沢山出てくるのに、後半全然だったり、アルベール、レオンと結ばれた後、どうなるのかとかその後のお話ももう少し欲しいなぁとか。
続くのか続かないのかと言われると続かないのかなぁとも思えるし…。
あとタイトルの義兄たちと言うのは厳密に言うと義兄は1人なんだよね…そのようなポジションのレオンは今の段階では義兄ではないんだけど…。
義兄と義兄みたいな立ち位置の人ってふんわり括った感じなのでしょうかね…少し引っ掛かりました。
伊吹の葛藤は嫌いではなかったです。
もう少し練ってもらえたらもっと好きな作品だったと思います。
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