針のかたなと御器のふね
」のレビュー

針のかたなと御器のふね

日の出ハイム

いろんな古典がオーバーラップして楽しい。

ネタバレ
2025年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一寸法師を原点にして、竹取物語や百人一首や源氏物語など、古典文学にちなんだキャラがわさわさと登場してくるバラエティに富んだ作品です。(きっと貴方の推しキャラもいるはず…)

かといって肝心なBL部分も蔑ろになってません。主役2人の心の通わせ方は男同士の絆を感じるし、身長差、身分差、性格の差を補って余りある愛情をたっぷりと感じる事が出来ました。

特に兵九郎の『人の7倍半歩く』という独白には、これまで培ってきた彼の思慮深さと心根の強さと地道な努力を感じてキュンときたし、普段は喰えない琴平が、兵九郎を戦いに出したくないとゴネるとこも不意打ちでキュンときました。
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