泣いてみろ、乞うてもいい
」のレビュー

泣いてみろ、乞うてもいい

VANJI/Solche

目が離せない注目作品

ネタバレ
2025年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 他アプリで課金する程ガッツリのめり込んでいる作品でシーモア様にリクエストを送っておりました所配信して頂き凄く嬉しいです!作品についてですがヒロインの成長、葛藤、人間関係の機微などを深く掘り下げたヒューマンストーリーにラブストーリーが加わった良質な映画のような壮大な物語で、読み進める度にレイラの揺れ動く感情に引き込まれます。マティアスの愛情がピュアな形ではなく仄暗くどこか歪んだ形で表現されるからこそ、公爵としての孤独や自由に飛び立とうとするレイラを籠の中に囚え支配という強い執着が物語のスパイスとして上手く効いていて甘い恋愛ではなく支配による大人の関係の描写もありドロっと生々しい欲望をぶつけることも…。レイラの生い立ち、身分差、カイルやマティアスとの関係の変化、終盤で戦争での別れなどギュっと胸が苦しくなる場面がありますが、その分レイラが逞しく成長し幼い頃ビルおじさんが言ってくれた立派な大人になるという言葉を胸に刻んで誠実に生きようとする姿が健気で心が震えます。マティアスの不器用で屈折した愛情がレイラだけにしか向けられないことやこれから発売される10〜11巻あたりでレイラが幼い頃母に渡された青い飴を思い出し泣く姿を見せるのはマティアスだけであることなど、ふと考えさせられるような想像の余地があるのが魅力。原作での流れを把握しており今の所ゆっくり話が進んでいますがこれからもっと盛り上がるので漫画版の展開に凄く期待しています。原作を読む事が可能であれば是非原作小説も読んで頂きたいです。(その際はハンカチ必須)登場人物の心情を繊細に表現されており原作も読み進める手が止まらなくなる筈。Solche先生が紡ぎ出す珠玉のストーリーにVANJI先生の神がかった画力でこの話の素晴らしい世界観をもっと盛り上げてください。とにかくVANJI先生の作画が飛び抜けており耽美な色彩感覚と作画の凄さに圧倒されます。カラーの漫画の中で異彩を放つ程この作品は特別感がありずっと眺めていたくなるような唯一無二感があってデジタル版だけでなく単行本も購入してしまう位好き。レイラの可憐な透明感とマティアスの色気がダダ漏れで美の極みとはこの事だと思います。マティアスがレイラとの恋愛で変わっていく姿を追うのも楽しみの1つ、ややお高めの価格ですがそれだけの価値があり見応えがある作品なので強く購入をおすすめします。
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