ふるえる夜のひみつごと
」のレビュー

ふるえる夜のひみつごと

小椋ムク

やっぱり好きだなぁ!

ネタバレ
2025年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小椋ムク先生、BL小説の挿絵が多い先生ですが、私は先生の漫画が好きで好きで…。ただ寡作で、原作付き以外の単行本は3冊しかなく、それがとても残念です。今作も紙本で持っていたのですが久しぶりに読みたくなって電子で購入、読み返しました。

短編集です。優しい絵柄とマッチした優しいお話が綴られています。

【ふるえる夜のひみつごと】高校生カプ。光が苦手な古屋と暗闇が苦手な氷見という、一見相容れない2人。寮の同室でもあり、お互いの秘密を知って近付いていきます。ちっちゃな氷見は背の小ささをカバーするかのように超強気。一方の古屋は落ち着いててのんびりしてる風。でも意外と積極的!
氷見がキャンキャンしててかわいい。148センチはちょっとかわいそうすぎると思ってしまいました…。あとがきで高2で伸びて165センチになると書いててほっとしました(笑)

【ただ、君を待つ】リストラされた元サラリーマンと、公園のベンチに座る不審な大人のカプ。いやほんとに始まりはそうなんです(笑)不審者が寝てる間に優しくしてあげた元リーマン、不審者はその人にお礼を言いたいと待っているのですが、元リーマンはその事を明かさず…。と、お互い名前も知らない人同士。恋愛的な発展をしそうなところで終わりますが、二人の優しさをほんわかと感じられる作品です。

【ラ・ラ・バイバイ】高校生カプ。言いたいことを口に出せない安達が屋上で出会ったのは後輩の常盤。安達の言いたいことをじっくり待って聞いてくれる常盤は割とズバッと言うタイプですが、胸の内は簡単には口にしないと言います。さて、その胸の内とは…?ちょっと変な歌がツボに入る(笑)

【ヒナの純情】先生と高校生のカプ。夜の繁華街で見かけた高校生に就職先の高校で出会った仁科。危うげな彼、青井は亡くなった生徒と何か関係があるらしく…。
ちょっとですねぇ、私が年を取りまして、先生×生徒があまり受け付けられなくなってるんですよね…。フィクションとして楽しめてはいるんですけど、手を出すなと思ってしまう矛盾(笑)

あー、またオリジナルの漫画書いていただきたいです。優しい気持ちになれるお話が大好きです!
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!