このレビューはネタバレを含みます▼
「ゆっくりあるいてじゅうごふん」「午前3:00のアイスクリーム」で、そのセンスに驚かされた作家様。
こちら最初タイトル見た時どういう意味だろうと思ったんですけど、またもや唸ることとなりました。
怪我をして痣になったつま先を「紫陽花の花びらみたい」なんて表現するの聞いたの初めて。
この作家様やっぱり凄い感性の持ち主だわ。
さてこの美しい表紙に写る美しい2人はあおと想と申します。
お人好しで損ばかりしている会社員のあおと、猫のように気まぐれな可愛さを振りまく想。
でも想に関しては何やら大きいものを胸に抱えている感じがプンプンする。きっとこれから紐解かれていくのでしょう。
冒頭何ともエモい古風な平屋があお&私を出迎えた。(エモいという言葉初めて使っちゃった笑)
木の匂いが漂ってくるような家。お風呂場の蓋も床も檜?
もっと隅々まで見たいー。間取りも欲しい。
そして美味しそうな料理。あおの作った栗ご飯と卵焼き食べたーい。
このおうちと料理もっと描いてください〜!
最初後ろ姿が続き顔を見せてくれない想。
突然来た見上げアップにのけぞった。
何とまあ少女漫画もびっくりの可愛らしいお顔。
あおとの身長差もあって高校生にしか見えないけど何歳なんだろう。表記あった?
歳とか素性もそうだけど、それ以外でも疑問に思うことや伏線っぽいものがたくさん見受けられる冒頭の短編3話でした。それも納得、この後に前日譚である本編に続く形となっています。
2人の出会いから描かれており、1巻はあおが恋の予感を感じまくったところで終了。
恋の予感も何も、2人のイチャラブしっかり見せつけられ済みなんですけどね(笑)
この構成も素晴らしいですよね、だって現在をもう描いてしまったんだから変更利かないですよ。作家様の自信が伺えて惚れ惚れするし、ラストまでの詳細なプロットが既に出来上がっているならそれはそれですごく好感が持てる。私ヒットしたから続編決定とか実はあまり好きではないんですよね。(独り言です、すみません)
これは目が離せない作品になりました。
正真正銘続編が楽しみです。