明日は我が身の分水嶺
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明日は我が身の分水嶺

亜良々來

じれったいほど奥手な2人、更に我慢の2巻

ネタバレ
2025年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙が気になりすぎて1巻を購入したのが去年。今回新刊出る!?にやっぱり2巻も購入一択しかありませんでした。。因みに読み放題で1巻読めます!(←待てば2巻もそのうち)
なんと言っても人物も背景も丁寧で細部まで美しい!
寡黙護衛と麗しき神官という好みなCPと、フルゥトの聖母の様なほわっとした笑顔に癒されました。この笑顔にレイヴン一発KO(笑)

また特殊なお国柄で、神官であるフルゥトがあらあらそんな事しちゃうの!?むしろそれが聖なるお仕事!国を挙げての開放的な儀式に当人達は至ってマジメなだけにシュール!
気持ちが高ぶり過ぎて神官が襲われないように目を光らせている護衛のレイヴン。お互いの立場を思う余り一歩を踏み出せずにいる2人のもだもだ!!好意を寄せているのは一目瞭然なのにもどかしい。出逢いから5年、ようやく動きだします!

レイヴンくん、真面目で真っ直ぐなだけに鈍い!鈍すぎるぞ!見かねて警備兵の3人がお膳立てしてあげちゃう1巻。媚薬がテーマなだけに、後半にかけて絡みは多め!!レイヴンの引き締まった筋肉の質感の描写は本当にお上手で、鍛え上げた男の身体‥見惚れてしまう。ただ、その鍛練の証と同時にフルゥトへの煩悩との戦いだった過去も。
ページ数は普通の単行本と比べると、半分位のボリュームですが、純粋な思いとエチエチのギャップとバランス含め読み応えがあるので、満足度は高めです。
気持ちが通じあった後の2巻。あ~んな事やこんな事したのに、距離が縮まる所か初期化されたかの様なウブさ健在!!
今回はフルゥトが神官代表として大祭へ向かい、レイヴンをお供にちょっとした小旅行!またとない2人きりのチャンスに積極的になるフルゥト!と公私を分けろと教えこまれたレイヴンとの心の葛藤が、真綿でじわじわ締め付けられる様な感覚でみてました。
でまた、勇気を出したフルゥトが不憫で、、結局我慢に我慢を重ねた反動があの勢い任せのキス!激しさとレイヴンの押し込めていた本性が爆発!特に帰還の前夜とか、こりゃ副作用相当ヤバイな、と。そのあとは2人同様我慢していた読者にもご褒美タイム!体格差!有り難き幸せ!!思ってた以上に甘えん坊!普段の仏頂面を崩しにかかるフルゥトに従順な年下わんこの顔(笑)自分の新たな魅力に鏡とにらめっこ!←そういうとこだぞ~!
しっぽふって続きを待てしてます!
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