恋をするならひれ伏して
」のレビュー

恋をするならひれ伏して

ハルモト紺

まだまだ道の途中、でも2人なら…。

ネタバレ
2025年7月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高評価の理由に納得の1冊!!
よくあるリーマンライバルものだろうなと舐めてかかって申し訳ございませんでした!!!
上手に甘えることができない…どこにも甘えどころがない2人がお互いにとっての拠り所になるお話と言えば簡単なのですが、その過程と心理描写の描き方がうますぎて…うますぎて…。
育った環境も今の立場も似ているようで似ていない2人。それを表現する情報として出される妹とケーキ。
まじで秀逸すぎる…!!
ケーキ食べているシーン、幸せの絶頂で苦い思い出が最高の思い出になるはずだったのに、電話一本でさらに苦しい思い出に変わってしまって、ケーキ一つで情緒がとんでもないことになりました…。上げてもらえたと思ったらすぐさま急転直下。恐るべしチョコケーキ…。
それでも最後に2人を繋げたのが、その時のチョコケーキに刺さってたロウソクとか回収の仕方が鮮やかというか見事としか言いようがない!!!!
まだまだ描きたいことあるのに自分の中でそこをうまく咀嚼して言語化できないから、とりあえず読んで欲しいとだけしか言えない〜!悔しい!!
物語の壮大な序章を読んだというか、今から彼らの人生が始まるというか…!!!
早瀬の独立の話もそうだし、時藤も父親との確執が解決したわけではないので続編決定のお知らせを見た時にはもはや決定事項だったのでは?と思わずにはいられませんでした!!嬉しい!!!
きっとまた辛い出来事がたくさん2人には襲いかかるんだろうなあとドキドキしますが、それでもちゃんと考えて、2人で納得した答えを出して壁を乗り越えていくんだろうなあと考えると、まだ続編始まってもないのに(2025.秋スタートとのことです!)胸が躍りますね!!!!!!!
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