このレビューはネタバレを含みます▼
物語の入り方から中世までの流れは引き込まれましたが、現世、未来と進んでいくうちにいったい何を訴えたいのかわからない作品になってしまった。
永遠とは、生きる事とは。
それを訴えかけるお話だと思ったんだけど。
どんどん現代社会の風刺が入ってきて、あれも訴えたいこれも訴えたい状態になり、いったいこのお話は何が言いたいんだ?
となってしまった。
いつまでも続くハヤセ一族の執着も見ててキツい物があった。
あそこまで不快なキャラを作れるのは凄い事なんだけど。
いつまでもハヤセの顔(子孫代々)を見続けなきゃいけないのにイライラするし、話は引き伸ばしすぎで読み終わりには疲れ果ててました。
最終話は別のサイトで見ましたが、腑に落ちない結末で残念でなりません。
一般的にはハッピーエンドかもしれませんが。
あれだけ欲張った結果、ただただ永遠を生き続けるって終わりはちょっと…
浅い終わり方に思えました。
永遠や支配という事の愚かさ、生きる事の儚さや命が移ろいで紡がれていく事の大切さを描きたかったわけではないんですね。
もっとメッセージ性があるのかと期待しすぎました。