このレビューはネタバレを含みます▼
いつもは流せても、その日その時その瞬間はダメだった。
攻:阿久津×受:水野にそんな瞬間が訪れてしまい、タイミング悪く阿久津の母が倒れたため二人の歯車は狂い別れてしまいます。母に孫を見せようと攻は見合い結婚するも子供ができず3年で離婚。離婚が決まった日にいつもの居酒屋で受の新しい彼氏を紹介されと、お互いが相手を必要としよりを戻したい時に状況がそれを許さず、恋人に戻るまでに9年がかかります。決別の瞬間を後悔し、相手への気持ちを残している様が両視点でその時の年齢と共に綴られていきますが、現実にありそうなタイミングの悪さに「またかよ!まだ復縁しないのかよ!」と途中から焦れてきました(苦笑)
切なさとページ数の多さは必要ですが、もう少し早く復縁して最後の2人のイチャイチャがもっと欲しかったと思います。
ごくあっさり書かれてますが、攻が妻と致したとわかるシーンや受が年上彼氏と最初に致す時の描写があるので、地雷の人はお気をつけ下さい。
今回、新装版を再購入しました。お値段がかなりリーズナブルになって素敵な挿画もある上、番外編で2人のその後も入っていて満足です。
「雨降って地固まる」という言葉がありますがこの2人の雨は長すぎて、その間に猛省した成果でしっかり結びつきを強固にしていましたね。
阿久津には今度こそ進むべき道を迷わず、水野と一緒に幸せになって欲しいと思いました。