雪原の月影
」のレビュー

雪原の月影

月夜/稲荷家房之介

ぜひ全3巻とも読んでほしい。

ネタバレ
2025年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本編2巻と番外編1巻。
どちらもそろって読んでこそだと思います。
領地再生のところも長く、ただエルンストとガンチェの恋愛にとどまらないとても良い作品。
途方もない領地再生、エルンストが皇太子として学んできたことと、本人の資質、そこが発揮される。
よき領主として、領民、領兵隊に慕われるエルンスト、しかし伴侶であるガンチェに対しては子供のようになる。
そこがかわいい。はじめは恋などわからなかったのに、ガンチェの告白を機に考え、両想いに。
そこからの相思相愛ぶりはまわりがあてられるくらい。そして、エルンストは良い意味でも元皇太子で、なぜか閨ごとを素直にこたえてしまう。その領兵隊長のタージェスとのやりとりも面白いです。
過酷な戦闘シーンもありながらも、ほっこり、にやけるシーンもあり、二人の寿命の差での別れに、切なくなるところもありで、
じっくり世界観にひたれました。
番外編では本編で語られなかったエルンストとガンチェのこと、タージェスとティスの話なども盛り込まれ、より楽しめました。
結構タージェスとティスのことが気になっていたので、二人の進展と別れとが読めてよかったです。
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