ご飯は私を裏切らない
」のレビュー

ご飯は私を裏切らない

heisoku

ギリギリなんとかなってる日々

2025年7月18日
161ページ。
自虐系コメディー……ではあるんだろうけど、ギリギリ綱渡りで生きてる感じの主人公が心配になっちゃって、笑うどころではない。あたりまえみたいに出てきてるけど、幻覚、ヤバくない?ちょっとかわいいけど……ヤバくない?ヤバいよね??公的な助けが必要なんじゃないか、けど自立できている現状の方が本人には幸せなのではないだろうか、複雑な気持ちでオロオロしてしまう……。
そんな危機感を抱えつつ、主人公の「今のところなんとかなってる生活」を眺める作品。無駄知識で現実逃避する思考回路に馴染みがあり、親近感を覚えつつ読み終えました。
なんかこう、いろいろと心配ではありますが、がんばってるね、と労いの気持ち。そして、最終的に「ごはんが美味しく食べられている」という点には安心。
ごはんが美味しいって思えるのは、生きていく上でとても大事だな、と……最近メンタル的に開き直ったらごはんが美味しくなった自分はしみじみと思います。
自分がイクラ好きだったらもっと親近感が湧いたかな、と思うと惜しい気持ち。(魚卵全部苦手)
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