このレビューはネタバレを含みます▼
これまで読んだ獣人漫画の中でも、かなり好きな作品。絵が上手くて心情描写が丁寧で、物語に引き込まれます。
前作「ペンデュラム」で出てきたクセがあると思われたCPジュダとダートが主役ですが、彼らを深く掘り下げた今作を読むと、全然問題人でなく、情愛豊かで人として素晴らしい優しさと強さを持っていて、とても素敵な二人でした。キャラが魅力的なので、話を追うのが楽しいです。惹かれ合う魂の番なのに、二人とも生い立ちから自立心が強く、意地っ張りで、なかなか心を相手に解放できないせいで、色々なすれ違いが起きるけど、気持ちが通じた二人の結束は何より強く、最後の方はそんなラブラブな二人を見られて最高でした。最後まで飽きることなく、ずっと読んでいたい位に面白いです。
絵がとても良くて、ダートの顔と体型に色香が溢れてて、少年から青年に変わる容姿にも惹きつけられます。お話も小説原作があるかのようなしっかりとした骨組みで、α、Ω、βの苦悩、名家と貧しい家庭の苦悩、生き抜く強さ、弱さ、愛情、恋等、沢山の要素が詰まっています。周りのキャラも立っていて彼らの背景にも深さがあり、展開がドラマチックで面白く、心情描写の濃い読み応えのある作品。かなりオススメです!
7巻までジュダとダートの話がメインで続くので、7巻まで全て読まれることをオススメします。