影の宮廷魔術師
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影の宮廷魔術師

白石琴似/羽田遼亮/黒井ススム

異世界知識がティッシュレベルの薄さ

ネタバレ
2025年8月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 300人の敵兵に包囲された王女を救うために火牛の計で敵陣を混乱させる、とか主人公がやり始めるけど、その直後に主人公が敵兵を100人単位で吹っ飛ばせる大魔法をぶっ放してて、じゃあ牛使わずにそれでいいじゃん、ってなった。
しかもその300人の所に行くまでの間に敵本陣の横を通り抜けてるんで、いや本陣にその魔法ぶっ放せば?と。
さらには、残り400人を撃退するために、ワザワザ自軍の砦の抜け道の情報を敵に流して決戦を促してその後ろから挟み撃ちにして、とかやってるが、撤退を始めた敵軍にまた大魔法ぶっ放してるし。
回りくどいことせず最初に敵本陣に2、3発大魔法打ち込めば敵軍は混乱して退いてっただろと。
主人公が無双の魔法使いでしかも軍略家っていうのを1つの会戦の中で表現したいという作者の都合と力量のなさのせいで、力と知識はあるがIQは低い残念なやつになってしまっている。
にも関わらず、主人公自身は自分がデキるヤツだと思って基本的に周りを見下してるし、なぜか周りも主人公を持ち上げる。
これでギャグ漫画じゃないというんだからすごいね。

ちなみに、1巻で出てくる異世界知識は火牛の計だけ。うっっっっっすい。
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