ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける
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ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける

セキモリ/クレイン

コミックス版描き下ろしが最高です

ネタバレ
2025年8月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話連載から読んでいたので、ずいぶん長いこと読んでいますが、女性マンガでこれほどハマった話はありません。幼いアリスが年上の女性ララに恋をするも、相手は年上が好み。すったもんだのすえに結ばれるまでのお話です。
ストーリーが非常に巧みで、アリスがララより年上になる過程は「その手があったか!」という大逆転。
そして愛する人を失ったアリスが生きた20年間を思うと涙が止まりません。

アリスがララと結ばれてからの後半も物語は加速して、クライマックスではなぜアリスのような強い魔法使いが生まれたかの秘密も明かされます。
恋愛漫画としてもとても心を動かされますが、世界観も魔法使い同士の人間関係も見逃せません。

そして作画の先生の描写力!
少女マンガなのに竜はエグいほど迫力があります。
生活感ありそうな庶民の部屋も、豪華なお城の調度品も神秘の魔法のシーンも、描写力がただ事ではないです。
コミックス描き下ろしの“あの”シーンも聖母子像のように神々しい。
そう、描き下ろしがとてつもなく良いのです。
大事なシーンで出てくる子守唄も良い仕事してます。
その後の幸せなアリス達が堪能できます。

単話で揃えた方にも、ぜひ読んでいただきたいです!
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