食べちゃだめなのにおいしいです
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食べちゃだめなのにおいしいです

山田2丁目

スタンダードな前作、逆転現象が面白い今作

ネタバレ
2025年8月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ最新作。前作の世界観はそのままに、穂高と大喰が従兄弟という設定で穂高は少し登場します。始めは少し混乱しましたけど、穂高は鬼業界で名が知れ渡ってるだけで、前作とは別高校が舞台です。

前作も面白かったけど、「鬼とヒト」との関係性を考えるとスタンダードな設定・展開だったと思います。ヒトが鬼に食われる→鬼を恐れる→ヒトである事を隠す&逃げるというような。

今回は、奇妙な捩れ現象が功を奏していた気がします。本来なら逃げる立場だと思うヒトが鬼に迫り、どうにかこうにか自分を食べさせようとする→鬼が倫理観を大事にして食べまいとする→結末は見えてるのに必死な攻防戦を繰り広げる…というような逆転現象が面白かったです。

細かな設定で言うと、大喰の可愛い見た目に反してキリッと男前な性格や、巨ツノへの拘りが先行して大喰に執着していた赤石が恋を意識する瞬間など、色々とギャップも楽しめました。
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