夜ごといとしい神様へ
」のレビュー

夜ごといとしい神様へ

後野オカピ

ほどよい

ネタバレ
2025年8月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 良い感じにほのぼのしてて好きです。神様と人間の恋だから寿命とかの問題もあるだろうけど、本編そこには触れずにあっさりと読めます(悩まなくて個人的に読みやすかった)。
幼い頃に土地神のくじろ様(後に藍)と結婚の約束をした清澄(受)。母に捨てられ心に傷を負ったけど、大好きなくじろ様がいつか迎えに来てくれることを心待ちにしていた。なのに!大人になってもそんな日は来ず、ついに唯一の肉親だった祖父も亡くなってからは少し諦めモードに…村を出ようか、と考えて最後のお願いに「くじろ様に会いたい」と願った矢先にすっ飛んできた土地神様。笑
初めは大人な余裕ある神様かと思ってたら、結構かわいい神様でした。
会えてなかった年月、清澄がいつもくじろ様を想ってたように、くじろ様もずっと清澄を見てて、お互い再会してからは毎日幸せそうな顔ばかり。くじろ様目線で語られると溺愛モードまっしぐらなのが伝わりホワホワしました。でもエッチはちょっとSっ気ありで、そこもイイ!
友人との絡みも好きだし、くじろ様を敬愛してるサビも可愛いです。やってはいけない神隠し的なことも、結果サビのおかげでくじろ様の新たな信者もゲットできたわけだし、終わりよければ〜という感じ。
あと、嫁が家にいなくて寂しくて酒飲みに行っちゃう夫の図を土地神様で見れるのは新鮮だったな笑。清澄泣かせちゃったけど、より一層そこで愛を深めたということで!ほどよく切なくて可愛くてエッチでほっこりするお話でした。
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