春に凪ぐ青【単行本版】
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春に凪ぐ青【単行本版】

依波きさ

人気者の先輩×青い瞳のぼっち後輩

ネタバレ
2025年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ バスケ部のイケメン先輩・匡士郎×青い瞳の一匹狼な後輩・颯和。母親譲りの青い瞳のせいで子供の頃からいじめられて、成長してからは絡まれて喧嘩ばかりになり、家でも学校でもひとりぼっちの颯和。喧嘩のあとで突然匡士郎に話しかけられて、以来会うたびに構ってくるように。人気者の先輩×孤独なひねくれ後輩のアオハルもの。今時目の色が違うからって突っかかる子供ばかりじゃないだろうに…毒すぎる母親しかり、人に恵まれなかった颯和が可哀想だな。匡士郎を鬱陶しいと思う反面、慣れない明るさや暖かさに戸惑う姿が微笑ましくも切ない。人当たりはいいけど深くは踏み込ませない匡士郎にとって颯和は特別で、互いに無自覚なまま惹かれ合うのが甘酸っぱくてキュンとしました。これまでの不遇を吹き飛ばすくらい幸せになって欲しい。あちこちで喧嘩をふっかけられるとか乱暴な言葉遣いとか、なんとなくレトロな雰囲気が颯和とミスマッチな気がして、そこはちょっとしっくり来なかったです。
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