乙女ゲームの悪役が、隠しキャラを恋人になんかするもんじゃない
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乙女ゲームの悪役が、隠しキャラを恋人になんかするもんじゃない

森キヨウ/村井なお

2人の関係性がスキ

ネタバレ
2025年8月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ ケンカップルのような距離感ですが、言い合いも2人にとっては大切なコミュニケーションで楽しそうです。
監察官のエンダーリヒ(攻)は真面目で堅物、ノア(受)よりやや背は低めですが物怖じしない圧と鋭い目つきで攻め様貫禄あり。裏表のないタイプなので、周りに誰がいようがノア最優先な感じがとっても良い(無表情なので分かりにくいけど)。
ノアは逆に関係を隠したいタイプなので外面は「エンダーリヒ嫌いだ!」って言っておきながら、いつでも彼のことを心配し我儘も許しちゃってる優しい受けです。ノアは転生者で乙女ゲームの世界だということに気づいて、自分の死を回避するべく真っ当な青年に成長して監察官と恋仲というポジションまでもっていってますが、それはもう打算でそうなってるのではなくちゃんとエンダーリヒを愛してるんだなっていうのが伝わる一巻でした。
エンダーリヒは堅物に見えるけどノアの前では執着独占欲強強男と化してるのもカワイイです(周りにサラッと牽制する姿愛おしい)。それを恥ずかしがるノアの図がニコイチになってて、同僚からの生暖かい視線を向けられ照れ隠しでワタワタしてるノアを見ると平和だな〜と、この世界が乙女ゲームだという事を忘れそうになる。続編もどんな2人が見れるのか今から楽しみ。
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