自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。
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自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。

蓮見ナツメ/しき

2巻

ネタバレ
2025年8月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーはタイトル通り、ドタバタギャグ+ラブコメという印象です。
ギャグとして読むならあまりガチでキャラ設定に言及するのは無粋かもしれませんが、バーティアの行動は理解不能すぎてあまり魅力を感じないキャラ。令嬢としての色々が備えられていないことを、彼女の人柄が上回り優秀な友人たちからの信用を得るというのはギリギリわかるとして。性格の悪いゲーム内ヒロインにハッピーエンドを、という思考は謎過ぎ。鈍感なあまり殿下&ヒロインの本質のホの字も見えていないのだとしたら赤ちゃんすぎませんか……と思いますが。それだけ箱入り娘という設定なのかな。ゲームストーリーの妄想に憑りつかれて現実が見えていない、見る気も無いという点ではゲーム内ヒロインことヒローニアと同じなので、どっちも魅力を感じない……。ヒローニアは自分の欲のために他人を貶めることを何とも思っていないので、下衆すぎますが。
行間を読めば、バーティアは現実を直視する覚悟ができずにゲームのシナリオを言い訳にしているのかもしれません。まだ2巻までしか読んでいないので、バーティアがシナリオと現実の狭間をこれから乗り越えていくというフラグなのかな?という気もします。(単純にギャグ作品のつもりならフラグも何も無いでしょうけどw)

バーティアの人間性に惹かれるお友達の令嬢たちが全員賢くて可愛い。バーティアに惹かれるくらいだから庇護欲も旺盛でママみのある美し可愛いご令嬢ばかりなので私得ではあるキャラが勢ぞろい。
攻略対象とされているキャラがバーティアのお友達令嬢とカプになっていき、主カプ各々のお友達やきょうだいが各々でカプになり主な登場人物欄を埋めていく、という展開は懐かしい少女漫画の感じ。
何気に無口なキツネちゃんも可愛い。登場人物は序盤からかなり多いなという印象ですが、主カプを守ってくれるというわかりやすい役割で一つにまとまっているのでごちゃつきは感じない。バーティアがキューピットをして小エピソード的に脇役がカプになっていくので、誰が誰かちゃんと区別しないと~……という気張り方をしなくても何となく読めたのでよかったです。
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