鴆-ジェン-
」のレビュー

鴆-ジェン-

文善やよひ

人外だからと敬遠すると損します

ネタバレ
2025年8月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ どのジャンルに括られても読まない層が一定数いるだろうなと思うのがもったいなく感じる珠玉の一冊。
とりあえず人外物好きなBL読者は是非読んで欲しい。そんで人外苦手でもファンタジー好きな人も読んで欲しい。
絵が少し苦手?上に書いたジャンルがいけるなら問題無し!!!!!
私は人外もファンタジーも大好きなので癖にブッ刺さりまくりました!
まず設定が素晴らしい。これは普通の人間ではまずできない設定で、毒という概念が明らかに種としての違いを見せつけている。
人間にとって人体に悪影響しか与えない毒がジェンにとっては唯一無二のアイデンティティとなり得る。そんな相容れない種族間の恋と葛藤は、もう見ていて切なすぎる!!!!
種族の設定から切なさMAXなのに、そこにさらに人間関係が重い重い!!(褒めてます)
一筋縄では行かない関係性がゆっくりと近付いていく様に悶えながら、過去が浮き彫りになる事で分かる切なさに別の意味で悶えます。
えちシーンも…素晴らしかったです、はい。感無量。
人×人外、人外×人外、人外×人、この3通り皆それぞれ個性があってどのパターンもよかった。
全てにおいて共通点が、二人の関係性が重い、そして切ない。
どの作品もこれちゃんと2人ハッピーエンド迎えられる?と不安になるくらいにはしんどいシーンが多いけど、そこを乗り越えたからこその描き下ろし部分のイチャラブシーンがもう最高!!!
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