このレビューはネタバレを含みます▼
年講談社四季賞大賞受賞で知り、レビュー様のレビューもあり1巻を購入
当初謎にホラー漫画だと思っていた私ですが、この漫画の世界観にいつの間にか惹き込まれていました…
優等生×問題児の友情物語!という感じですが優等生の主人公が問題児の信楽くんと関わっていく内に、主人公が押し押し信楽くんが戸惑いみたいな構図になるのがたまらなく好き😊
人より勉強や運動が出来る主人公が、人に嫌われないことに徹しているはずなのに、信楽くんの前では興奮が勝ち信楽くんに「忙しないな」と言われてしまう
主人公自身は自覚ないっぽいですが信楽くんに接する所はまるでストーカー笑
それだけ信楽くんの作品が好きなんだなーと思いますが終盤では信楽くん自身に興味を持ち始めているのでは、と感じる所も
ひとつ興味を強く惹かれたのが信楽くんの作品を通しての主人公の美的感覚
主人公は強く信楽くんの作品に惹かれておりその想いは通常を逸します
ですが美大に通う姉に信楽くんの作品を見せてみた所そこまでの反応は見られませんでした
つまり世間的に見て信楽くんの作品は主人公があまりに強い想いを抱くほど壮大なものではないということです
なのになんで主人公はそこまで信楽くんの作品に惹かれてしまうのか…
きっと主人公の中の周りを気にして、空気を読もうとしなくても読んでしまうそんなどこまでも「優等生」な彼の本分が、自由で破茶滅茶で自分の作りたいものを作る信楽くんの「アート」に惹かれたからなのかな…
読み終わったあとには色々考えてしまう、そんな不思議な魅力を持った作品です