このレビューはネタバレを含みます▼
仕事一途な佳帆とクズでイケメンな泰は、週末に会って他愛もない話をする飲み友。話してて楽な異性の友達って、女なら誰でも確保しておきたいと思うものですよね。特に仕事に生きがいを感じてる女性なら尚の事、愚痴を聞いてくれて、恋愛感情も体の関係もないイケメンなら、たとえクズ男でも居心地がいいのも納得です。でも、初っ端からクズイケメン泰が無防備な佳帆を送りついでに強引にキス、体の関係を持ってしまうところから始まります。何事もなかったように朝を迎える泰と、訳が分からず後悔する佳帆の温度差。普通ならクズな男とは縁を切り、優しくて誠実な男性と結婚に向かった方が幸せになると誰もが思うでしょう。佳帆も泰から離れようとします。でも、泰の突き放したり執着したりする態度に、どうしても離れられなくなっていく女心に共感してしまいます。泰の急に真面目な表情の「帰んな」はきゅんとします。やっぱり女は平穏より刺激の沼に一度はハマってしまいたい願望があるのだと気付かされます。傷つくリスクはありますけど…。本音を言い合っているようで、互いの思いの深い部分は素直に言えない二人の危うい関係が少しずつ変化しているのも楽しみです。