回復術士のやり直し
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回復術士のやり直し

羽賀ソウケン/月夜涙/しおこんぶ

一見すると復讐物語だが

2025年8月25日
先に原作者の話をすると
全ての作品において流行りのテーマを決めたらそれにエロとエグ味と怒りを混ぜ合わせて売れそうな感じに出す作品ばかり作ると私は思ってる
だから一見したらこの作品も不幸な主人公が復讐に燃える話に見えなくも無いのだけれど
その復讐の感情が作り物臭くて共感できないんだよね
深い恨みって言う割に最初の王女を落としたらその後は相手が復讐したくなる動機を作ってくれないとやる気が出ないみたいな感じだし
復讐の内容も後から頑張って捻り出す程度には計画性が無い
なんなら復讐する動機を頑張って作ってくれる敵キャラの方がよっぽどロールプレイしてくれている
いつもはクールに決めて動機が出来たら涙を流して絶許顔は流石に感情が不安定過ぎるだろと
そんな流れの連続なのもクドイ
それと美少女に関しては記憶消してハーレムメンバー入りってのも理解できない
そりゃ性の捌け口に使うってのは立派に復讐だろうけれど好意まで植え付ける必要は無くない?
恨みや怒りがあったらむしろ嫌がってくれないと仕返しにならないと思うのだが
つまりはテーマ(流行)に沿ってそれらしい作品を作る能力は高いけれど
伝えたいテーマ(意思)が有るわけじゃ無いから中身がチグハグなんだよね
まあ外側を作るのは非常に上手いのとエロスのシチュエーションだけはテーマ(意思)があるせいで目的が内容よりも美少女の裸って人には好まれる訳だが

他の作品にも似たような事を書いたけど
いっそ流行とか売れ筋とかエロとか他の人の作品とかは完全に忘れて自分が書きたいものを素直に書いてみて欲しい
作る技術はあるのだし最初は売れなくてもきっと良い作品を作れるようになると思う
下手にアニメ化とか漫画化してしまってこれが正解なのだと錯覚してしまったのが主人公よりもよっぽど不幸な話というのが皮肉である
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