【電子オリジナル】ワン・モア・ハッピーエンド~愛を知らない大魔女が、憎まれそして愛されるまで~
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【電子オリジナル】ワン・モア・ハッピーエンド~愛を知らない大魔女が、憎まれそして愛されるまで~

六つ花えいこ/はたはた

童話のような世界観がいい

ネタバレ
2025年8月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 六つ花先生の作品やはり好きです。大魔女の住む世界で緑の国、波の国、鉄の国、岩の国などの国がでてきてまるで童話の世界のようです。登場では巨大な力をもつ冷酷な悪役の大魔女ですが、彼女の懐に入るとどんどん印象が変わってしまいます。可愛らしく世間知らずで単純でそして孤独でとても魅力ある人物になり、小さな子供のルカとのやりとりと生活していく年月がほのぼのと心温まります。可愛らしいユーモアの内容の中にも町の人々から怖がられたり、小さなころには迫害される悲しい過去の場面がみえてきます。二人が不器用ながら惹かれ合い、離れられないながらも苦しむ姿などもどかしくて焦ったくて。そんな二人にフェネストラの言葉が効いていて中立な目をもつ存在に救われます。序盤王子と姫が愛の力で魔法をとく王道の展開に、主人公の二人の愛の力に変わったことが素敵でした。
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