妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~(分冊版)
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妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~(分冊版)

橘ちなつ

初めて知った病気

ネタバレ
2025年9月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私はいま妊娠8ヶ月で胎動をウネウネ感じ、とても他人事とは思えないお話でした。最初は広告から知りまさかノンフィクションだとは数話読んでも思わず理解したい気持ちで寝ずに読み進めていました。ちなつさんが翼くんのことをどれほど待ち望んでいたか理想があったか、けど出てくる感情はどれも相反するものばかり、それがこんなにも身近なPMSに由来するものなのかと衝撃を受けました。そしてそれは誰でもなる可能性があること。出産前にこの漫画に出会えてよかったです。もし同じ不安を抱える人がいたら教えたいし自分もそうなるかもしれない、そう覚悟してそれがホルモンバランスのせいで決してだめな母親ではないことを忘れずにいたいです。旦那さんや互いの両親の支えがあって理解がある事がこんなにも大事なことなんですね。ひとりで産む方やモラハラや頼れる人がいない場合を考えると胸が痛みます。どうか頼って欲しいし相談して欲しいと。最後の最後まで旦那さんが変わらずどっしり受け止めてくれていて、育児に仕事にお見舞いに、限界を超えてたこともあっただろうけど、それでも諦めず絶対に良くなると信じてくれて愛が深く素敵すぎました。途中に出てくる心が暖かくなる言葉をくれる人達、わたしはそんな言葉を掛けてあげられるだろうかと、仕事だし毎日毎日うなされたり呼ばれて余裕が無くなるのは一緒なのかもしれない。けどそんな状態だからってなにを言ってもいいわけじゃない。みんな苦しんでて責めてなんとか完治したいと願ってる、人の言動ひとつで一生心に残ることがあるとこの漫画まで教えられました。
いま翼くんはどんなことが好きで好物は何かな?友達沢山できてるかな?と今のちなつさん家族に思いを馳せてます。
自身のお辛い経験を描いて下さりありがとうございました。
きっと悩んでる方に届いて救われる人理解してくれる人が増えるはずです。
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