ちょっとズレてて憎めない血統書付き大型犬

ネタバレ

2025年9月2日

このレビューはネタバレを含みます▼ 柏木透也は両親亡き後､兄に育てられてきました｡家庭を持った兄にこれ以上迷惑はかけられないと､バーテンとして働きながら小さなポロアパートで一人慎ましく暮らしています｡ある日､旅行会社で働く兄が､提携する南の島の観光国の王子様･リドが普通の生活をしたがっているからと透也のアパートに王子様を連れて来ます｡ガタイの良い褐色イケメンのリドは､王子様らしい上から目線と育ちの良さからくる素直さ､愉快な片言の日本語で透也の生活を賑やかします｡極薄の壁を隔てたお隣りさんの墨田さん､自称透也の元カレ･ショバの元締め･藍原さん､王子のお目付け役のディアンら脇キャラもなかなかに色濃いメンツが揃っています｡南国王子系の基本をしっかり押さえたラブコメでありながら､お互いを守ろうとする一途さがストーリーをドラマティックに盛り上げます｡ベテラン作者さまだけに絵のレベルが高く､エロも見応えがありました｡2巻はリドの故郷の南の島に舞台を移し､3巻はリドの弟･違うタイプのイケメン･イリスが登場する35頁の短編です｡

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pug さん

(女性/－) 総レビュー数：201件

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