このレビューはネタバレを含みます▼
婚約回避と令嬢避けに偽りの恋人を演じるフィオナとジル。
周囲を欺くために始めた恋人のフリですが、共に過ごすうちに互いに惹かれ始めているのが読者には伝わる、そしてジルも自覚してそうですが、フィオナは鈍チン。
無自覚なまま、飾らず傲らず、素のままで心のままに発言するフィオナ！でも、そこがまたイイ！！
貴族令嬢としては仕事を続けたい、親の進める婚約に逆らおうなど自分本位で型破りな振る舞いでしょうが、駆け引きなく、正直に生きる彼女は魅力的です。
2人の距離が近づいていく恋模様の過程が丁寧に描かれる一方で、絵画の贋作をめぐる事件が王族の派閥争いの謀略の発覚へと発展し、2人を取り巻く環境がきな臭くなってきた3巻。
お似合いなのでこのまま一緒になってしまえばいいのにと思う一読者ですが、2人の関係がどんな結末を迎えるのか、最後まで目が離せません。
小鳩子鈴先生の原作に紫藤むらさき先生のやさしい描線の作画が素敵なお気に入りのコミカライズ。
実は先が気になったから小説版の購入も検討して、篁ふみ先生の大人っぽい雰囲気のある作画も素敵で見惚れちゃったのですが、先に見たコミカライズの作画のイメージで一度全てを堪能してから小説版も買っちゃおうかなと違う意味でも先を楽しみにしております。
素敵な作品を世に送り出してくださる原作者様、絵師様に感謝です。
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