このレビューはネタバレを含みます▼
始めは漫画を読み、続きが気になったため原作小説を購入しました。それからは面白さに毎夜読み耽り、むしろ漫画を読むことで出てくる解釈の違いが気になり、下手に漫画を読めなくなるまでなりました。とにかく、1巻を読み終えたあとの余韻がとてつもないです。購入時点で5巻まで出ていたので、続くものだと思い読み進めていましたが、最後あたりに雲行きが怪しく、とうとう終わってしまい。とても大きな喪失感を抱えています…。
お話はとにかく面白いです。ジャンルに釣られたものの、物語の展開が次々に変わり、様々な人物の心情が織りまぜられた描写は複雑で、復讐劇としての視点だけでも、読み甲斐があります。また主人公周りも濃厚に描かれており、そちらもかなり楽しめました。
ただやはりそこらの面白さを全て吹き飛ばすほど、1巻完結であったことがショックで、余韻が抜けません。自分の確認不足とはいえ、いきなり最終地点が分かってしまい、衝撃でしばらく2巻を読めそうにありません。1巻で描いた最終地点までの省いた過程を詳細に描いていくのでしょうが、それが訪れるまでに、私がその展開を忘れていることを思わず祈ってしまいます。
作品自体は本当に面白かったため、気持ちが落ち着いたら続きを読んでいきたいと思っています。
色々書きましたが、今一番お勧めしたい作品の一つです。