このレビューはネタバレを含みます▼
オメガバースものは苦手だったのですが、たまたま試し読みしてから、いつのまにか最新話まで購入していました。
オメガバースが苦手な理由としては、世界観の理解がしにくいことが1番で、どうしても違和感が生まれて入り込めないことが多くあったためです。
しかしそんな私でも、この作品は世界観に入り込んでここまで読むことが出来ました。こんなにも世界観が作りこんであるオメガバース作品は初めて読んだので、本当に感動しています。
Ωだけに焦点を当てるのではなく、αの葛藤、さらにβの感情まで織り込んで、多面的に、丁寧に世界観が作られています。
はじめの横須賀くんの感情も発言も、全て元βであったから生まれたもので、それにあとから気づいて反省できる彼の素直さは、かっこよくもあり好印象でした。最新話から一巻を読み直すと、横須賀くんの発言は静香先生には酷いことばかりでは、と私にも思わせるくらい見方が変わりました。そのくらい入り込めたのは嬉しかったです。
横須賀くんも然り、静香先生も然り、一貫しているところはそのままで、出会ったことによりいい変化が加わっていくのがしっかり伝わってきて、頑張れと応援したくなります。
これからも応援していきたい一押し作品のひとつです。