妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~(分冊版)
橘ちなつ
このレビューはネタバレを含みます▼
このような精神疾患があることを始めて知りました。読んでいてとても辛く、涙が止まらなかったです。
自分が自分ではない感じが怖くて、周りに迷惑をかけてひどく情けなくいたたまれない。そんな感情を抱きながら読んでいました。
精神疾患は人に理解されることが難しく、自分でさえ体が、頭が、心がわからない孤独感と焦燥感があると感じています。
「母」という存在の神格化。とても印象に残りました。「母」は無条件で子を愛し、育てるということは世間の大きな偏見なのだと改めて感じました。体の中に自分以外のコントロールができない存在がいるというのは想像できることじゃない。
「子を産む」とはどうゆうことなのか、全ての人がその認識を考え改めるべきだと思いました。
この主人公の場合は旦那さんの支えが一番の救いだと感じました。本当に支えてくれる人が近くに居続けてくれて良かったと感じました。
この作品を描いてくれて、出会わせてくれてありがとうございます。
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